「アンソニー・ブラウン:甘い香りのする男」 Anthony Brown, Sweet Smelling Stud by The Warthog

1年間のハードワークの後、ようやく僕のプロジェクトが終わった。今度はバケーションだ。幸い、学校も年度末を迎えていて、妻のブレンダはこの2日ほどで教師の仕事を片付け、解放される。彼女は、ひと月ほど前に、少し休暇をもらう準備ができてると僕に伝えていた。

僕は、近くの大都会にあるホテルに2泊する予約を取った。日中は観光名所を見て歩き、夜は都会のナイト・ライフを覗いてみようと考えていた。ブレンダに計画を話したら、彼女もワクワクしているようだった。

3日後、僕たちは車に飛び乗り、出発した。初日は、計画通り、都会を見て回って昼夜を過ごした。だが、その日の行動ですっかり疲れてしまい、夜はすぐにベッドに潜り込んでしまった。眠ってしまう前に、愛し合うのに必要なエネルギーを取っておかなかったことに、僕はちょっとがっかりしたが、次の日の夜は、こうはならないと誓った。僕は、美しい妻を驚かす計画を用意していたからである。

翌日は、朝遅くまで寝ていた。起床後、着替えをし、ブランチを食べ、再び都会の観光を始めた。日没になる頃、素敵なレストランでディナーを食べた。食事をしながら、僕はブレンダに、ホテルに戻ったらちょっとしたビックリ・プレゼントがあると話した。彼女は、どんなプレゼントかしきりに知りたがっていたが、僕は食事が終わるまで待つように言った。それを話したとたん、どっちが先に食べ終わるか競争になった。勝ったのはブレンダの方。会計が済むのを待っている間、彼女はウェイターが仕事がのろいと不平を言い始めた。実際、あのウェイターはそんなにのろかったわけではないのだが、ブレンダにはそう映ったのだろう。妻が、僕のビックリプレゼントにとてもワクワクしているのは確かだった。

支払いを済ませ、2人、急いでホテルの部屋に戻った。妻のためにドアを開けてあげるのは夫の役目だろうけど、僕は、それすらできなかった。ブレンダが我先にと急ぎ、自分の持っていた鍵でドアを開けたからである。彼女がドアを開けたとき、ようやく僕も彼女に追いついた。妻は部屋に突進し、ビックリプレゼントを探し始めた。

「もう、分かったわ、私のまけよ、トム。どこにあるの?」

僕はクローゼットの中に手を入れた。彼女はそこはチェックし忘れたようだ。そして、クローゼットの中から衣類が入った箱を取り出した。

「さあ、どうぞ」

ブレンダの顔が急に崩れて、あの愛らしい笑顔になった。3年前、僕が始めて彼女を見かけたとき、彼女に一目ぼれしてしまった、あの笑顔である。

ブレンダは箱を手にして言った。

「トム、あなたってとても優しい人」

箱ごと、ベッドの上に飛び乗って、包装紙を剥いていく。素早く袋を開けて、中から、僕が買ってあげた衣装を取り出した。だが、ブレンダは、それを見ると顔から笑みが消えていき、替わりに心配そうな表情が浮かんだ。

「トム? これ、とっても素敵なんだけど、私にはとても着られない」

「どうして?」

彼女は衣装を両手で掲げて、全体を見渡した。

「だって、これ、すごく露出してるし」

「分かってるさ」 僕はちょっと好色そうな笑みを浮かべて言った。「君が着たら、すごくいいと思ったんだ」

「どうかしら」

僕は、ベッドの上、彼女の隣に腰を降ろし、あの細くくびれた腰に腕を回した。ブレンダは、キラキラ輝く緑色の瞳で僕を見つめていた。

「ねえ、ブレンダ。僕たちは、結婚してからずっと、一生懸命働きっぱなしだったと思うんだ。この旅行は、僕たちが初めて息抜きをする機会だと思う。僕も考えたんだけど、何かちょっと大胆なことをやってみるのも面白いかなって。正直、僕は君がこういう服を着たところを見てみたいとずっと思っていたんだ。ちょっと、僕たち2人が初めて出会った振りをしてみるのも楽しいかなって思ったんだ。初めて君と出会い、そして僕は君を誘惑して、ベッドに誘い込む。そんなことをしたら面白いかなって」

ブレンダはにっこり微笑んだ。

「確かに面白そうね」

彼女は、僕の買ってあげたビスチェ(参考)を掲げ、サイズが書いてあるタグを見た。急に僕の方に振り返って、言った。

「どうやって私のサイズを知ったの?」

「ちょっと君のクローゼットの中を調べたんだ。それに君のお母さんにも訊いたよ」

「まさか、お母さんに、何を買うかまでは言わなかったでしょうね?」

ブレンダは大きな声で言い、見て分かるほど、心配そうな顔になった。ブレンダの育った家庭は、非常に保守的な家族だ。確かに、彼女の母親は、このタイプの服を見たら賛成しないだろう。

「いや、言っていない」

「ああ、よかった」

「で、これを着てくれるよね」

ブレンダは笑顔になった。「ええ、着てあげる。でも着替えが済むまで、あなたは部屋から離れていなきゃダメよ」

僕は反論しようとしたが、ブレンダは僕の口に指を立てて、それを制した。

「ちゃんと出来上がったところを見てくれた方が、あなたにも良いと思うから」

確かに、僕は彼女の論理に反論できなかった。

部屋から出て行くとき、ブレンダは実に心のこもったキスをしてくれた。

「びっくりプレゼント、ありがとう。今度は私があなたを驚かす番。30分したら戻ってきて」

部屋から出ながら、僕は、あの美しいけど、ずっと慎ましくしてきた彼女が、あの服を着たら、どんな風に変身するか、それを想像しようとした。だが、イメージを浮かべようとしても、非常に難しかった。ブレンダは、これまでずっと、服装に関しても、振る舞いに関しても、非常に保守的だったから。

ホテルの中をぶらぶら歩きながら、今夜はどういう風になるだろうと考え、想像し続けた。だが、いろんなことを考えているうち、僕のペニスは反応してしまい、外から見ても状態がはっきり分かってしまうほどになってしまった。僕は、ズボンのポケットに手を入れ、位置の調節を行った。調節しないと、どうもいけない。

きっかり30分後、僕は部屋に戻った。先にブレンダが、僕の用意したびっくりプレゼントをしきりに見たがっていたが、それと同じくらい、僕もブレンダのびっくりプレゼントが見たくてたまらない気持ちになっている。

ドアをノックした。ブレンダは、隙間程度にドアを開けた。

「トム? あなたなの?」

「そうだよ」

「目を閉じて。それから手を差し出して」

僕は言われた通りに目を閉じた。ブレンダがドアを大きく開いたのだろう、そよ風のように空気が流れるのを感じた。そして、彼女が僕の手を握るのを感じた。香水の香りがして、体中の血管で血が駆け回るのを感じた。ブレンダは僕の手を引き、部屋の中に入れ、部屋の隅にある椅子に腰を降ろさせた。

「いいわよ。目を開けて!」

信じられないような光景が僕を出迎えてくれた。本当に、これは自分の妻なのかどうか、確かめるため、改めてじっくり見直さなければならないほど。

全身、純白の衣装。だが、真っ白だからと言って、純粋無垢といった概念は、この服装とはまったく関係がない。

彼女の姿を床から上へと紹介していこう。死んだ男でも勃起してしまうこと、請け合いだ。

足は、ヒール高13センチの白いハイヒール・パンプス(参考)。長い脚は、非常に薄地の白いストッキングに包まれている。スカートはラッフル・スカート(参考)で、とても丈が短く、レースのような感じだ。スカートの裾の陰、ストッキングの付け根が垣間見える。このミニ・スカートのため、身長165センチのブレンダが、少し背が高くなった感じに見える。彼女の56センチのウエストには、幅5センチの白いベルト。その上方、白レースのビスチェの下に、おへそと平らなお腹の一部が顔を出している。

ビスチェの上半分の生地は、必死になって、ブレンダの89センチDカップの胸を包み、押さえ込んでいた。驚くほど張りがある、あの弾頭のような形をした乳房が、左右から押さえつけられて、深い谷間を作っている。その谷間は、どんな男に対しても、その視線を引き付ける強力な磁石になるだろう。そのビスチェの上に、スカートとマッチした小さなジャケットを羽織っていた。前のボタンはすべて外したまま。この衣装を完璧にするため、両手には白いレースの手袋をはめ、小さな白いハンドバッグを持っていた。

「気に入った?」

ブレンダはジャケットの前を広げ、僕に、あの素晴らしいバストを見せてくれた。ビスチェの胸の部分は、いささかサイズが小さすぎのようだ。と言うのも、ブレンダの乳房が左右とも脇の下の近くではみ出ていたからである。それに薄地のレース生地を通して、彼女の大きな茶色の乳首も見えていた。胸の部分のレースのカップが覆っている部分は、ブレンダの乳房全体の半分にも満たない。

「気に入ったよ!」 そして、素早く付け加えた。「正直言って、僕はうっとりしている」

僕は、にっこり微笑むブレンダの顔を見た。そして、彼女がいつもより少し濃い目に化粧を施していることに気が付いた。何色か色を複合したアイシャドウ。頬は赤く染まっているように見せている。唇には明るい赤色の口紅。光沢のある濃い茶の髪を降ろし、ブラシで広げて、量感たっぷりに見せていた。頭を振ると、その長髪は両肩を滝のように流れ下り、胸元を覆う。まさに超高級コールガールのよう。決して悪い意味で言ってるのではない。それこそ、まさに僕がブレンダに望んでいた姿なのだ。

「こんな格好で外に出ることがなくって良かったわ」

「どういう意味? 外に出ることがないって?」 僕はびっくりして訊いた。

「え? トム? 私、この格好では外に出られないわ!・・・まるで、あの手の女性のように見えるもの」

ブレンダは、売春婦とか娼婦と言った言葉を決して使わない。そのような言葉を口にするのは、彼女には似つかわしくないのは確かだ。

「娼婦のこと?」

「・・・ええ」

「僕は、君はとてもセクシーに見えていると思うよ」

ブレンダは顔を赤らめた。妻は、愛の表現に関して情熱的な女性ではあるが、セックスについて話しをするのは嫌っているのも本当だった。僕は、そんなブレンダのかたくななところを、少しだけ、柔らかくさせたいと思っていた。ひょっとして、ブレンダも、このセクシーな服装で公の場所を歩き回ったら、そういうことを気に入るようになるかもしれない。僕はそう思った。そのためには、何とかして、妻を部屋から連れ出せるように話しを持っていかなくては。

「ちょっと、ホテルのバーに行って、飲み物を飲んでくるというのはどう?」

ブレンダは、少し、僕の提案を考えているようだった。僕の瞳に浮かんでいた懇願する表情は確かに見えていたはずだ。彼女にも、これが僕にとってどれだけ大事なことか理解できたのだと思う。とうとう妻はこう言ってくれた。

「そうね、・・・ほんのちょっとだけね」

僕は、跳ぶようにして抱きつき、激しくキスをした。感触も香りも素晴らしい。僕の興奮は伝染性があったようだ。妻の喉奥から小さくあえぎ声が漏れるのを聞こえる。長々とキスを続けた後、ようやくブレンダの柔らかく肉感的な唇から唇を離した。

「わあ・・・こういう服を着ると、あなたがこんな風になると分かっていたら、ずっと前からこうしていたと思うわ」

嬉しかった。ブレンダはすでに気持ちをほぐし始めているようだ。僕は気持ちを込めて妻の体を抱きしめた。彼女の大きな乳房が僕の胸板に押し付けられる感触が大好きだ。いつもブレンダが着る服装だと、彼女の体の曲線を隠し、一種、緩衝装置として働いてしまうのだ。ともかく、いま着ている服装のレースの感触が、なにより気持ちいい。僕は、いったん引き下がり、美しい天使のような妻の顔を見つめた。

「ねえ、先に下に降りて、バーで僕を待ってくれないかな。僕は5分位したら行くよ。そういう風にすれば、僕たちは見ず知らずの間柄であるように振舞うことができる。僕は、君を口説いて、僕の部屋に連れてくる。そういう風にしたいんだ」

それを聞いていたブレンダの唇がゆがみ、笑みに変わった。

「トム? あなた、私をすごくエッチな気分にさせてるわ。困っちゃう。・・・でも、私、この服装で、独りで下に行けるか分からないわ。とてもドキドキしてるの」

僕は答えを知っていたが、あえて訊いた。

「エッチな気分と、ドキドキした気分、どっちが大きいのかな?」

ブレンダは、小娘のようにくすくす笑い、僕の頬に、頬を擦りつけ、僕の耳に息を吹きかけるようにして質問に答えた。そして、ふいに向きを変え、何も言わずにドアへと向かった。

「部屋の鍵を忘れないで!」

僕が呼びかけると、ブレンダはハンドバックを軽く叩いて見せ、ドアを出て行った。

可愛い悪魔! ブレンダは、最初から、独りで出て行くつもりだったんだ。妻は、かなり、気持ちをほぐしている。今夜は、ちょっとした夜になりそうだ。

ブレンダが出て行った5分後、僕も部屋を出た。エレベーターを降り、ロビーの前を通って、バーに入った。僕は、5分前の光景を想像した。僕のセクシーな妻が、このフロアを颯爽と歩き入った時の様子を。

バーは薄暗かったが、少し経つと、目も慣れて、歩くのに困らなくなった。右手に進んだが、ブレンダの姿はなかった。そこで戻って、左手に進んだ。そして、ようやくブレンダがバーのカウンターに座り、コーラを啜っているところを見つけた。ブレンダはアルコールは飲まない。

突然、隣のスツールに座る男が、彼女に話しかけるのを見て、驚いた。僕は、妻のところに近づくのを少し待とうと思った。男との会話を終えるまで、待ってあげたいと思ったのだ。

だが、奇妙なことに、すぐに終わると思った会話は、5分近く続き、妻の方も会話をやめようとする素振りを見せない。実際、ブレンダは、自分の座っているスツールの向きを、少し、男の方向へ回しさえしている。

僕は、2人の会話が終わるまで座って待つことにした。ウェイトレスに飲み物を注文したが、そのウェイトレスが飲み物をカウンターから持ってくるとき、バーテンダーがブレンダと男に飲み物を出したのに気がついた。妻がカクテルグラスを手にし、男が差し出したグラスと触れ合わせて乾杯し、威勢良く飲むのを見て、僕は本当に驚いてしまった。

謎だった。妻はこれまで一度もアルコールを口にしたことがない。彼女は、飲酒に対して眉をひそめる両親の元で育ったのである。僕が知る限り、これはブレンダにとって生まれて初めてのお酒ではないだろうか。ひょっとするとあれは一種のソフトドリンクかもしれない。だが、あのピンク色のものは、僕の知っているソフトドリンクのどれにも当てはまらない。

2人の会話は、さらにもう10分ほど続いた。確信はなかったが、ブレンダが体を男に近寄せたように思った。何か話しの論点を言いながら、彼女が男の手を2度触れた。それを見て、再び驚く。こんなことをするのはブレンダらしくない。妻は、気軽に人に触れるタイプの人間ではないのだ。男が腕を妻の肩に回したのを見たとき、僕は僕がいることを知らせる時が来たと判断した。

立ち上がり、バーカウンターの2人が座っているところへ歩き始めた。そのとき、妻が手を男の太ももの上に乗せているのを知った。事態はますます変な方向へと動いている。

僕は方向を変え、ブレンダにだけは分かるように、男の背後に回った。妻は僕と視線は合わせたものの、僕のことをまるで赤の他人のようにみなして、会話を続けた。

信じられない。ふと、部屋で僕が言った、2人は見知らぬ者同士のように振舞うというのを実行しているのかもしれないと思った。でも、彼女が話しをする相手としてこの男を選んだことに、少し驚きを感じていた。どうしてこの男を?

彼はハンサムではるが、黒人なのである。たいしたことではないとは思うが、それでも驚きだった。僕は、先に歩み、ブレンダの左、空いていたスツールに腰を降ろした。バーは、2人の会話が聞き取れる程度に静かだった。

ブレンダは相手の男をアンソニーと呼んでいた。彼はブレンダがデミ・ムーア(参考)に似ていると話しているところだった。ブレンダは以前から同じようなことを言われているのを僕は知っている。だが彼女は、その言葉を聞いて、さも初めて言われたことのように驚き、嬉しがってみせた。

「本当に、私のことデミに似てると思ってるの?」

「ブレンダ、君がデミ・ムーアと同じくらい可愛いのは確か。でも、君の体の線を見たら、デミなんか男の子にしか見えないよ」 淀みない調子で話している。

僕が座っているところから、ブレンダが恥ずかしさにうつむき加減になるのが見えた。

「本当に、私の体、デミのより良いと思ってるの?」

「絶対に。見えてる部分に基づいて判断しても、確かにそう言える」 アンソニーは、さらに急いで付け足した。 「見えていないところも見たいんだけど」

「アンソニー? もしかして、あなたがほのめかしていると私が思っていることを、本当にほのめかしているのかしら?」

僕は、この会話の進み方が気に入らなかった。

妻の質問にアンソニーが返事する前に、僕はブレンダに体を持たれかけ、言った。

「やあ!」

ブレンダは、僕の方を向き、会話を邪魔されたことで迷惑しているような表情で僕を見た。

「あら、トム」

そう言うなり、再びくるりとアンソニーの方へ向き直ってしまった。僕は呆気に取られた。

「ブレンダ」 今度は少し大きな声で言った。

彼女はまた向き直って言った。

「トム? 遠慮できないの? 私はアンソニーとお話しているのよ」

僕は不安に駆られた。ブレンダは、少しやりすぎじゃないのか。これは、僕たちのバケーションだったのに、突然、彼女は僕を無視している。いったい、このアンソニーという男のどこがそんなに特別なんだ? 確かに彼はハンサムだ。だが、どうしてブレンダはこんな風に振舞っているのだ? アンソニーが、かなり香りのきついコロンをつけているのに気づいたが、だが、それが何だというのだ? ブレンダに何が起きているのだろう? 妻は、生まれて初めてお酒を飲んだ。僕に話しかけるとき、息にアルコールの匂いがした。そして、相変わらずアンソニーに触り続けている。まるで、とても親しい間柄の男にするように。

アンソニーは、引き続き会話を続けていた。

「ブレンダ。僕は、君のことをもっとよく知りたいな。それに僕も、君が知りたいと思うような特別なものを持っているんだよ」

ブレンダははにかみ笑いを見せた。

「まあ、特別なものって何かしら?」

アンソニーは何も答えず、ただ、視線を、ブレンダの手が置かれている自分の太もも辺りに落とし、次に、股間へと視線を向けた。

その彼の視線のあとをつけてブレンダの視線も動いた。彼女が溜息を漏らすのが聞こえた。

「・・・これ、私のせい?」

「ああ、確かに、君のせい」

僕は立ち上がって、ブレンダの肩に手を置いた。

「もう帰る時間だ、ブレンダ」

妻の視線が、アンソニーのズボンの大きな盛り上がりから離れ、僕の顔に向いた。眼に怒りの表情が浮かんでいる。

「ちょっと、トム? あなたがわざわざここに来てくれたことには、すまないと思っているわ。でも、アンソニーが先だったの。彼のズボンの盛り上がり具合を見ると、アンソニーが先でほんとに良かったと思っているわ。もし、私の運が良ければ、彼、あれを使うところを私に見せてくれるかもしれないし」

ブレンダは立ち上がり、アンソニーの方を向いた。

「私の運は、良いことになるかしら?」

アンソニーも立ち上がった。

「ほぼ確実に!」

ブレンダはアンソニーの腕に抱きつき、2人はバーを出て行ってしまった。

僕は唖然として、ブレンダが、素晴らしい身体を誇るように颯爽とドアを出て行くのを見ていた。慎ましく控えめな妻はどこに行ってしまったのだ? 今のブレンダは、自分の体を見せびらかしている。大ショックだった。たった今、妻は僕から去り、僕の人生から姿を消してしまったと確信した。まるでトワイライト・ゾーンのエピソードのようだった。全然、意味が分からない。

どうすべきか、考えようとした。僕もバーを出て、部屋に向かった。そもそも、どうしてこうなったのか理由が分からないので、どうすべきかも、何も考えられない。僕の愛する慎ましい妻。その彼女が、何の前触れもなしに他の男と一緒になり、僕から離れて行ってしまったのだ。

僕は、部屋に戻り、ドアを開けた。中に入って、またも驚かされる。

たった1時間ほど前に僕が座っていた場所に、アンソニーが座っていたのだ。そして彼の膝にまたがってる、妻のブレンダ。彼女は頭を後ろに倒し胸を突き出している。その胸にアンソニーが顔を埋めているのだ。ベルベットのような彼女の肌を舐め、キスをしている。妻は、胸を差し出しながら、肩をすくめるようにしてジャケットを脱ぎ、ビスチェのストラップを下げた。美しい白肌の乳房が姿を現す。アンソニーは、その乳房を自由に使える状態になった。乳首を口に含み、吸う。豊満な乳房の全体をぬらぬらと舐め回る。ブレンダは、甘い溜息を漏らしながら、もっともっととねだった。

「ブレンダ! どうして、この男をここに連れてきたんだ?」

「彼と2人っきりになれる場所だからよ。あなた、おとなしくしているなら、ここにいて見ててもいいわ。でも、それができないなら、ここを出て行って。もし、アンソニーのおちんちんが、黒人について噂されているように大きいものだったら、多分、もう、あなたは私に必要なくなると思うから」

と、それだけ・・・。ブレンダは僕を捨てようとしている。だが、どうして妻は、アンソニーとセックスするにしても、どこか他の場所に行かなかったのだろう。ともかく、この展開全体に僕は吐き気を感じるほど腹を立てていた。だが、それでも僕はブレンダを愛している。少なくとも、彼女が何か危害を与えられるところは見たくない。このアンソニーという男が、突然、乱暴になり妻に危害を加えそうになったら、僕が守ってあげられるかもしれない。もっとも、アンソニーが本当に暴力的になったら、恐らく僕にできることはあまりないだろう。この男は巨体で、強靭な筋肉の塊、そのものだから。

僕は、別の椅子に腰を降ろし、アンソニーが妻の興奮を高めていく様子を見続けた。悲しくて仕方がなかった。僕がしようとしていたことを、この男がしているのである。やがて、ブレンダが悩ましい声を出し始めた。

「ああん、気持ちいい・・・もうお願い、私を奪って。焦らさないで! 思いっきり私を愛して、アンソニー」

ブレンダの乳房を口で陵辱していたアンソニーが、妻の言葉を聞いて顔をあげた。

「それは考えてあげてもいいけど、その前に、俺のために、ちょっとしたショーをして見せてくれなきゃダメだな」

ブレンダは、とろんとした眼差しでアンソニーを見た。

「私にストリップ・ショーをして欲しいということ?」

「いや、それじゃない」

そう言いながらアンソニーはズボンのチャックを降ろした。中から見たことがないような、極太のペニスが出てくる。その時点では、長さは15センチほどだが、まだ完全には勃起していない。だが、何と言っても太さがすごく、缶ビールほどの太さだった。

ブレンダは、アンソニーのペニスをひと目見るなり、それに飛びついた。僕にはまったく信じられなかった。彼のに比べれば僕のは控えめではあるのだが、その僕のに対しても、いつも恥らって顔を背けてきたブレンダだったのである。

ブレンダは、マンモスのようなペニスに対して、頭部から根元へとキスを始めた。このマンモス・ペニス、ブレンダのクリームのように滑らかな白肌と並んだ姿は、かなりの光景だった。怪物ペニスは、大破壊をすべき場所を求めて異界から来たインベーダーのように見えた。

だが、ブレンダは、その恐ろしい姿に少しもたじろぐ様子はなかった。猛り狂う凶暴そうな肉棒なのに、まるでそれに自分の命がかかっているかのように、愛しそうに両手で包み、キスをしている。さらには、その大きな頭部を口に頬張ろうとする。僕は驚きのあまり頭を左右に振るほかなかった。唇を最大限に広げ、頬張ろうとする。やっとのことで5センチほどは入れられたようだったが、明らかに苦しそうにしていた。ブレンダは、口に入れるのをあきらめ、顔を引き、替わりに亀頭をくまなく舐める方に切り替え、その行為に落ち着いたようだ。あの小便を出すスリットの中まで舌で探っている。まるで何か宝物を探しているよう。

アンソニーは、椅子にふんぞり返りながら、肉棒をけなげに舐め、自分を気持ちよくさせようと努力するブレンダを見下ろしていた。にんまり微笑んでいる。

「奥さん、俺のデカイ一物、奥さんのおまんこに入れても大丈夫かな? やる前に、少し準備運動をして広げておいた方が良いかもしれないな。多分、そこにいる旦那さんが手伝ってくれるかもな」

ブレンダは、アンソニーのペニスが自分の陰部に入った時の快感を想像したのだろうか? 眼を妖しくキラキラ輝かせた。だが、アンソニーが、彼の巨根に備えて、僕のペニスを使って準備をしてみてはどうだと言ったとたん、表情が変わった。イヤイヤするように頭を振る。

「そんなの、いや、いや。・・・ダメだと思うわ。トムのはあんまり大きくないの」

「じゃあ、奥さんのあそこを広げるのに適した物はどこにある?」

ブレンダは、こういうことにまったく慣れていなかった。答えが見当たらない。ただ頭を振るばかり。

何の解決策もないまま、時間が経った。ようやくアンソニーが口を開いた。

「どこからか、それなりの大きなペニスを持った男を捜してきて、そいつに奥さんを抱いてもらうってのはどうだ? 俺にはそのくらいしか思いつかんなあ。そいつとセックスして、俺と奥さんの旦那のために、ちょっとしたショーを見せてくれ。それに、その男とどんなセックスをするかで、奥さんが俺のちんぽを入れてやる価値のある女かどうか、決めるとしよう」

ブレンダは、不満そうに唇を尖らした。あどけない少女のような顔だった。

「ああん、いじわる。私、ちゃんとあなたを喜ばせられるのに。私、なんだってするわ。あなたが言うこと、どんなことでも。お願い。もう待ちきれないの。あなたの素敵なおちんちんが私の中に入ってくる感覚。早く感じたくて仕方ないのよ。もう待たせないで。すぐに入れてもらえないと、私、死んじゃうわ」

「まあ、ちゃんと入れてやるよ。だが、モノには順番があるだろ。俺はエロいショーを見たいって言ってるんだ。奥さんが、狂ったようにセックスするところを見てみたいんだよ」

アンソニーは窓際に行き、カーテンを開けた。そして窓の外の通りを見下ろした。ここはホテルの8階である。

「奥さん、あそこの角に立っている男が見えるか?」

ブレンダは、窓の外を一瞥すると、急に嬉しそうな顔に変わった。

さっと立ち上がり、外にはみ出ている乳房をビスチェの中に押し戻しながらドアへと向かう。僕の妻は、本当に下に行って、見知らぬ男を引っ掛け、ここに連れ込んでこようとしているのか? 信じられない。いそいそと外へ行こうとするブレンダを、アンソニーが引き止めた。

「おい、そのジャケットは置いていけ。あの男を連れてくるには、自分の持ち物を見せてやる必要があると思うからな。その時にはジャケットは邪魔なだけだ」

ブレンダは、いたずらっぽくはにかんで笑い、ジャケットを脱いだ。ビスチェに押さえつけられながらも乳房がぷるるんと揺れる。妻は、ハンドバックを手に部屋を出て行ってしまった。

僕は、アンソニーの方を向いた。

「どうして僕の妻を盗むんだ?!」

アンソニーは平然とした表情で僕を見た。

「俺は何も盗んじゃいないよ。あんたの奥さんの方から、俺に抱かれたいって、ねだってきてるんだ。俺としても、今夜が、奥さんにとって、一生の思い出になる夜になるよう、きっちり楽しませてやるつもりだがな。俺は、朝になったら出て行く。多分、奥さんがあんたのところから離れることはないだろう。もっとも、奥さんに戻ってきて欲しいかどうか決めるのは、あんたの問題だけどな。俺が奥さんの体を楽しんだ後は、奥さんのあそこは、2ドルぽっきりの売春婦と同じくらいユルユルになっているはずだから」

アンソニーは窓の外を見た。

「アレを見てみろよ。あんたの大事な奥さん、ほんとに2ドルぽっきりの娼婦のように歩いてるぜ」

窓の外に目をやった。ブレンダが、角を曲がって歩いてくる男たち全員に、手当たりしだい声を掛けているのが見えた。もっとも、それも長時間にはならなかった。1分もしないうちに男が見つかったのである。いや、実際、男と言っても複数の男たちであった。妻が、路上だと言うのに、2人の若者たちの股間に手を伸ばし、その部分をぶるぶると揺するのが見えた。話がまとまったらしく、2人をホテルへ連れ戻ってくる。

「あんな風に振舞うなんて、信じられない」

「まるで売春婦みたいにってことか?」

「・・・ああ」

「コロンのせいだよ」

「え?!」 僕はアンソニーに向き直った。

「俺のコロンさ。・・・俺が体につけているコロン。こいつのおかげで、どんな女でも、俺の匂いが嗅げる程に近づけば、娼婦に変身してしまうのさ。俺のちんぽを手に入れるためなら、どんなことでもするようになるし、スペルマをぶっ掛けてやれば、ロケットのように宙に舞い上がる。まあ、見ていれば分かるぜ。ブレンダはブレーキが利かなくなるはずだ。むしろ、俺に抱かれなかったら、奥さん、病気みたいになるはずだぜ」

「だったら、どうして、そんなコロンをつけているんだ?」

「俺は、女が好きで、女とやるのが好きだからだよ。当たり前だろ?」

ふと、今はブレンダはアンソニーのそばにいるわけではないのに気がついた。

「もし、お前のコロンを嗅ぐことで女たちが罠に落ちてしまうというのが本当だとしたら、どうして、今、ブレンダはあの男たちをひっかけているんだ? 妻は今はお前のコロンの匂いを嗅いでいないはずだ」

アンソニーはクククと笑った。

「コロンの化学成分のせいさ。コロンの香りでブレンダは俺に興味を持った。それを受けて、俺は顔を奥さんのおっぱいにたっぷり擦り付けてやったし、唾液をつけて舐めまわったわけ。コロンと俺の体液とあんたの奥さんが分泌した汗や体液。そいつが混じりあうと、俺と奥さんの間にはがっちり絆ができてしまうのさ。この絆は、俺と奥さんの両方が性的に完全に満足するまで、絶対に切れない。俺の場合は、3発までが限界だな。だが、あんたの奥さんは、それだけじゃ足りないだろう。俺が奥さんに、他の男を連れて来いって言ったわけは、それなんだよ。奥さんには、最後にはきっちり満足してもらわないと、俺の方が困るんだ。俺が終わった後、奥さんがまだやりたくてムンムンしたままだと、いつまで経っても絆が切れないことになってしまうからな・・・」

ドアが開いた。ブレンダと2人の若者が入ってきた。2人とも20歳くらいで、実際、なかなかハンサムな男たちだった。ブレンダは2人を押すようにしてベッドへ座らせた。

「裸になって」

2人とも、不安そうな、何か問いたそうな顔で僕とアンソニーの顔を見た。

「もし、彼女とやりたいなら、言われたとおりにすることだな」 とアンソニー。

2人の若者は、同じことをもう一度言ってもらう必要はなかった。素早く服を脱ぎ始める。2人が服を脱いでいる間、ブレンダはアンソニーのところに近づき、大きくふんぞり返っている彼の片方の脚にまたがった。

「さっき言ったストリップ、今してみせる?」

ブレンダは、腰を前後に動かし、アンソニーの脚を使って自分の股間を擦りながら言った。こんなに興奮している妻の姿を、僕は見たことがない。

「おう、やってみな」

ブレンダは立ち上がり、部屋にいる全員が見える場所に移動した。

まずは、細いウエストを巻いているベルトをゆっくりと引き抜いた。続いて、スカートを降ろし始める。じれったくてジンジン痛みが出てくるほど、ゆっくりと降ろしていく。そのスカートが床に落ちた時になって初めて、僕は、それまでずっと息を止めていたことに気がついた。潜水から這い上がった時のように大きく息を吸い込みながら、あらためて美しい妻の姿を見た。つま先から頭のてっぺんまでまじまじと眺める。

見慣れた妻の裸体に何も真新しい驚きはないだろうと思っていたが、それは間違いだった。ブレンダはパンティを履いていなかったのである。スカートと一緒に脱いでしまったのである。だが何よりの驚きは、彼女は陰毛を剃っていたということだった。脚の間、つるつるの肌が剥き出しで、1本も毛がない。最後に、妻は、新しく加わった若者たちの前で、ビスチェの胸のカップを外した。中からミルク色の大きな乳房がぷるんとこぼれ出た。

全裸になった2人の若者が、わっと妻に飛びつき、彼女の体をベッドに倒した。すぐに、妻の全身を、男たちの両手と舌が這い始める。

2人ともコンドームを取り出し、石のように固く勃起したペニスに装着した。これには僕も感謝した。ちょうど、ブレンダがピルの服用をやめていたことを思い出したところだったのだ。僕とブレンダは、2週間ほど前、子供を産み、家庭を築くことに決め、そのとき以来、彼女はピルを止めていたのである。時期的に妊娠の可能性があるのかどうか僕には分からなかったが、それでも、妻が、他の男の子を身ごもることだけは僕は望んでいなかった。

男たちは、さして愛撫に時間も掛けずに、妻の体を一物で満たしていた。僕たちが結婚した時、彼女は処女だった。そして、今日、この日まで、彼女の中に入った男は僕だけだった。そのブレンダが、今は、同時に2本を受け入れている。女陰に見知らぬ男の男根を埋め込まれ、上の口に別の男根を頬張っている。若者たちは2人とも、なかなか見事なペニスの持ち主だった。アンソニーのものほど太くはないが、僕のに比べたらかなり大きいのは事実だった。

実際、ブレンダの女陰を受け持っていた男は、挿入するのに少し苦労したようだ。妻のあそこがあれだけ濡れていなかったら、彼は恐らく挿入すらできずにいたかもしれない。それは、とりもなおさず、妻のあそこが非常に締りがよく、きついことを証明している。妻の名器ぶりは、何より僕自身が知っていた。

あの若者ですら大変なのだから、アンソニーの極太が妻の中にうまく納まることができるとは、想像しがたかった。だが、彼女は、気が狂わずに生き続けるためには、どうしてもアンソニーの一物を受け入れなければならないのだ。

若者はゆっくりと抜き差しを始めた。女陰にペニスが打ち込まれるたびに、別のペニスで塞がれている口からくぐもった、淫らな声が漏れた。上の口を犯す若者は、仰向けになっているブレンダの顔にまたがる格好になっている。ブレンダは、顔の上にまたがられ、ペニスを口に突っ込まれながらも、その若者の顔を見上げ、淫らに熱のこもった眼で見つめていた。彼女自身、男の尻に両手を回し、左右の尻頬をつかみ、力いっぱい自分の口へとリズミカルに引き寄せている。

男にペニスを根元まで口の中に詰め込んでもらうこと。それが妻の目的になっているようだった。そして、間もなく、その目的は達成される。18センチ近くあるペニスが、すべて彼女の喉門の先へと納まっていたのである。

僕は圧倒されていた。圧倒されていたのは、そのもてなしを受けていた若者も同じだった。始まってからほんの少ししか経っていないのに、彼は、射精を始めたのである。両手で妻の頭をつかみ、最後の強烈な一突きを加え、睾丸が唇に触れるまで喉奥深くに突き入れていた。精液が発射される度に、彼の睾丸がきゅっきゅっと収縮し、袋ごと体の中に引き上がるのが見えた。それに、ブレンダの方も、射精でペニスが痙攣するたびに、びくんびくんと体を痙攣させ、オルガスムの波に洗われている。

男が射精を終えると、ブレンダは、顔を引き、肉棒を口から出した。コンドームは口の中に留まったまま、急速に軟化しているペニスだけが外に飛び出した。ブレンダは、口の中からコンドームを取り出し、僕にはまったく理解できないことを行った。そのコンドームを逆さにして、中に溜まっているものを口の中に流し込んだのである。まるで貴重な栄養物を補給しているような振る舞いだ。

彼女の下半身を犯していた若者も、この妻の淫猥な行為を見て、もはや我慢しきれなくなったようだ。強力なとどめの一突きを送り込んだ後、射精を始める。その後も同じようなシーンが繰り返された。射精を終えた男がブレンダから体を離す。すると、彼女の膣肉にきつく締め付けられていたからか、男のペニスだけが外に出て、コンドームは中に納まったままになった。ブレンダは、股間に手を伸ばし、使い古しになったゴムを取り出し、先と同じように、中に溜まっているものを飲み下した。

この男たちが若かったことは、幸いと言えた。妻の女陰を犯していた男がことを終える頃には、初めの男は、新たに勃起を始め、すでに新しいコンドームを装着して、準備が整っていたのである。ブレンダは、その息を吹き返したペニスに、素早く飛びかかり、若者の上にのしかかった。妻の飢えた女陰が、若者のペニスをもぐもぐとむさぼっていく。

上に乗ったブレンダは、セックスにおいて、彼女がいかに高い運動能力を持っているかを、僕とアンソニーにまざまざと見せつけた。妻は、若者の上にのしかかるとすぐに、激しく動き始めたのだが、その姿はまさに狂った女そのものだった。腰が前後に激しく動く。しかも力強く。妻の方が若者を強姦しているようにすら見えた。この強烈な動きと、彼女の元来きつ過ぎるほどの膣肉の締め付けにより、哀れな若者は、文字通り、今にもペニスが引きちぎられそうに、いたぶられていた。彼は、妻の激しい責めを受け、弱々しくよがり声を上げていた。その声は、ブレンダの声より大きい。

この攻撃に若者は、長時間持続することができず、たった3分ほどで、2発目を発射してしまった。射精が終わったと感じたブレンダは、素早く若者から降りた。ただしコンドームは戦利品として彼から奪う。

若者は、あわててベッドから降り、這うようにして部屋の隅に行き、身を縮めた。ブレンダは、いつも通りにコンドームの中身を飲み下し、2番目の若者に目を向けた。彼もすでに勃起をしていたし、コンドームも装着していたのだが、どこかしら、躊躇している様子だった。ブレンダは四つんばいになって彼の元に近づいた。コンドームを引っ張り、ペニスから外した。

「ねぇ、お尻にしてくれる?」

ブレンダは、自分から、女陰に指をいれ愛液をすくって、尻の穴にまぶしこんだ。

「ねえ、今すぐ、お尻に入れて。ずぶずぶ刺して」

躊躇っていたものの、若者は、妻に言われた通りにした。そして間もなく、彼もブレンダと同じく、セックスに狂ったようになっていた。

ブレンダと若者のどちらがピストン運動を行っているのかを見分けるのは難しい。2人とも、互いに相手の体に自分の体を叩きつけていたというのが正しいだろう。激しい動きは10分ほど続いた。やがて2人とも身を強張らせる。2人とも非常に強烈なクライマックスに達しているのが分かった。

とうとう、その若者も射精を終え、消耗しきって、後ろに倒れこんだ。ブレンダは期待を浮かべた顔でアンソニーを見た。アナル・セックスの間、あれほど激しく動いていたにもかかわらず、まだまだ続けたいといわんばかりの表情。

アンソニーが、ブレンダに近寄るよう、手招きした。妻は、いそいそとアンソニーが座る椅子へと近寄った。彼を喜ばせられる時が来たのが嬉しくてしかたないといった様子だった。体が小刻みに震えている。期待から震えていたのかもしれないが、禁断症状で震えていたのかもしれない。生理的に、アンソニーに肌を触れてもらわなければ、いてもたってもいられないらしい。いったん彼の両腕に抱かれると、眼に見えてはっきりと体をリラックスさせた。震えが止まり、目がとろんと融けたような表情に変わる。若者たちとの行為が終わってから、ほとんど時間が経っていないのに、ブレンダは、部屋に引っ張り込んだ男たちのことはすっかり忘れていた。2人の若者は、そそくさと服を着て、部屋から出て行った。

彼らが出て行くとすぐに、アンソニーが口を開いた。

「お前の、そのデカイおっぱいを使って、やってもらおうか」

ブレンダは、早速、アンソニーの体を滑り降り、彼の巨根を大きな乳房の谷間に挟む姿勢になった。椅子にふんぞり返り、脚を大きく広げているアンソニー。その前に、裸身の妻が胸を突き出して正座する。僕と彼女は、この種の性行為をしたことがなかった。だが、妻はどうしたらよいか分かっているようだった。両手で乳房の脇を押さえ、柔らかなクッションのようにしてアンソニーの肉茎を挟みこむ。白桃のような柔肉の乳房は、汗でキラキラ輝いていた。その柔肉をアンソニーのペニスに沿って上下に動かし始める。

ブレンダは、崇拝する者を見るようにアンソニーの顔を見続けていた。アンソニーも、快感から来る呻き声を上げて、ブレンダに応えていた。ブレンダが2人の若者たちを相手にして行ったセックスは、すべて、アンソニーを性的に興奮させることを目的に行っていたのだと、改めて認識した。妻の行為を見続けて興奮が持続していたせいだろうか、アンソニーは、数分、パイ擦りを受けただけで限界に近づいた。

射精が近づいてきたのを感じたアンソニーは、椅子から腰を上げ、ブレンダの体を優しく、床に倒し、椅子の前に仰向けにさせた。脈動を始めているペニスをブレンダの美しい巨乳から離し、放出に向けて、自分でしごき始める。彼は、床に横たわるブレンダの上にまたがり、ペニスの先端を、彼女の顔のすぐ上に近づけた。妻は、どうすべきか分かっていた。アンソニーが手に力を入れて強くしごき、うめき声を上げるのを受けて、ブレンダも口を大きく広げ、舌を突き出した。アンソニーは、その舌の平面部に亀頭を降ろした。その瞬間、濃いスペルマが噴射する。

最初のどろりとした塊がブレンダの舌に触れた瞬間、彼女は、まるで電気ショックを当てられたように、ビクンと体を痙攣させた。その後も、連続して噴出を受けるたび、同じような反応を示した。

多量に放出したアンソニーだったが、彼が出した白濁は一滴残らず姿を消していた。ブレンダが、彼のクリームをすべて口の中に入れていたからである。妻は、目を大きく見開きながら、口の中に溜め込んだ液体を飲み下していく。突然、彼女の体がぶるぶると震え始めた。それを見て、僕は心配になった。僕の美しい妻は、本当に元の彼女に戻れるのだろうか。アンソニーのスペルマは、非常に強力なドラッグのような効果を与えているようだった。中毒性がないものであって欲しいと本気で願った。

すべて飲み下した後、ブレンダは、震える声で言った。

「あなたが出してくれたものほど素敵な味がするもの、他にないわ、アンソニー」

アンソニーは、言わなくても分かっていると言わんばかりに、頷いた。

射精を終わり、アンソニーは元の椅子に戻り、腰を降ろした。すると、ブレンダも体を起こし、一時も肌を離していられないように、いそいそとアンソニーの元に行き、彼の膝の上に腰を降ろした。肌を合わせて、すがりつく。アンソニーは、大きな黒い手で、ブレンダの絹の白肌を優しく擦った。うっとりとして彼の肩に頭を乗せるブレンダ。

妻は、頭を上げ、彼の瞳を見つめた。

「アンソニー、愛してるわ。ほんとに、すごく愛してるの。私が死ぬまで、一生ずっと、私を抱き続けて欲しいの。離れたくないの。いつも、好き放題に私の体を使ってて欲しいの。何でもするから。あなたが望むなら、あなたの子供も生むつもり」

アンソニーは微笑んだ。

「子供が欲しいのか? それはいいなあ」 彼は、ブレンダに気づかれないようにして、僕にウインクをして見せた。

アンソニーの子供が欲しいという妻の言葉。これは、アンソニーが妻にかけた呪文によって引き起こされたものであり、彼女の本心ではないだろうと思った。ではあるものの、自分の妻が、他の男に、このような言葉を発するのを聞くのは辛かった。それに、僕の目の前で、彼女が、すでに3人の男とセックスをしていたという事実にも、心をかき乱されていた。しかも、まだ、それは終わっていないのだ。

5分ほど経っただろうか。アンソニーは回復し、再び行為を行う準備ができていた。妻を両腕に抱きかかえたまま、椅子から立ち上がり、彼女の体をゆっくりとベッドに降ろした。妻は、待ち構えていたように、両脚を広げ、アンソニーを受け入れた。

最初、アンソニーは顔を妻の局部に寄せ、クンニを行った。5分ほどのクンニリングスに、ブレンダは、この上なく全身で喜びを表し、早くもオルガスムに達していた。彼女にとって黄金色に輝くオルガスムだっただろう。

僕は、依然として、アンソニーはどうやって、あの巨根を妻の中に入れるつもりなのか、分からずにいた。いかに2人の若者たちに広げられたと言え、依然として、かなり小さな入り口なのである。あんな極太を入れるなど不可能に思われた。

アンソニーは、その僕の疑問に、実際の行動で答えを示した。彼は、巨大な亀頭を濡れた陰唇にあてがい、その後、小刻みだが一定のリズムで執拗に突きを送り続けたのである。やがて、あの極太の肉茎は、すっかり妻の中に収まっていた。

ブレンダは、彼の肉茎に肺を下から圧迫されているかのように、ハアハアと苦しそうに呼吸をしていた。だが、完全に挿入された後、ほどなくして、彼女は普通の呼吸を取り戻し、それを受けてアンソニーもゆっくりしたリズムで体を動かし始めた。ピストン運動が始まる。

極太ペニスが突き入る光景にも眼を見張ったが、むしろ、引き抜きに掛かる時の光景の方に、驚いた。引き抜きに掛かるたびに、アンソニーのペニスは、きつく締める妻の膣の肉壁を引きずり、外へと掻き出しているように見えたのである。アンソニーのペニスが引き抜きの動きになるたびに、妻のバギナの肉壁は、名残を惜しむように、きゅうっと収縮し、ペニスを離すまいと締めつけている。 まるで意思を持っているように。

最初はゆっくりだった出し入れにも、次第にスピードが出てきた。やがて、その速い抜き差しのリズムは、次第に、速すぎるほどのリズムへと変っていく。激しい突きを受けつつも、ブレンダ自身、激しく腰を突き上げていた。猛烈な勢いでピストン運動が続けられ、それに合わせて、妻の腰も高速で動く。もはや、あまりの速さに、アンソニーのペニスの形がぼやけて見えるほどになっていた。

激しく体を動かしながらも、ブレンダもアンソニーも、固く眼を閉じていた。2人とも、まるで、祈りをしているような顔をしていた。一刻も早く、自分たちの肉体が運動の限界を越え、動けなくなる瞬間が来るようにと、祈っている。だが、その祈りもむなしく、2人の体は、その後もずっと、動き続けたままだった。気持ちとは別に、体だけが自動操縦で動かされているようだった。高速ピッチのピストン運動は、その後、5分間、続き、さらに10分続く。結局、20分もの間、激しい体のぶつけあいが続いた。そして、とうとう、アンソニーが動きを止める時が来る。と同時に、魔法のスペルマが妻の体内に注ぎ込まれた。妊娠する可能性がある妻の子宮の奥へ。

アンソニーが射精を始めたと知り、ブレンダも腰の動きを止めた。最初の1発を撃ち出されたと同時に、眼が大きく見開いた。まるで、子宮に熱湯をかけられ、火傷を負わされたような反応。だが、そのショックの反応は、すぐに、この上ない喜びの顔に変った。アンソニーの魔法の精子が、淫らに狂った妻の体に化学的な効果をもたらしているのだろう。強烈なオルガスムが襲っているらしく、白目を剥いていた。絶頂の声すらだせない、純粋に恍惚としている顔。

ようやく射精を終えたアンソニーは、妻から体を離し、元の椅子へと戻った。ブレンダも、やがてクライマックスから落ち着く。すると、前と同じように、早速、アンソニーの元に行こうとした。だが、アンソニーは、彼女にベッドに留まっているよう、手で制した。落胆顔のブレンダ。

アンソニーは疲れた様子だったが、ブレンダの方は、まだ性的に活性化している状態を終えていないのだ。アンソニーは、困った顔をして、ブレンダを見た。

「ブレンダ。俺が休んでいる間、お前の旦那とセックスしていてくれるか?」

ブレンダは、反射的に、そんなのイヤと反論しそうになったが、アンソニーは唇の前に指を1本立てて見せ、彼女の口を封じた。そして僕に顔を向ける。

「忘れていないよな? 奥さんには、完全に満足してもらわないと、俺が困るんだ。見てみろ。あんたの奥さん、まだまだやりたがってる」

僕は頷き、さっそく服を脱ぎ、妻に近づいた。彼女は、まるで赤の他人を見るような目で僕を見た。非常に不思議な状況である。

ブレンダは、自分の夫である僕を見ながら、いかにも、この人とはセックスしたくない、といった顔をしていた。ではあるものの、彼女は、想像をはるかに越えたレベルまで性的に高まっていた。両腕で彼女を包むと、彼女も反応し、おとなしく僕に抱かれた。

妻の体をベッドに横たえ、ペニスで彼女の股間を探った。今や、すっかり口が広がった陰部。僕のペニスは容易く中に収まった。確かに、ゆるくなっているが、ゆるすぎるほどではない。それに僕の方も、今までになかったほど激しく勃起していた。妻の肉筒の中は、アンソニーの精液でくちゃくちゃとしていた。僕は、この、アンソニーが放ったスペルマに、僕自身のスペルマも加え、どちらが勝利を収めるか試してみようと心に決めた。この勝負、明らかに僕に不利なのは分かっていたが、心に決めたことは変えたくなかった。

僕は、これまでになく激しく、全力を尽くして妻に打ち込み続けた。やがて、ブレンダは、僕の必死の打ち込みに応えるように、僕の名前を叫び始め、僕を愛していると言ってくれた。こんな状態になっていても彼女が僕のことを気にかけている。それを知り、僕はより一層、エネルギッシュに動き続けるた。そしてとうとう、2人とも同時にクライマックスに達する。僕は、これまでの人生で最大の一撃をブレンダの子宮に撃ち出した。息を切らしながら、「こいつを食らえ!」と乱暴な言葉を吐いた。

驚いたことに、射精した後も、勃起が続いていた。体位を変え、妻の体を持ち上げて僕の上に乗せた。早速、激しい乗馬運動を始めるブレンダ。妻は、僕の持っている子種を、一滴残さず搾り取り、子宮へ取り込もうとしているようだった。

仰向けになっている僕の視界にアンソニーの体が見えた。彼もベッドに上がり、ブレンダの後ろに位置取り、後ろからしようと準備しているらしい。だが普通のセックスとは違うようだ。

突然、ブレンダが眼を見開き、ぐっと頭をもたげた。ペニスに何かが押しつけられるのを感じた。だが、何かがじかに僕のペニスに触れている感覚はない。ようやく気がついた。アンソニーは妻の肛門にペニスを押し込んでいるのだ。妻は、アンソニーに裏門を広げられ、苦しそうなうめき声をあげた。その声がますます大きくなる。

間もなく、3人とも、安定したリズムで動き合うようになった。ブレンダは、連続してオルガスムを感じているようだった。アンソニーも僕も、まだ、限界には達していない。2人とも、先にブレンダに放出していたわけで、共に、持続力は充分残っていた。これは良いことである。僕にとっても、アンソニーにとっても、このセックスに飢えた可愛い妻を、どうにかして完全に満足させなければならないのだ。妻の肉体を激しく酷使し、肉の快感を充分に与え、疲労でぐったりとなるまで続けなければならないのだ。その点で僕とアンソニーの目的は一致していた。

二穴挿入の状態で、多分、30分以上、出し入れを続けていたと思う。ブレンダは、連続オルガスムのため、間断なく愛液を垂れ流していた。ヌルヌルした体液が、僕の睾丸や内股をびちゃびちゃにしている。

とうとう、僕はもはや我慢しきれなくなった。2発目の射精を、愛する妻の内奥へと放出する。アンソニーも同じく射精に達した。先程の時と同様、ブレンダの目が妖しく輝く。麻薬中毒者が、長い間、お預けされていた薬を打たれた瞬間のような顔をしている。

だが今回は、妻は、射精を受けた瞬間、僕の眼を見つめていた。ずっと慣れ親しんだ、あの愛がこもった顔で僕を見ている。それを見て僕は幸福感に包まれた。そして、その後、彼女はがっくりと力をなくし、崩れ、僕の腕に包まれるようにして、眠りに落ちた。この振る舞いにも、さらに大きな幸福感を感じた。ブレンダはようやく満足したのだろう。

アンソニーはブレンダのアヌスから抜け、ベッドを降りた。すぐに服を着始める。彼は、部屋を出る準備が出来ると、僕に言った。

「トム。彼女は、永遠に君のところから離れないと思うよ」

僕は微笑んだ。でも、一つだけ伝えておきたいことがあった。

「それは本当かもしれないけど、多分、彼女の中には君の残したものが成長し始めているかもしれないな」

「それについては、心配する必要はまったくないぜ」 アンソニーは、そう言って、ドアを開け、出て行った。

僕とブレンダがアンソニー・ブラウンと出会ったあの日から、1年が経った。3ヶ月前、ブレンダは可愛い男の子を産んだ。僕に似た子供だった。アンソニーが言ったことは正しかった。僕には何も心配することはなくなった。ブレンダは、この子の命が仕込まれたあの日のことについて何も覚えていなかった。まさにベストの結果だと僕は思っている。

アンソニー・ブラウンとの経験がもたらした副作用には2つあり、その効果は今も続いている。一つは、妻が前にも増して僕に対する愛情を深めていることである。ほとんど、僕を崇拝していると言ってよいほどだ。もっとも、これだけは、はっきり述べておきたいのだが、このような栄誉ある境遇になったからと言って、それを利用して妻のことを虐待したりは決してしていない。妻が示してくれる愛情へのお返しとして、僕も自分にできることのすべてを行い、彼女をもっと幸せな気持ちにしてあげるよう努めている。

二つめは、ブレンダは、1年前に、あのセクシーな服を着る時に見せた引っ込み思案ないところがなくなったということである。今、妻が着ている服装を見たら、1年前の最初の服装など、むしろ保守的すぎると思えるだろう。ブレンダは口癖のように言っている。

「私の素敵な夫のためなら、彼が喜んでくれるなら、私、どんなことでもするわ」

正直、今の僕は、天にも昇る心地であり、アンソニー・ブラウンに心から感謝したいと思っているのである。


おわり
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