翻訳小説ファイル置場のポラベアさんが今月限り(2005/9)でHPを閉鎖なされる模様です。感謝の意を表して、ポラベアさんも翻訳なさったc.w.cobblestone氏の作品から1つ選び訳しました。[アッシュ]

親愛なる読者諸君:

以下では、私がビッキー・ターンの本のあるページを参考に盗作していることを告白しなければなりません。少し前、ビッキーは「ティーザーズ」という作品を投稿しました。女性上位・性転換を扱ったごく短いシーンの断片集です。

以下は、私流の「ティーザーズ」です。ですが、ビッキーのストーリーではさまざまな人々が登場しましたが、私のこのシナリオの寄せ集めでは、たった一組のカップルしか出てきません。リサとハロルドというカップルです(それともちろん、リサの愛人であるラリーも出てきますが)

まあ、これ以上、紹介はやめて、それにビッキーに謝罪をしつつ、お話を始めることにしましょう。お楽しみください!



「コブルストーンのティーザーズ」 CW's Teasers (yw705) by c.w. cobblestone

玄関ドアを開けたとたん、強烈な匂いが私の顔に襲い掛かる。このムッとした匂いはすぐに分る。激しいセックスの後のよどんだ匂いに帰宅を迎えられたことは、これが初めてではない。

真っ暗なリビングルームに目が慣れてきて、最初に私の目に留まったものはリサの衣類だ。カーペットの上、言わずもがなの明らかな痕跡である。ジャケットはカウチにかかっており、スカートの落ちている位置からキッチンへ通じている。ダイニング・ルームの椅子にはブラウスがぶら下がっていて、黒いレース・ブラが近くの床に落ちていた。

寝室に入り、パズルの最後のピースを見つける。パンティである。丸められて、何気なくドレッサーの上に放り投げられていた。

そしてベッド! まるでついさっきまで、この上でフットボールをやっていたような有様だ! シーツはみっともなく丸められているし。洗濯しようとサテンのベッドカバーを回収したとき、濡れたスポットが3つもあるのに気がついた。

ああ、そして、私の枕にも。スペルマの跡が・・・


「ハロルド、何、期待してるのよ! あんたは勃起すらしてはいけないの!」

「ごめん、リサ。僕は、我慢しようとしてるんだ・・・本当に・・・頑張ってるんだが」

「あのねえ、あんたが最高になっても、そんなの全然足らないのは明らかなのよ? 違う? いいから、車を暖めてきて。これからラリーのところに行くわ」

「ああ、そんな。お願いだ、今夜は出かけないでくれ! 今夜は僕たち2人のために特別なディナーを作ろうと考えているんだ。お願いだから、ねえ?」

「あら、そう。第一のドアは、これからラリーのところに行って、一晩中やりまくる道に通じてて、第二のドアは、家にいて、あんたと一緒にテレビを見る道ってわけね。ハロルド? 第一のドアにするわ! それに、もう一つ言っておくけど、あんたの作るキャセロール、あれ大嫌いなのよ。犬のフンのような味がすんのよ!」


土曜の夜が楽しみな人はいるだろう。だが、私にとっては、土曜の夜は、ラリーが妻とデートに出かけ、その間に彼の服を洗濯しアイロン掛けする時間を意味している。

週末が来るのを待ち望んでいない男は、このシカゴでは多分、私一人だろう。

特に大変なのがシャツだ! ラリーは綿製のドレッシーなシャツを山ほど着るのだ。アイロンをかけるのが大変なのである。しかし、私の苦労など関係ない。今夜、ラリーが妻を家に送ってくる時までに、彼の衣類はすべてきちんとアイロンをかけ、しわ一つない状態にし、彼がそのまま家に持ち帰ることができるように玄関先に吊るしておかねばならないのである。

しかも、こんな大変な仕事をしているのに、ラリーは私にまったく感謝の言葉もないのだ。

ロッド・スチュワートの歌(参考)にもあるとおり、幸運を独り占めする男もいれば、苦痛をすべて押し付けられる男もいるのだ・・・


今月のクレジットカードの使用額を見て、目が飛び出そうになった。


リッツ・カールトン・ホテル・・・・$189.76
ルームサービス・・・・・・・・・・・$46.58
スペクトラ・ビジョン・ムービー・・・・$8.99
ミニ・バー・・・・・・・・・・・・・$17.34

そして、カチンと来るのがこれだ。


紳士服店・・・・・・・・・・・・・$679.83

信じられない! 妻のリサはホテルでラリーとセックスしまくった後、あいつと一緒に紳士服店に行って買い物をしたのだ。・・・しかもすべて私のカードを使って! それを悟って、私はがっくりとうなだれた。私は、妻の体を好きに使っている男に、700ドルもの服を買ってあげたわけなのだから。


妻たちは、時々、信じられないほど残酷になる。昨夜、妻は、ラリーと映画を見に出かける前に、私の体を縛りあげ、クローゼットに放り込み、私のアヌスにディルドを突っ込んで行ったのだった。さらに追い討ちをかけるように、妻は、ラリーの臭いソックスを私の口に押し込み、ばたんと音を立ててクローゼットのドアを閉めたのである。

私は、2人がそのまま出かけるのだろうと思った。真っ暗なクローゼットの中、一人身動きできずに泣く私を置き去りにしていくのだろうと。だが、そのすぐ後に、クローゼットのドアが再び開いたのである。ラリーだった。手には妻の香水のビンを握っていた。

ラリーは、何も言わずにいきなり私の顔面に香水を10回ほどスプレーした。私は否応なしにむせ返り、ラリーの靴下を通して空気を吸い込むことになってしまう。何滴かは私の目に直撃していた。目が燃えるように沁みる。香水の液が私の涙と混ざって、だらだら目から流れた。

「こうすれば、俺たちが出かけている間、お前も俺とリサのことを色々考えることができるだろう」

ラリーはバカにするようにクククと笑い、ドアを閉めた。そして再び真っ暗になる。だが、ドアの向こう妻の甘ったるい声はまだ聞こえていた。

「ひどいわ、ラリー! あれ、いい香水だったのよ!」


今夜、ラリーが妻を家に連れ帰ったとき、彼が首のところに、妻の結婚指輪を鎖につけたネックレスをつけているのに気づいた。あの指輪を買うため、私は半年も生活を切り詰め、貯金したのだった。どうしてリサはあんなひどいことができるのだろう?


「ハロルド? このドレス、どう思う? ラリーが、これを着ると太って見えるって言うの」

「ああ、そんなことないよ。全然太ってなんか見えないよ、リサ。実際、とても似合ってるし、きれいに見えるよ」

「ったく、どうしてあんたなんかに訊いたのかしら! 青いドレスを持ってきて!」


<不快な想像から一つ>

幾夜か、妻とラリーは、特に意地悪な気持ちになっているときなど、私と「スペルマ・バブル」と呼ぶゲームを行う。

ゲームは次のように行われる。まず最初に、私が二人の前で自慰をして、手に私のスペルマを出す。私はそれをすべて舐めとるのだが、口に溜めるだけで飲み込んではならない。

次に、2人は私をベッドの裾に立たせる。そして、私に、ベッドに上掛けをかけて並んで横たわっている二人の前で、口の中のスペルマを使ってシャボン玉を作らせ、大笑いをするのである。

ゲームのルールとして、もし私が上手にシャボン玉を作ることができたら、私はベッドの横、床の上で眠ることができる。だが、二人が満足するようなシャボン玉を作れなかった場合、私はキッチンに行き、流しの下の棚の中で眠らなければならないのだ。

「スペルマ・バブル」は嫌いだ。だが、これをすると2人は間違いなく大喜びしてくれる。それに、良いシャボン玉かどうかは実に主観的に判断される。二人が不機嫌なときは、たとえ上手にシャボン玉を作っても、私は流しの下で寝なければならなくなるのである。


リサはベッドに腰を降ろし、バター・ペカンのアイス・クリームを食べながら、ラリーに電話をかけた。私は床にひざまずき、彼女の足の爪に丁寧にペディキュアを塗っている。

私には2人の会話について、妻の応答しか聞こえない。

「もしもし、色男さん? 私、誰だか分る?」

ポーズ

「違うわ、ブブー! あなたの愛の女神よ、スカンジナビア系の!」

ポーズ。くすくす笑い。

「まあ、そんなの知らなかったわ!」

ポーズ。いたずらそうな笑み。

「面白そう・・・もしあなたができたら、っていうことだけど」

ポーズ。突然、笑い出す。

「ああん、そんなこと私に言う必要ないのよ! あなたはあいつつはまるで違うもの。本当よ。私を信じて! ハロルドが勃起しなくなって5年になるわよ!」

ポーズ。アイスクリームをひとかじりする。

「いや、それは違うわ!」 (リサ、ちゃんと食べてから言えよ!)

ポーズ。

「今夜? うん、今夜は何もないわ。分らない・・・ダンスに行きたい気分じゃないの。ねえ、一緒に映画かなにか見に行かない?」

ポーズ。時計をちらりと見る。

「7時なら最高! ええ! じゃあ、7時に会いに行くわ!」

ポーズ。何か思っているような笑み。

「まあ、そのときまで待っていなくちゃいけないのは辛いんだけど・・・」

ポーズ。嬉しそうな笑み。

「オーケー。じゃ、バイバイ!」

受話器を置く。

「ハロルド! 次はこっちの足!」


夕食を食べ終わった妻は、テーブルから体を起こし、椅子にふんぞり返って、ふーとため息をついた。

「ああ、お腹いっぱい。ハロルド、私たちはもう寝るわ。キッチンをちゃんときれいに片付けておくのよ」

「はい、かしこまりました」

ラリーは食器のプレートを前に押し、小さくげっぷした。ナプキンで口を拭いながら言う。

「それに忘れるなよ。俺は明日、大事な会議があるんだ。俺の靴をしっかり磨いておけ。俺の青のシャツはアイロンしてあるか?」

「はい」

「よし」

「あの・・・?」

「何だ? ハロルド」

「あの・・・リサにおやすみのキスをしてもよろしいでしょうか?」

「俺に訊くな。リサに訊け!」

私は懇願するまなざしで妻を見た。

「お願いです。おやすみのキスをさせてください」

リサはにんまりと微笑んだ。

「あら、いいわよ。あんたも、今日は、従順でおとなしくしてたしね」

妻は立ち上がり、ほんのちょっとだけスカートを捲りあげた。私は感謝の気持ちでいっぱいになりながら、妻のお尻に唇をやさしく当てる。

ラリーは、面白いものでも見るような表情で私を見ていた。

「リサ、お前の亭主、ちょっとばかり点数稼ぎしてるんじゃねえのか」


さあ、皆さん、ご一緒に歌いましょう:


♪この話しは
♪ハロルドって男の話し
♪自分の妻すら抱けない情けない男
♪彼女のヘアは金色なのに
♪愛せる男がいなかった
♪リサは毎日退屈してた


♪だがある日
♪リサはラリーと出会う
♪ハロルドにとっては嫌な予感どころじゃない
♪この2人、やがて淫らなことをやりまくる
♪それで、哀れな寝取られ男は昼飯すら食えなくなったわけさ!


リサの好きなCDはレッド・ツェッペリン4である。「天国への階段」をハイファイ・ステレオで大音響で鳴らしながらラリーにセックスしてもらうのが大好きなのである。彼女は、この曲を聴くと、学生時代のワイルドだった日々を思い出させてくれると言っている。

私はこの歌が大嫌いだ!


この記事は、昨日の新聞からの切り抜きである:

<ごみ置き場で発見された男、救助を断る>

月曜夜、シカゴ警察は市の西地区で大型ごみ収集箱から男性を引き出した。だがその男性は救助を拒んだ模様。

その男性はハロルド・ティムキンズ(47)氏で、妻とその愛人にゴミ箱にいるよう命令されたと述べている。一夜中、ゴミ箱にいなければ、二度と家には入れないと妻に言われたらしい。

ある女性がごみを出そうとしたときに、大型ごみ収集箱の中にティムキンズ氏がいるのを発見し、警察に通報したのだった。

ティムキンズ氏は、精神鑑定のため拘置されている。


おわり
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