« 2005年08月 | メイン | 2005年10月 »
2005年09月21日
「頭文字D」
家業の豆腐屋の配達でハチロク(AE86)を運転するうちに、知らぬ間に常人離れしたドライビング・テクニックを身につけた高校生・藤原拓海。ある晩、配達の帰りに秋名山の峠道を流していた拓海は、「赤城レッドサンズ」の高橋涼介や「妙義山ナイトキッズ」の中里毅ら、峠のスペシャリストたちと出会い、自分が持つ走りの才能に目覚めていく。かつて“秋名最速の男”と言われた父・文太、拓海に好意を寄せる幼なじみの茂木なつきら、周囲の人々の期待を背負って、拓海と走り屋たちとの熾烈なドリフト・バトルが幕を開ける!
![]()
★★
いやあ、レースシーンはCG使ってないっていってるけど、そこんとこどうなの?と半信半疑なのだ。ほら、例えば「マッハ!!!!!!!」でもCG使ってないってふれこみだったけど、それに加えて「早回しもいたしてません」って触れ込みあったわけで、その点、この映画の場合、早回しを使えば確かにCGを使わなくても迫力ある画面を創出できるわけで。まあ、そこんとこはつっこむのもアレってことか。
この映画の素晴らしいところであり、ひょっとするとダメっぽいところでもある点は、これが香港映画という点である。原作に忠実に、ロケは日本。したがってENEOSのガソリンスタンドは出てくるし、あたりの看板も全部、日本語。だが(ヒロインは除いて)演じているのは全部、中国人。主人公のアル中のお父さんも香港映画の人なので、度が過ぎた酔っ払いを演じてて、主人公のお友達も香港映画の人なので、盛大に車酔いのゲロを吐きます。主人公の男優さんと高橋兄弟の兄はすがすがしい顔つきでいいんだけど、ほかがどこか中華っぽい。
いや、作り手はきちんと原作にリスペクトを払ってます。その忠実な原作保守の具合に、妙におだてられた気持ちになってしまいました。いや、香港映画の人たちありがとう。みんな、面白いものは面白いって分るよね。そこに中国と日本の違いとかまったくないよね!
でも、どういうわけか知覚してしまうのだった。この映画の作り手達が一生懸命に日本の原作のをそのまま忠実に再現しようとしているという、とても嬉しい事態にもかかわらず、映画を見ると、どこか違いを察知してしまうのだ。ほんとに微妙なところで、「ああやっぱり日本人が作った映画じゃないんだ」と感じてしまう部分が出てくるのでした。これは文化的な日中の相違の理解の点で面白いです。例えば、アル中おやじの描き方。例えば、主人公の親友のボンボン息子の描き方。はっきり言葉にはできないけど、どこか違うと思うのでした。そして、そこらあたりに引っ張られて、多分、無心に見てたら面白かったのだろうけど、なんだかちがうよなあという印象のまま終わってしまったので★2つなのであった。
投稿者 Ashe : 17:43 | コメント (0) | トラックバック [movies ]
2005年09月17日
「サマータイムマシン・ブルース」
夏休みなのに毎日大学に来ては、部室でたむろしている「SF研究会」の面々は、大切な部室のクーラーのリモコンを壊してしまう。翌日、いつものようにメンバーが部室を訪れると、そこには見慣れない金属製の物体が置かれていた。座席とダイヤル、レバーがついたそれは、タイムマシンのようにも見える。そんなワケない、と言いつつも「とりあえず昨日に戻って、壊す前のリモコンを持って来よう」と、部員たちは軽いノリでマシンに乗り込むが・・・?!
![]()
★★★★★
投稿者 Ashe : 00:08 | コメント (0) | トラックバック [movies ]
「タッチ」
上杉達也(斉藤祥太)と和也(斉藤慶太)は双子の兄弟。隣に住む浅倉家の一人娘の南(長澤まさみ)とは、小さな頃から何をするにもいつも一緒の幼馴染み。自分たちの明青学園が甲子園に出場することを夢見る南。スポーツ万能で成績優秀な弟の和也と明るく可愛い南は誰もが認める似合いのカップル。それに反し、兄の達也は落ちこぼれ。勉強、スポーツ、異性からの人気と、和也に比べるとどうしても見劣りしてしまう。和也は好きな南の夢を叶えるために野球部のエースとして活躍していくが、一方で達也も心の中では南のことを想っていた。南は和也からの好意を知りながらも、密かに達也の方に惹かれていった……。 南が最初にキスをしたのは達也だった……。

★
投稿者 Ashe : 00:03 | コメント (0) | トラックバック [movies ]
2005年09月09日
「奥さまは魔女」
普通の恋を夢見て人間界へやってきた魔女、イザベルは、街で出会った落ち目の俳優ジャックにスカウトされ、テレビドラマ『奥さまは魔女』のサマンサ役に大抜擢される。ジャックとの恋の予感に興奮するイザベルだが、実はジャックは、この番組で映画界復帰を図るべく、自分を引き立てる無名女優を探していただけだった。現場で横暴な態度を見せるジャックに怒りを爆発させたイザベル。それをきっかけに、ふたりは本当に惹かれあっていくのだが…。
![]()
★★★
投稿者 Ashe : 20:22 | コメント (0) | トラックバック [movies ]
「Be Cool」
脚本家・小説家として知られるエルモア・レナードのシャープな犯罪小説を映画化し、ヒットを飛ばした『ゲット・ショーティ』の続編。今回も主人公は元高利貸しのチリ・パーマー。映画業界での成功を果たしたチリだが、業界に嫌気がさした彼は、かつての稼業に戻ろうと思い始めていた。そんなとき、インディーズ・レーベルを立ち上げている古くからの友人トミーから、映画業界を描いた企画があると話を持ちかけられる。なんでも、売り出したい歌手がいるのだとか。だが、肝心のトミーはロシアのマフィアに殺されてしまう。しかし彼の言っていた新人リンダのパフォーマンスを見たチリは、その才能に惚れ、彼女をスターにしてみせると決意。早速、リンダのマネージャーに名乗り出るのだが……。
★★★
投稿者 Ashe : 20:18 | コメント (0) | トラックバック [movies ]
「ヴェラ・ドレイク」
1950年、ロンドン。自動車修理工場で働く夫と2人の子どもと肩を寄せ合い、貧しいながらも幸せに暮らすヴェラ(イメルダ・スタウントン)は、家政婦として働く傍ら、時間を見つけては、老いた母親の面倒を見、近所の困っている人たちの世話を焼く毎日を送っている。頼まれれば、望まない妊娠をして困窮する女たちを助けるために、密かに堕胎の処置を施すこともあったが、もちろんそれは誰にも内緒のことだった。ある日、家族で楽しい食卓を囲んでいるところへ警察がやって来る…。

★★★★
投稿者 Ashe : 20:14 | コメント (0) | トラックバック [movies ]
2005年09月01日
「愛についてのキンゼイ・レポート」
アメリカ、インディアナ大学の助教授キンゼイ(リーアム・ニーソン)は助手たちに、アメリカ各地を一緒に旅しながら個別面接で、人々の「性」の実態のデータを収集するよう命じる。キンゼイは助手たちと面接の方法について試行錯誤するが…。
★★★★
キンゼイが巨根だったとは知りませんでした。次の画像は、彼のペニスの長さを医者に教えるところです。ものさしが足りません(笑)。
![]()
新しい分野に切り込んだ科学者の生涯を、その功罪も含めて極めて重層的に描いた良質の伝記映画でした。邦題はダメで、きちんと「セックスについてのキンゼイ・レポート」としなければなりません。じゃないとキンゼイやこの映画の作り手たちの本意を見失います。心(=愛)と体(=セックス)のうち、体についてのみに限定しているのだと言う点。
序盤に、キンゼイの講義のシーンで、研究対象としている昆虫についての話しがあります。10万以上のサンプルを集めて観察してみて驚いたことに、一つとして他とまったく同じものは存在しないと言う点。そう、生物界は多様なのだ。この多様性こそ、キンゼイが昆虫の研究で実感した生物界の真理であり、人間も生物界の一員である以上、多様であるのがディフォルト。さらに、人間の性行動も多様性が本質。この性行動の多様性を積極的に容認すべきだというのがキンゼイのメッセージだったのだろうと思います。恐らく、映画の作り手たちも、そこら辺りには共感している部分があってのこの映画かと。
ただ、科学者の描き方は類型的で、やっぱり研究没頭型で社会と対立。そしてそこに惚れつつも、行き過ぎを心配する奥さんという、ありがちのパターンをたどります。
キンゼイの時代は1940年代から50年代で、その後、60~70年代を経て、性行動や性的嗜好についての理解や、同性愛者についての生物学的な理解も深まったわけですが、残された問題が「心」の点なのでしょう。中盤に、ひどい虐待にあったシカゴの同性愛者の話しが出てきて、ああいうひどい目に会う人は減ったかもしれない。だが、後半に出てくる、調査員同士の嫉妬による喧嘩の理解とか、少年を性的に虐待していることを自慢する10秒射精オヤジの愚劣さとかの解明には、どうしても心や愛の問題を避けて通るわけには行かないと。そして、その心や愛の問題は、いまだに解決していないのだった(そりゃそうだ)。それは科学的には21世紀のハードプロブレムの1つで、認知心理学とか脳科学とか人工知能の連携で徐々に解決されていくのだろうし、それ以前に、文学・映画・マンガなどのフィクション面でいろいろな可能性が示唆されていくものなのだろうと思います(おお、こんな愛の形も、ありなのか! 共感できるではないか! といった形で)。その意味で、アタクシの本拠地でやってることも、新しい男女の愛の可能性を探っているものと理解ください(大笑)
その関連で、キンゼイがバイセクシュアルであること(調査員の若い男性とセックスします)や、その若い調査員もバイセクシュアルで、キンゼイは愛妻を彼に抱いてもらいます。奥さんも彼と、自宅の2階の寝室、夫婦のベッドの上でセックスします。奥さん、喜びます。キンゼイの旦那さん、階下から、もう仕事にいくぞ! 早く降りて来い! と体を絡ませあってる奥さんと彼に叫ぶのでした。wifestoriesを読みに来ていただいている方々には、その点でも見所があると思います。