第1章
「ブライアン!
ホントはこんなこと言いたくないんだけど、言わせてもらうわ。
私、本物の男にセックスしてもらわなくちゃダメなの。
それなりのサイズのペニスをして、少なくとも2分以上は持続できる男の人ね。
あなたのちっちゃなペニスには、うんざりだし、飽き飽きしてるの。
私たちがこのまま生活を続けるとしたら、どうなるか分かる?
あなた、将来、寝取られ夫としての人生を続けることになると思うわよ」
結婚して半年の僕の花嫁からの言葉だ。
ナイフのように僕の胸に突き刺さる。
確かに、普通の男よりサイズが小さいのは分かっていた。
だが、彼女はそれでも僕といて幸せなのだとばっかり思っていたのだ。
すこし、僕らの生活の背景を説明しておこう。
妻のジェーンとは一年前になるパーティーで知り合った。
身長は165センチ。
可愛らしい赤毛の女性で、体つきは、男たちがよだれを垂らして見るほど。
僕は彼女を一目見たときから、すっかり惚れ込んでしまった。
そして出会ってから一ヶ月で、僕は結婚を申し込んだ。
結婚前にはセックスをしなかった。
というのも、正直言って、僕は自分のペニスのサイズを少し気にしていたからだ。
彼女をそんなことで失いたくないと思っていた。
どうやら、そうやって彼女に隠していたことの、反動が起きたようだ。
「で、どうなのよ?」
キツイ調子でジェーンが言う。
「僕は君をとても愛しているんだ。
君を幸せにしたいと思っている。
だけど、君が他の男に抱かれるなんてことには、僕は耐えられないよ」
「それに耐えるか、私が荷物をまとめるかのどっちかね」
もはや、僕が議論する余地を残さないように、妻は言い放つ。
「いや、ダメだ。
出ていかないでくれ。
何でも言うことを受け入れるから」
すがりつくように頼み込んだ。
「そう、あなたも分かったようね。
もう、相手の男は用意してあるし、私、もう一刻も待てないほどなんだから」
気持ちが落ち込んだ。
「僕の知っている男なのか?」
おどおどしながら、訊いた。
「ええ、あなたが知ってる人よ。
ジェイソンよ。
私の職場にいる、大きな体をした黒人男」
妻の職場のクリスマスパーティの時、彼に会ったことを思い出した。
妻と同じ年の23歳。
実に体が大きい、なかなかハンサムな男だった。
彼は僕を紹介されると、実に侮辱するよう僕に接した。
僕のことを「情けない男」と見なしているような印象を僕は受けた。
そのころから、確かに僕はますます自分のことをそう思うようになっていったのだが。
「彼は、もう・・・?」
僕は言葉をつなげようとしたが、ジェーンに遮られた。
「いいえ、まだ、私たちセックスしてないわ。
でも、ヘビー・ペッティングは、何度か彼の車の中でしてもらっているわよ。
私もフェラでいかせてあげているわ」
「フェラ?
でも、君はいつもフェラを断っていたじゃないか。
嫌いだって、僕に言ってたじゃないか」
ジェーンは大笑いして言った。
「あのねえ、ブライアン、分からないの?
ジェイソンは本物の男なの。
支配的な男は、望むものを何でも手に入れるのよ。
それに、彼の太い28センチの前にひざまずくと、どうしても欲しくなっちゃうのよ。
お口の奥に入れてあげなくちゃって思うの。
出してくれると嬉しくて、全部吸い出して飲み干したくなるの。
そうやって彼を喜ばしてあげたい気持ちになるのよ」
とてつもないショックだった。
涙が出て、頬を伝った。
ジェーンはおもしろがって僕の泣く姿を見ていた。
笑いながら続ける。
「あなたねえ、こんなので泣くなんて、バカね。
この先、イヤと言うほど何回も泣くことになるんじゃないかしら。
私がこれから何しようと思っているか知っているの?
先が思いやられるわわ。
あなたはね、子供サイズのおチンチンだってことを意図的にひた隠しにしてたのよ。
その罰をきちんと償ってもらうつもりなんだからね」
ジェーンにこんな面があるとは知らなかった。
彼女は明らかに怒りまくっている。
自分の性的欲求を満足させることができない夫と結婚してしまった自分に。
そして復讐をしようと思っているのだ。
「どういうことかはっきりした以上、もう、いいわよね。
いろいろ手はずを整え始めるわね」
そう言い切ると、電話を手にし、ダイアルを回した。
未来の情夫の番号だ。
「もしもし、デカ・チンさん?」
男が電話に出ると、ジェーンは笑いながら言った。
「あの情けないヤツもようやく分かったようよ。
今夜逢ってよ。
早く、ちゃんとあなただけの淫乱オンナになりたいの。
え、あいつが、どうして認めたかって?
あの無能ちび、ホント、腐った女みたいに泣き出したわよ。
でも、あんなヤツのことはほっときゃいいの」
また声に出して笑っている。
二人はその晩7時に逢うことになった。