楽しいポーカーゲームが、もっと楽しく和気あいあいになった。
これはそんな話だ。
毎月、第一火曜日の夜、5人の男が集まる。
食べたり飲んだり、ポーカーをして遊ぶのだ。
ジョーの「スポーツ・バー」が、そのどんちゃん騒ぎをする場所。
ジョーはその仲間の一人だ。
自分の店の裏部屋にトランプをする場所を設けている。
そこなら、プライバシーも保てるし、食べ物も飲み物も無制限に手に入る。
その集まりは、男だけのものであった。
だが、ローリは、それを変えたいと思っていたのだった。
彼女の婚約者のサムにとっては、かなり気に入らないことではあったのだが。
サムは24歳の機械工。
ローリは18歳。
サムが働いている工場で秘書として働いている。
ローリがその仕事についた最初の日に、サムはローリをデートに誘った。
ローリの素晴らしいルックスを考えたら、早く手をつけなければならない。
サムはそう考えたのだ。
ローリは最初はためらっていた。
高校を卒業したばかりだったし、サムは彼女が付き合ってきた男たちよりも年上だったからだ。
だが、ローリもサムの魅力に負け、彼とデートをするようになる。
それから数ヶ月を経て、サムとローリは真剣につきあうようになっていた。
同時に、健康な性関係も展開していった。
ローリの姿をちらっと見るだけで、サムはすぐにその気になった。
サムは、職場ではローリをできるだけ避けていた。
そうしないと仕事に集中できないからだ。
仕事時間が終われば、話は別だ。
一時もローリの体から手を離せなかった。
いつも、くっついていた。
そして、ローリもそうされて全然気にしなかった。
デートを始めて半年後、二人は結婚することに決めた。
サムはローリを婚約者にして、自分は世界中で一番幸運な男だと感じていた。
若く、美しく、そして自分を心から愛してくれているローリ。
ローリは、サムのためになら、どんなことでもしてくれた。
火曜の夜はサムがポーカーをしに行く日だというのは、ローリも知っていた。
そして、この日、ローリは自分も一緒にポーカーを見に行くことを心に決めていた。
サムがそれを聞いたら、多分、行かないようにと説得されてしまう。
ローリはそれを知っていた。
そこで、あえて、この上なくセクシーな服を着てサムを迎える作戦に出た。
その格好で、出かけようとしていたサムのアパートに現れたのである。
サムはアパートのドアを開けた。
信じられないほど体にぴちぴち密着した服を着たローリが立っている。
純白の服とスカートは、薄地の伸縮性のある生地でできている。
白の服にローリの肌の色は栄えて見える。
94DDー58ー89の肉体を、これでもかと見せびらかしている。
胸元はざっくりと割れて、豊かな谷間が姿を見せていた。
ローリは一度もブラをつけたことがない。
ローリの張りのある乳房が、服の上から見て取れる。
その双乳は、服の生地を下から押し上げているように突き出ていた。
生地によって乳房が支えられているのではない。
その逆で、乳房が服を支えているようなのだ。
上の服は、ちょうどおへその辺りまでの丈しかない。
そして、おへその下からスカートになっている。
ミニスカートは、かろうじて股間とお尻が隠れる程度。
仕上げは、スパイク・ヒールと小さなハンドバッグだった。
確かに、その服装は、ローリの悩殺肉体を存分に引き立てていた。
だが、ローリの一番は、顔である。
皮膚の色はパーフェクト。
水晶のような緑の瞳。
それを見たら、どんな男もただちに硬直してしまうだろう。
明るい笑顔と、鼻の頭にある僅かのそばかす。
それのおかげで、ローリはセクシーであると同時にキュートにも見える。
髪は明るい茶色。
顔を縁取るように流れ、後ろは腰の辺りまで伸びている。
体は見ずに、顔だけを見たら、とても18歳とは思わないかも知れない。
もっとずっとあどけないのだ。
サムは本能的にローリを両腕で抱きしめ、情熱的にキスをした。
そして、キスを解いてから言った。
「ローリ、その格好だったら、死んだ男も勃起してしまうよ」
ローリは頬を赤らめた。
「この格好好き? サム?」
「ポーカーに遅れそうになっていなかったら良かったなあ。
そうしたら、今すぐ、君を中に入れて、やっちゃうのに」
サムはそう言ってから、ちょっと間をおく。
ドアを向いて、思い直したように言った。
「ええい、ポーカーなんかどうでもいいや。
さあ、服を脱いじゃおうよ」
ローリも、今すぐサムと愛しあいたかった。
だが、ローリは、サムのポーカーの集まりのことも気になっていた。
アパートの玄関を開いて中にローリを入れようとするサムを見て、ローリは躊躇して見せる。
サムに体を擦り付けながら言う。
「ゲームをすっぽかしちゃあだめよ、サム。
ねえ、私も一緒に行って、ゲームを見てちゃだめ?
ポーカーが終わったら、一緒にここに戻っていいコトしましょ?」
「男だけしかダメなんだよ」
サムはそうローリに言おうとした。
だが、胸の大きな女性に乳房を自分に擦り付けられているときに、その女性と議論するのは非常に難しいものだ。
連中もポーカーをしながら、このセクシー美女を鑑賞するというのは気にいるはずだ。
「いいよ、分かったよ。
でもね、お願いだから、話しかけたり、手札に反応したりするのはやめてくれよ。
連中は、ゲームを台無しにされるのが一番いやがるんだ」
ローリは微笑みながら言った。
「あなた、私がその場にいても見もしなくなるわね、ポーカーに夢中になって」
サムは、それはどうかなと思っていた。
バーに行く途上、サムはローリに、ドロー・ポーカーやスタッド・ポーカーのルールについて詳しく話して聞かせてた。
ローリが意外によく知っているので、サムは驚いた。
ローリは、暇なとき、父親と一緒に遊んで育っていたのだった。
サムは、バーの入り口前でローリを車から降ろし、それから車を駐車しに行った。
戻ってみると、ローリはバーの中にすでに入っている。
そして、数人の男たちに取り囲まれて、言い寄られながら座っていた。
男たちは、彼女に飲物をおごろうと躍起になって言い寄っている。
ローリはサムを見かけると、その集団から逃れ出てきた。
サムは、立ったまま、バーの中を自分に向かって歩いてくるローリを見ていた。
ドレスの中の乳房を上下左右に揺らし、お尻もくねくねと振りながら歩いてくる。
部屋にいた誰もが、ローリが歩きすぎる様を、口をあんぐり開けたまま見とれていた。
ローリはサムに抱きつき、囁いた。
「早く行きましょう。
みんなに襲われちゃいそう」
サムは、くすくすと笑った。
「こんな場所に、そんな格好で来るからだよ。
当然だ」
サムは、ローリを連れてホールを進み、裏部屋のドアに行った。
指定されたリズムで4回ドアをノックする。
ドアを開けたのはジョーだった。
ジョーはサムとローリを中に入れる。
中に入るなり、猫が鳴くような声や口笛で迎えられた。
サムは、この歓声が自分に向けられたものではないのは、分かっていた。
ジョーがローリの頭のてっぺんからつま先まで舐め回すように見て言った。
「どう見ても、ポーカーをしにきたようじゃねえなあ・・・」
サムが割って入る。
「ローリっていうんだ。
俺の連れとしてここに来た」
ジョーは、文句を言おうとして口を開けかけたが、それを聞いて、途中でやめた。
サムとローリに席を勧める。
ビッグ・ジョンがクククと笑った。
「よう、可愛い子ちゃん。
みんなの連れになってもいいんだぜ」
サムは、ローリに、仲間を紹介した。
ドン、パパ・フレッド、ビッグ・ジョン、そして、ホスト役のジョーを順番に指さす。
「観戦を許してくれてありがとう」
ローリが言った。
パパ・フレッドが応える。
「こっちこそ、大歓迎だぜ、おねいちゃん」
ウインクをしてみせる。
「楽しい夜になりそうだ」
ジョーはローリに、食べ物や飲物がある場所を教え、腰を下ろした。
ジョーは、早速、最初のゲームを始めた。
ジョーは、まずは普通のドロー・ポーカーから始めた。
1ドルから賭けが始まる。
ビッグ・ジョンがキングのワンペアで勝った。
次は、ドンが配り役。
ファイブカードのスタッド・ポーカーをした。
サムは、これを5のスリーカードで勝ち、23ドル儲けた。
ゲームは、大勝ちした者も大負けした者もなく、続いた。
ドロー・ポーカー。
5枚でのスタッド・ポーカー。
7枚でのスタッド・ポーカー。
ビッグジョンが配り役の時には、時々ワイルドカード・ゲームをして、みんなの顰蹙を買った。
7枚スタッドの時に一度だけ、226ドルまで掛け金が上がったことがあったが、だいたいの平均は140ドル程度だった。
ローリは、興味津々でゲームを見ていた。
男たちに頼まれても、いやがらずに、飲物や食べ物を取ってきてあげていた。
男たちの方も、ローリが部屋を悩ましいポーズで歩き回っても気にしてなかった。
ビッグ・ジョンは、何度か、ローリがそばを通ったとき、引き締まったお尻を触ったりした。
ローリは、ジョンが歯をむき出してにやりと笑うのを見て、くすくす笑っていた。
ともかく、男たちに注目されていても、気にしていないようだ。
一時間もゲームをすると、連中5人とも、ローリの体のありとあらゆる曲線を隅から隅まで見つくしていた状態だった。
中には、ローリのぴちぴちの服に包まれた中身を見たいと思った者もいたに違いない。
ポーカーは、しばらく、平均的な掛け金の額で進行していった。
だが、ドンが配り役で、7枚でのスタッドポーカーをしたときには、それが崩れる。
カードが2枚開き、まだ3枚残っていた時点で、掛け金がすでに200ドルになっていた。
掛け金をつり上げているのは、ドンとサムだった。
次の一枚が配られる。
ドンは、クイーン2枚とジャックを1枚開いている。
サムの方は、エースが2枚と6が1枚だ。
他の者たちは、ゲームについていたが、もっといい手が来るのを待っていた。
次のカードが配られる。
すると、ビッグ・ジョン、ジョー、パパ・フレッドは手札を開けて、降りてしまった。
サムは6をもう1枚得た。
ドンの方は2だった。
サムは50ドル出した。
ドンは、それを受けて50ドル出し、さらにもう75ドルつり上げた。
サムは、対抗して75ドル出したが、少し心配もしていた。
自分にはまだお金がたくさん残っている。
だがドンの持ち金の方が少し多い。
もうこの時点で、掛け金の総額は400ドル以上になっている。
隠しカードはエースだ。
だから勝負に勝つ自信があった。
もう一枚そろえば、フルハウスになる。
ドンがサムに配ったカードは4。
ドンには、クイーンがきた。
ドンに3枚目のクイーンがきたとき、サムは冷静な表情を装っていたが、内心ではハラハラしていた。
自分は、フルハウスになっている。
考えられるケースとして、次がある。
つまり、ドンがクイーン3枚のフルハウスの場合と、クイーンのスリーカードの場合。
この場合は、自分が勝つ。
もう一つは、ドンがクイーンのフォーカードの場合。
サムは、さらに50ドル、賭に出た。
ドンもそれに対抗して、50ドル、さらに75ドル加えた。
サムは、その75ドルに加え、もう100ドル加算した。
サムは自分がいかに資金不足になっているのか認識していなかった。
もうドンには対抗して欲しくないと願うばかりだった。
今は、もう50ドルしか残っていなかったのである。
しかし、ドンは、サムの100ドルに対抗し、さらに総額400ドルまでつり上げる。
サムは顔色を変えずにいたが、腹の中では地獄にいるような気分だった。
ドンに対抗することができない。
お金がないからだ。
最後の100ドルをつり上げた自分に腹を立てた。
「どうする、サム?」
ドンが訊く。
「あ、ああ、ちょっとお金が足りないようなんだ、ドン」
「なるほど・・・じゃあ、サム、なんとかする方法があるんじゃないかな」
サムはドンが何を言っているのか分からなかった。
どうしてドンはここで切り上げないんだろう。
ドンは物静かな男だった。
ゲームの間も、ほとんど何もしゃべらずにいた。
だが、カードを見ている時以外は、ドンはローリのところをじろじろ見ていた。
特にローリの胸が気に入っているようだった。
ローリの華奢な体から形よく突き出ている大きな乳房に、魅惑されていたようだった。
「ドン、どういうことだ?」
サムが訊いた。
ドンは、少しためらいがちに続けた。
「サム、お前には、お金の他に別の財産を持っているだろう」
「何のことだ?」
サムは分からずに訊いた。
ドンはどもりながらも言う。
「ほら、サム、ここにいる綺麗なご婦人だよ」
ローリはドンを睨んで言った。
「何のことを言ってるの、ドン?」
ドンはサムを見たまま言う。
「俺の掛け金にマッチさせるのに、何が必要かな?」
サムは、声を荒げて言った。
「ドン、この女性の質問にちゃんと答えて欲しいな」
「お前がいくら足りないかを教えてくれたら、答えてやるつもりだよ」
ドンが答えた。
サムはいきり立った姿勢を元に戻し、ためらったあげく答えた。
「350ドルだ」
「その女性を賭に出しても、俺はコールしてやるつもりだぜ」
ドンが提案する。
「ローリを賭に出すとは、どういう意味だ?」
サムはまた、いらだちはじめる。
ドンはおどおどしつつも答えた。
「俺が言っているのは、こういうことだ。
もし、俺がこの手を勝ったら、彼女は、今夜、俺が言うことは何でもするということ」
「例えばどんなことだよ、ドン」
サムは声を大きくして聞く。
ドンはしばらく何も言わずに椅子に座っていたが、ようやく、口を開く。
「例えば、セックスだな」
サムはがっくりとうなだれた。
他のポーカー・プレーヤーたちはドンを見ていた。
みんな、次第に笑顔に変わっていく。
ローリが大きな声で言った。
「絶対にイヤよ!」