第2章
サムが帰っていってから1週間ほどしたとき、メアリーにオフィスに呼ばれた。営業部長がこの国に来ていると言う。サムの父親のベンである。息子のサムから、ジャンについていろいろ楽しい話しを聞かされたので、是非とも妻に会いたいとのことだった。ジャンに連絡を取り、ベンを水曜にディナーに僕の家に招待することになった。
ベンは7時きっかりにやってきた。サムをすっかりそのまま年上にしたような風貌だ。いや、サムよりも体がもう少し大きいかもしれない。ベンの体格を見たジャンは、すぐに嬉しそうな表情になり、早速、ベンに夢中になった。ディナーの間、ベンはジャンにしきりと魅力を振りまいていたが、僕のことは実質上、完全に無視していた。
食事が終わり、3人でくつろいでいたときだった。ベンが、ジャンに仕事をさせたいと説明を始めたのだった。
「どうやら、奥さんは息子のサムの黒ペニスをたいそう楽しんだようじゃないか。そこで、私も考えたのだよ。どうだろう、奥さん? 我が社の社員やお得意さんたちがこの国に来た時、定期的に彼らをもてなしてくれないだろうか? 奥さんも興味があるのじゃないかと思うのだが。奥さんが相手をする人物は、皆、立派な人物だ。非常に有力な重役たちだ。サムが国に帰ってきて以来、ずっと夢中で私に話していたのだが、あの類の魅力的なデートや身体的喜びを、その人たちにも堪能させてあげられないか・・・と、そんなことを思っているのだが・・・」
「どんな風に仕事が進むのでしょう?」ジャンが訊いた。
「そうだな・・・手配はすべてメアリが行うだろう。ボブの上役だ。メアリが男たちと奥さんを引き合わせる。その後は、奥さんが自由に君が仕切って構わない。彼らが滞在しているホテルであれ、この家であれどちらでも、構わない。好きに性的なお楽しみに耽ってもらって構わないのだよ。いずれにせよ、男たちは一晩中、奥さんと一緒にいることにはならないと思うよ。奥さんは、その報酬を会社からもらえるように取り計ってやろう。奥さんの働きに対しては、男1人につき、充分気前よく報酬が与えられると思われるぞ。時期によっては、毎週毎晩、誰か男と付き合うことになることもあろうし、それとは違って、週あたり、1人か2人だけの時もあろう。だが、相手が少ない週でも、奥さんの報酬は、確実に旦那さんの報酬の2倍は得られるはずだ」
僕は自分の耳を疑っていた。部長は僕の妻を会社専属の娼婦にしようとしているのだ。僕は口を出そうとした。だが、話しを聞いたジャンの表情を見て、口出しするのをためらってしまったのだった。
熱をこめて話すジャン。
「ベン、面白そうな話よ。・・・ひょっとして、今夜、あなた自身で私の働きを試そうとしてるの? 私、サムのおちんちんが恋しくてずっと寂しかったの・・・。旦那のじゃ使い物にならないし」
ベンはニッコリ微笑んでいた。
「奥さんからそう言ってもらえて、実に嬉しい。わざわざ頼む手間が省けたって言うものだ!」
ジャンとベンは声に出して笑った。ベンは早速、ジャンの手を取り、二階に連れて行ったのだった。
まさに、「息子も息子なら、父親も父親」の言葉にぴったりの事態だった。それから1時間、二階からはずっとジャンの叫び声が響いていた。もはや何ら一切気にせず、快楽にむぜぶ叫び声。僕はそれをじっと聞き続けていたのだった。
ようやく行為が終わり、2人そろって階下に降りてきた。椅子に座り、ベンはジャンをしきりに褒め称えていた。
「うーむ、ジャン! サムが言っていたことは嘘じゃなかったな。お前は素晴らしい女だ! これならお客様にも思う存分喜んでもらえそうだ!」
そして、今度は僕に向かって言った。
「ベン、お前は、今後、家ではジャンのアシスタントになりたまえ。一切、口答えなしで、ジャンの命令をすべて聞くことだ。もちろん、その給与も会社で持とう」
さらに続けるベン。「・・・もしそれに不服なら、お前はクビだ!」
「それと同時に離婚よ!」ジャンがあわせて言う。
「僕は、どんな仕事をするのでしょうか?」
「すぐに分かる」
ベンはそれしか言わなかった。
ベンは帰り際、ジャンに言った。
「今、私の同僚が、この地に来ているのだよ。明日の昼食時に私は彼を連れていろいろ見せて回ろうと思っている。そして、ついでに夜のデートもアレンジしようと思っているんだが。あいつは私のいい友達でね、お前にとっては、格好のリハーサルになるのじゃないかな。ボブ、お前も同行するんだ。求められたことをちゃんと実行して、手助けしてさしあげるんだぞ」
「・・・かしこまりました」僕はおどおどと返事した。
思った通りだった。翌日、ジャンに会いにやってきたのは、やはり大きな体格の黒人紳士だった。僕が部屋に入ったとき、妻はその夜のデートのための準備を終えたところだった。
「誰だ、こいつは?」男は挑むような口調で言った。
「私のアシスタントよ。・・・旦那でもあるんだけどね」
「こいつは何をするんだ?」男が訊いた。男の名前はシドと言った。
「私が言うことなら、なんでもするわ。何かさせたいことある?」
「俺がこいつにさせたいことか・・・。このみっともない腑抜け白人野郎の口を今、この場で、やることだな!」
「それなら、お安い御用よ。喜んで! ねえ、私にも見させてね。・・・ボブ!! ひざまずきなさい!」
僕は、男の厳つい顔からジャンの方へ顔を向けた。ジャンは軽蔑した笑みを浮かべていた。僕には選択の余地がなかった。がっくりと膝を落としてひざまずいた。ジャンはシドのズボンの中からペニスを取り出していた。
「まあ・・・! 今夜は、私、これを相手にしなければならないのね」ジャンは笑いながら、シドのペニスを擦り、勃起させていた。
「そうだぜ、しっかりと見ておけよ!」
じきに妻を抱くことになる男がニヤリと笑いながら言った。そして僕の髪の毛を鷲掴みにし、嫌がる僕を無視して、無理やり口にペニスを押し込んできた。すぐに、僕の頭を前後に揺さぶりだし、口にペニスを出し入れし始めた。
「そうそう、その調子! 乱暴に扱ってあげて! この人、そうされるのが大好きなの」
シドは興奮が高まってくるのにあわせて、僕の髪の毛を引っ張る手はさらに乱暴になっていた。その光景もジャンは興奮して見ていた。叫ぶような声が響く。
「シド! このオカマ野郎の口を思う存分やりまくって! ペニスを喉奥に突き立ててやって!」
何時間も続いたような気分だった。とうとうシドのペニスが膨らみ、同時に、喉の奥へとシドの精液が撃ち込まれるのを感じた。シドはオルガスムスが落ち着くまでずっとペニスを僕の喉に突き刺したままでいた。そしてようやく引き抜く。引き抜かれると同時に僕は激しく咽かえった。ジャンは、萎み始めたシドのペニスをズボンの中にしまいながら、嬉しそうに微笑んでいた。ズボンの中にしまい終えると、シドに部屋の外で待っているようにと、部屋の外に送っていった。
ジャンが部屋に戻ってくるまで、僕はずっと吐き気を堪えていた。ジャンは、ひどい目にあっている僕を見て大笑いしながら、横に膝をついて座った。
「あなた? 私を捨てて、男に走ったりしないでちょうだいね」クククと笑っている。
「こんなことが、これからの僕の仕事になるのか?」ある種、パニック状態になりながら訊いた。
「たぶんね。明日、ベンとじっくり話し合うことになっているの。あなたの仕事の内容をはっきりさせるためにね」
翌日。
ジャンはベンとの話しを終え、僕を呼びつけた。僕を椅子に座らせ、僕の立場を説明しはじめたのだった。
「ベンが話してくれたわ。ここにやってくる男性は皆、白人女は大好きだけど、白人男は大嫌いな人ばっかりだそうよ。ということは、こうなるわけ。つまり、あなたが私の夫だと分かると、その人たち、あなたを虐めたり蔑んだりして喜ぶことになるだろうってこと。だから、口を犯されるのは、いつものことで当然されることと思っているべきね。それに、妻である私にセックスしてるところをあなたに見せる人もいるはずよ。やった後は、あなたに私のあそこから精液を舐め取らせるでしょうね。それに、私もあなたをいたぶるように命令されるかもしれないわ。あなたが口を犯されていたり、私が男に抱かれていたり、あなたに私のあそこを舐めさせたりしてる間、ずっとあなたをいたぶるの。言葉のいたぶりばかりじゃないわ。体もいたぶると思う。
「ベンは他にも言ってたわ。黒人女性の同僚やお客さんからも、興味があるってたくさん問い合わせを受けたって。その女たちはセックスは要求しないって。セックスじゃなくって、劣った白人ウインプを、思う存分ほしいままにこき使ったり、口で満足させてもらったりすることに興味がある人たちだそうよ。若い女性ではなくて、多分、45歳から60歳くらいの人たち。もちろん、その人たちもあなたを言葉でいたぶるはず。それに体をいたぶるのが楽しみって人もいるでしょうね。」
ジャンは話し終えた後、僕の横に座った。僕の体に腕を回して抱いてくれた。
「分かってくれる、ボブ? 最近、いろんなことが起きたわね・・・。だけど、それで私、悟ったことがあるの。私たち夫婦の間の問題って、そのほとんどすべてが、退屈な性生活が原因だったのよ。サムに最高のセックスをされながら、私、悟ったの。私はあなたのことをまだとっても愛しているって。あなた、私とか他の男性や女性に性的侮辱を受けるでしょう? もし、あなたがそれを全部受け止めることができるとしたら・・・! そうしたら、私たちとても幸せになれるのよ。いろんなことがあっても、私が夜に最後にベッドを共にするのは、あなたなの。最後は、あなたの体に寄り添うの。あなたには、いつでもセックスさせてあげるわ。でも、だからと言って、あなたを侮辱するのはやめないわよ。あなたのセックスがどれだけダメか! それは、ずっとあなたに言い続けるわよ!」
ジャンは僕にキスをした。このしばらくの間なかったような愛情のこもったキスだった。そして、しっかりと僕を抱きしめてくれた。僕はジャンが僕の妻でい続けたいと思っているのを知って、喜びのあまり感極まっていた。それでも、どうしても思ってしまうことがあった。つまり、僕たち夫婦の間にできたこの新しい取り決めで、今のところ一番良い立場になっているのは、ジャンじゃないかと。
まあ、それでも、この状態はそんなに酷いことでもないと思っている。僕は間違っているだろうか?