2004年3月−5月に浩一様にご投稿いただいた作品です。ありがとうございます。Ashe
「続・最高の女 ボブ」 作:浩一

 白石の注いだビールをジェニィーはクククと美味しそうに飲んだ。グラスを持ちあげた手の動きに、バスローブの緩やかな胸元から、淡いピンク色に火照った乳房が露出して見えた。男達の目が、白石の口元が妖しく歪がみ下唇をなめた。
 「コウイチ、あなたにだらしのない女だと思われたくないの、着替えてくるわね…」
ジェニィーが、二人の男を冷たい目で見下げ、リビングからクローゼットルームへ行く。歩くたびにちらつくジェニィーの真白い太腿を、白石の舐めるような視線が追いかけていった。
 「クソ…! むしゃぶりつきたいほど、いい女だぜ…」
 「フッフッフッ…ウタマロの兄さんはジェニィーにえらくご執心だな」
 「フン、俺にゃ判らねえぜ…! 浩一のような粗チンで早漏のへなちょこ男がよ…あの白人女にゃいいのかよ?」
二人の男は浩一をバカにしながら、それを肴にビールを飲んでいた。

「ウタマロさんもタカコの相手はこれっきりだ。気に入ったのならジェニィーの尻でも追いかけな…きっと可愛がってくれるぜ」
 「ちょっと待ちな…! 黒いお兄さんよ、あんたもたかが貴子の不倫相手だろうが…」
 「フッフッフ…タカコは、浮気男のウタマロさんとは、たった一度の間違だと言ってたぜ」
 「浩一よ!お前、貴子の亭主だろ…! あんなこと言わせておいていいのかよ、えぇ…不倫相手の黒んぼさんによ…」
 「その通りだコウイチ、お前はタカコの亭主だ。浮気相手のウタマロさんを、たたき出しても構わねえんだぜ」
 「なにを…! ジゴロ気取りの黒ん坊が…」
 「…あ…あぁ……!」
浩一は、睨み合う二人の男に、ただオロオロするばかりで何も言えなかった。

 ジェニィーがリビングに通じるドアをガチャリと開けた。翡翠色のきつい目で二人の男を睨む、男達の猥雑な諍いの声はクローゼットルームにまで聞こえていた。
 「おっとウタマロさんよ、女王様のお戻りだ。タカコの話はまた後だ」
ジェニィーは二人の厳つい男の前をワザと無視するように通り、浩一の横の僅かな隙間に体をすり寄せ座った。肌を与えた女なら当然のように…。

「フン…やさしくしていりゃ、いい女なのに…可愛いげもねえ」
 「黒ちゃんの言うとおりだ…恐えぇ女だが、そそるぜファッハッハッ…」

 足を組み、浩一にもたれかかるジェニィーの捲れたドレスの裾、黒いシルクのストッキングからはみ出す白い太腿。白石の目は、うっすらと肉のミゾさえ見える股間の透けた小さな布を覗き見ていた。

 モニターの画面の中で貴子が妖しげな踊りをしていた。体をくねらせ、ボブに背中を向けてバスローブの裾を手繰りあげる。お尻を突き出しチラリチラリと見せる白い桃尻と紅いストッキングとガーターが見えていた。貴子はボブのために、あの紅いストッキングとガーターを着けていた。

 浩一は、紅いストッキングを撫でつける艶めかしい指先の動き、その動きに裾が捲れ、二つに割れた白い桃尻が見えた。プリプリと振るわすエロチックな、そのお尻の動きと紅いガーターとストッキング姿に、見慣れていたはずの妻、貴子の後ろ姿なのに胸をドキドキさせ見ていた。

 ジェニィーを覗き見する白石の目に、横にいる浩一のだらしなく口を開けたマヌケ面が見えた。
 「なんでぇ浩一、素っ頓狂な顔しやがって」
 「ウタマロさんよ、モニターを見ろよ…! タカコのストリップダンスだ」
 「ホホッ…またあの黒ちゃんの前で貴子の裸踊りか、ビデオでも見たが上手ぇもんだ」
 「ボブが好きでタカコとやる前に踊らすんだ」
 「あのムチっとした白い尻の振り方よぅ…たまらねえぜ!」
 「フフッ…そうだな、今じゃ本物のダンサーより上手だ……なあ氷の女王様よ…」
薄笑いを浮かべたジョンが振り向き、ジェニィーを見た。無視しているのか、気づかない素振りで浩一の肩を抱いたままのジェニィーだった。

 モニターの中で、貴子がバスローブを脱ぎ捨て、スパイクヒールにあの紅色のストッキング、ガーター姿で艶めかしくベッドサイドの狭いスペースで踊っていた。ワザと股間を隠す手の動きが妙に艶めかしく、ベリーダンスのように腰を左右にくねらせ乳房をプルプルルンと震わせる。ボブに妖しげに微笑みかけ、悩ましげに尻を振る。
 「ボブ、あなたは悪い人、わたしの浩ちゃんをジェニィーに抱かせたわ」
貴子は、踊りながらボブに妖しげに話しかける。
 「タカコ仕方なかったんだ」
 「ウソ…ジェニィーを浩ちゃんに抱かせ興奮してた。あなたはただの変態よ!」

 貴子は踊りながらかがみ込むように脚を広げ、腰を突き出し片手で隠していた淫唇の襞を指を開いてすべてを見せ、誘うように指で淫唇を弄って見せる。
 「さあボブ、変態男は犬のように日本の芸者ガールのプッシーを舐めるのよ」
言われるままにボブは四つん這いで、貴子の股間に顔を近づけ舌を伸ばし舐めだした。黒人の大男が貴子の股間に潜り込むようにして肉襞を舐めていた。
 「アハハハハ…あなたは変態、そう変態よ! プッシーもクリトリスもラビアも丁寧に舐めるのよ! わたしの浩ちゃんとジェニィーがするの見て、興奮したの…! 変態! …フン…あんたは舐めるだけで何も出来ない…!」
貴子がベッドの端に腰降ろし、足を大きく広げ、指で淫唇を開いた。
 「ボブどう奥まで見える。ジョンや白ちゃんは、わたしのマンマンに大きなオチンチン、何度も何度も打ち込んでくれたわ、あれがホントの男よ…!」

 浩一の肩を抱くジェニィーの腕に力が入る、そっと浩一は顔を見た。さすがにボブの事になると、さっきまでとは違う感じが浩一にはした。モニターに映る貴子がベッドの端に座ったままヒールを履いたままの足をボブの前に差し出した。

 ボブは大きな体を屈め貴子の足を持った。紅色のストッキングにアクリル樹脂のハイヒール。ボブがその足先、ハイヒールを舐めだした。浩一はその瞬間、屈んだボブの股間に真っ黒い腕のような物があるのを見つけた。まさかそれがボブの男性器だと、その時は気がつかなかった。貴子の足の位置が変わって、その垂れ下がり着地した物の正体がやっと分かった。力なくしなだれてはいたが、細い貴子の手首くらいの太さがあって25センチはあった。

 ジョンや白石の男性器を見て、もう驚く事はないと思ったが14インチと聞いたボブのは、しなだれていても一桁違った大きさだった。その時はただただあきれて見ていて、貴子やジェニィーの事など頭に浮かんでは来ず、そいつが力を持ち立ち上がるとしたならば、相手をする女性って、すごい物だと浩一は思った。しばらくしてジョンやボブが、貴子はお前にはもったいない女だと言った意味が、分かったような気がした。

 でもやはり何かが違った。
 「ボブいい、私は日本の芸者ガールよ、判るわね、ジェニィーの様なホワイトじゃない。あなたを虐めない黄色い肌の女よ、ボブ出来るわね……丁寧に舐めるのよ…」
スピーカーから流れてきた貴子のやさしげな言葉には、浩一は訳が分からなかった。ジェニィーを見ると暗い顔をしている。白石も何が何だか判らないようでキョトンとしている。その横でカメラを操作していたジョンだけがニヤニヤしていた。

 貴子はベッド端で軽く座ったままでヒールの裏側まで舐めるボブを見ていた。何か異様な感じがして、さすがに浩一にも普通のSEXでないのが理解出来た。

「この役立たずのフェチ野郎の黒ん坊! いつまでヒール底を舐めてんだ! 芸者ガールの足から順になめてみな!」
今度も、突然の女王様みたいな貴子の声に、浩一はビックリして心臓の鼓動が激しくなり、目はモニターの画面に釘付けになった。ボブがその通りに貴子のヒールを手に持ち、舌先でストッキングを履いた足の指先をなめた。高貴な女性に対する様に両足を交互になめ、段々と貴子の足をなめ上がって太股まで来る。紅色のストッキングがボブの唾液に濡れ光っている。貴子がそのままゆっくりと後ろに寝ころぶ、ボブもそのまま手を付き、ベッドに上がり重なるように貴子の体をなめまわす。首筋から乳房、脇腹から腰骨の辺り、片足を持ち上げ太ももをなめ上げ、貴子の無毛の股間になめ進んだ。

 淫唇の襞を薄黒い唇ではさみ、長い舌を差し込むようになめ吸う。貴子の漏らすせつなそうな吐息、悶え喘ぐ貴子はボブの頭を抱え込む。ジョンは突然、足下のカメラに切り替えた。ジェニィーを見て、冷ややかに笑いかけながらモニターにはボブの尻しか映さない。大男の引き締まって黒光する尻肉と対照的に、ブラブラと前後に揺れる巨大な漆黒のニシキヘビはしなだれたまま、弱々しく頼りない。ボブの舌に感じやすい肉襞を舐め続けられ、登り詰める寸前のリズミカルな貴子の喘ぎがずっと聞こえていた。

 絶頂寸前の貴子が、ボブを跳ね除けるようにベッドで立ち上がった。
 「ボブたまらないの…何してるのよ! なめるしか出来ないの、この能なしの黒ん坊…! 早くコックをぶっ立てて日本の芸者ガールに奉仕するのよ、ボブ分かってるの! 尻軽の浮気女に、ケツの毛まで抜かれて腑抜けなの……」
思う通りにならない貴子がボブを罵り、転がったままのボブの下半身にヒールの踵を軽く当てた。
 「ボブあんたは、情けない男だよ、女をなめるしか能がないの…! ジェニィーに毎晩ケツの穴まで舐めさせられてんだろ、ハイヒールフェチの役に立たないコックをヒールで踏みつけてあげるよ、この変態の弱虫野郎……!」

 浩一が、貴子の言う言葉にドキリとし、振り返ってジェニィーの顔を見た。
 「ごめんなさいコウイチ、おどろいたでしょう。ボブはタカコにでも刺激がないと役に立たないらしいの……お医者様がボブには白人女にトラウマが有るって……きっと子供の頃、虐められた記憶なのね……もう、白い肌の私ではダメなの……!」
ジェニィーが寂しそうにそう言った。
 「私と一緒になって、まわりから色々言われた。そのせいも有ると思うの」
 「ジェニィーは、ボブと貴子のこと……いつから知っていたの…」
 「オオ、ごめんなさい、コウイチはずっと知らなかったのね……タカコとはもう何年も前からの知り合いだったの、友人という訳じゃないけど昔は一緒にモニカの店で飲んで騒いだわ。そうボブがタカコと会うずっと前から…」
ジェニィーは一息にグラスのビ−ルを飲んだ。

 一息ついてポツリとジェニィーが浩一に話し出した。
 「コウイチ、人は知らない方がいいときもあるの……ボブとはずっとうまく行ってなかった……一年くらい前の事よ、わたしにはインポテンツになったボブが、目の前でタカコとしているのジョンに見せられた。それだけでもショックだったのに黒人奴隷のように罵倒され、罵られなきゃ出来ないの……。私には……あんなこと言えなかった。浩一も分かるでしょボブの大きすぎるコック、それをタカコはボブのすべてを身体の中に納めてた。もうタカコのこと、認めない訳にはいかなくなったの」
ジェニィーの瞳が潤み一滴の涙が、もたれかかる浩一の膝頭に落ちた。
 「その時、ボブの前で、初めて他の男に抱かれたの……。ボブはジョンを薦めてくれた。でもタカコとファックした男はイヤ!……ジョンはボブに…タカコを抱かせた…!」
もうジェニィーは浩一にすがるように抱きつき、浩一を見つめる翡翠色の瞳に涙を浮かべていた。

 浩一は、ジェニィーと貴子が昔からの知り合いだとは聞いてなかった。貴子から聞いていた話とジェニィーが話す事が、かなり違っていたのに混乱した。貴子が言ってたのはジョンとボブと三人で遊んでいたホテルの部屋に、ジェニィーがいきなり来て、それからボブが変になったと、聞いていた。
 「コウイチ、あなたに抱かれたのも、最初はタカコに見せつけてやりたかったからなの、でもあなたは、そこいらにいる男達とは違った………好きよ……」
ジェニィーが浩一の耳元で最後に小さく言った。その小声の一言がまた浩一を動揺させた。

 しばらくの時間、ジェニィーと話してる間でも貴子のボブを罵倒する大きな声が聞こえていたが、浩一の耳には届かなかった。
 「ボブ! この14インチのこん棒を浮気女のジェニィーの尻穴に打ち込んでごらんよ、もうゲイみたいに女の相手も出来ないの!……この弱虫の黒ん坊野郎! 南部に帰って奴隷のように綿を摘むかい、このビッチのガキ野郎! 雌鳥の尻ならコックも立つのかい…! しっかりブッ立てて日本の芸者ガールを喜ばせてみな……」

 貴子がさんざん罵り、ヒールの底で踏みつけていたボブのコックが徐々にと膨れだした。
 「フフフ…変態さんのコックはハイヒールが大好きなのね。さあ押っ立てるのよ」
ボブを寝ころばせて、貴子が屈みこみ両手できつく握り、激しくコックヘッドをなめる。唾液を垂らしながら激しく肉棒を喰わえた口を前後させた。飲み込むように何度も喰わえたボブの漆黒のニシキヘビが鎌首を持ち上げ、幾筋も骨が浮き上がるように膨れ始めた。ジョンの物よりさらに色濃く筋張って…。

 貴子が巨大な黒ペニスを満足げに喰わえながら、ボブを見つめる視線がやさしくなっていた。大きく丸く広げられた唇、その中でボブのコックヘッドの膨らみがあふれるほどに成長していく。それは、貴子の唾液に濡れた、両手にも遙かに余る、まさに漆黒の巨大生物だった。

「浩一よ、あの野郎インポかと思ったら、もの凄えもんだな。あれじゃ貴子も狂うぜ。ビール瓶くらい太さがあるんじゃねえか? 長さも半端じゃねえな、40センチ近くはあるぜ…」
白石に声に、浩一は我に返ったように気がついた。浩一は、自分の胸に顔を埋めるジェニィーをずっと抱きしめていた。

「ほらボブ、少しは男になるじゃない。芸者ガールのホールをしっかり突くのよ、この弱虫のウインプ……」
完全に膨張させたボブは、咆吼をあげながら貴子にのしかかる。巨大な漆黒のニシキヘビが股間にそそり立ち、貴子の濡れた肉穴の住みかに頭をあて潜り込むように、巨大画面に映された、ボブの超巨大な男性器が貴子の白い股間に侵入していく。

 浩一の見ていたモニターの画面の中で、自分の腕より太そうな、ボブのモンスターコックの暗黒色の先端が貴子の肉の襞を押し広げゆっくりと巣穴に入り込む。肉襞の濡れを確認するように少しずつ前後に動き、潜り込んでいく。ボブの荒い息づかいが聞こえる。
 「いいわボブ…それでこそ男よ! ゆっくり…ゆっくりよ……マンマンが破れそうよ……広がる…もう少し入れて…もっと突くの……ジェニィーを浩一に抱かせた……この弱虫の変態男……」
 「タカコ…タカコ…タカコ、悪い女だ…! タカコ、愛してる…」

 ボブが激しく興奮した。半分ほど潜らせ、貴子を突く小さな動きの速度がだんだんと速くなる。
 「アア…ボブいいわ…いいわ…最高よ…最高のブラックコックよ…奥まで入れて…」
ズズ…ズブリ…ズズーと音がして、ボブの漆黒のニシキヘビが、とうとう根元までタカコの下半身を膨らませながら体内の奥底まで潜り込んだ。両手で貴子の腰を持ち、その超巨大に膨張したブラックペニスを可能な限り貴子の体奥に押し込んだ。何度も何度もだ。
 「アア……ボブ…最高のコックよ…アア…いくぅ……ああうぅ…ああう…ア…ア…」
貴子は絶頂を迎えていた。ボブのモンスターが貴子の中を激しく前後する。貴子の下腹を膨らませ肉がうごめく。黒い大きな背を抱く貴子の白い手が悶え、顔を反り返らせ、唇を振るわせ大声で呻き、絶頂にわなないた。
 「ああアアアア…ダメ……ダメ……死ぬぅ……ハアアアアア………」
貴子が下腹部が軽く痙攣するように震えた。ボブのブラックモンスターが異常に濡れ光りまるで失禁したかのように急激に白と黒の股間を濡らせた。
 「すげえ! 久しぶりの潮吹きだ! 貴子ねえさんの本気モードだぜ」
 「フフ…ボブの好きなタカコのワインのすげえ洪水だ」
 「浩一見てろよ! もう貴子の絶頂は狂ったように止まらないぜ…」

 貴子が悶え、狼の遠吠えのような裏声で漏らす、甲高いうめき声の中。巨大生物のピストン運動がたたき込む。貴子の中へ杭打ち機のように漆黒の巨大生物が、濡れきった軟らかい肉穴に幾度も幾度も深く潜り込んだ。貴子の肉体をベッドに押し沈めるように打ち込む、ボブの漆黒のモンスターコックは貴子の体を幾度もベッドに打ち沈める。引き抜く時は、ベッドの反動もあり貴子の肉体ごとバウンドさせ、空中へとボブの股間のモンスターが浮上させた。浩一にはボブの真っ黒な巨大性器が、まるで貴子の体をドリブルする腕のように見えた。貴子があげる絶頂の響きはかすれ、薬物に狂った狂女のように喚く。

 二人は夢中で何もかも忘れ、果てしない獣の性行為にぼっとうしていた。もうそこにはジョンや白石のような人間の遊戯としての性行為の余裕というものがなかった。ボブのその並はずれた強大な肉体、太い腕で貴子の首根っこを持ち、体全体を引きつけ本能のまま巨大な男性器を打ち込んでいた。

 ボブの本気の野生動物の性を、受け入れる女は貴子だけかも知れない。浩一にはそうとしか思えなかった。

「コウイチお願い、もっと強く抱いて…ボブの事、しばらく忘れていたいの……」
浩一の腕の中で見つめるジェニィーの妖しく潤んだエメラルドの瞳がゆっくりと閉じ、紅い唇が浩一を誘った。浩一の唇が重なった。記憶の中から貴子への想いがとぎれた瞬間……。タカコの悲鳴にも似た絶頂の悶え喘ぐ声も、浩一には、ただ流れているハードロックのエレクトリックサウンドのように聞こえていた。

 二人の男だけが見つめるモニターの画面では、ボブも限界が間近なのか、メスに応える雄ライオンのように咆吼をあげていた。貴子は、当然のようにコンドームを着けることを忘れていた。

 抱き合った浩一の腕の中で、ジェニィーが一瞬モニターに目を走らせた。浩一は、ハッとした。貴子がボブにコンドームを着けてない。自分も忘れていた事に気がついた。ジェニィーをはねのけ、あわててベッドルームに駆けつけた。甲高く大きな声ですすり泣き続ける貴子と吠え続けるボブ。貴子の体内への激しい精の打ち込みに、ベッドが激しくきしみ音をたてていた。

 遅かった…! 浩一は現実に目にした。駆けつけた時にはもう貴子の中に…。白いメスに強大な黒ライオンの精液が打ち込まれている瞬間だった。ボブのモンスターコックがもたらす官能の絶頂に、スペルマシャワーの放出に貴子は悶え呻いていた。

 目の前で貴子が黒人の種液を、ボブの精子を排卵直前の体内に受けいれていた。

 貴子の体中に深く埋めこまれている、巨大なボブのブラックモンスターに、浩一の目は引きつけられた。漆黒のニシキヘビの根元がヒクヒクとポンプのように射精の動きを続けていた。大量の黒人の種液が、ボブの下半身の奥から貴子の子宮へ直接打ち込まれていく。ボブが腰をふるわせ小刻みに深く深く、最後の絞り出す打ち込みをしている。貴子は我を忘れ絶叫によがりに狂っていた。
 「ああぁ…感じるの……いいわ…いっぱいよ、あふれるわ……スペルマが…ボブのが流れ込むわ……あぅぅ…アアアアアアア……はぁぁ…アアアア……」
ボブが吠え、呻く。黒い尻肉を奮わせ、また激しく連続的に小刻みにスペルマを打ち続けるボブのペニス。2回目の射精だ。浩一の目の前で、大量の黒人の種液が貴子の中に注ぎ込まれていた。漆黒の巨大生物が徐々に白濁したスペルマの衣を着ていく。しばらくの間、浩一は立ち尽くしていた。

 想像し待ち望んだ精液にまみれた貴子の絶頂だが、浩一の心はむなしく沈んだままだった。貴子の女の奥で満々になり、打ち込まれた黒ライオンの精液が貴子の子宮を埋め尽くしているのか……。その白濁した衣の巨大生物の動きで、貴子の陰唇との隙間から行き場を無くしてあふれたスペルマが、泡を吹きブシュブシュと吹き出し流れ出てくるのを見つめていた。

 浩一には言葉もなかった。もし妊娠したら、イヤおそらく間違いなかった。

 ボブと貴子の子が誕生した瞬間だ。堕ろしたばかりの貴子の体だ。貴子が医者から言われていた。母体の安全を考えても、もう出来たら産むしかなかった。

「浩一どうしたんだ」
何かがおかしいと分かったんだろう。三人がベッドルームに入ってきた。
 「なんだお前、この黒ちゃんには中出しさせたのかよ……貴子は一番危ない日だと言っていたんだぜ、浩一! そうか…お前は黒ん坊のパパになりたかったのかハハハ……お前が、抜けねえ様に、この黒ん坊のケツ押さえてたんだろ。ヘン、黒いデカチンの赤ん坊を抱き上げりゃきっと似合うぜ、この黒ん坊に貴子を寝取られたマヌケ男がファハハハハハハ……」
白石が後ろで、立ちすくむ浩一を茶化し笑い続けていた。
 「白ちゃんやめて! 浩ちゃんに酷すぎるよ…!」
貴子が気がついたのか、ベッドの上から叫んだ。
 「なにがだよ! お前も黒ん坊の情婦に成り下がりやって、俺をコケにしやがって…今じゃ黒ん坊の便所じゃねえか…!」
さっきから白石の言動を不快に感じていたジョンが、切れて白石を殴り飛ばした。
 「ジョンもやめて!」
 「この野郎、何しやがる! そろいも揃ってふざけやがって、浩一! もう会社に戻れると思うなよ、この変態野郎が!……」
白石が捨てぜりふを残して出て行った。

「タカコすまない、つい殴っちまった。やつは最低の日本人だ!」
ジョンが謝っていたが浩一には、ほとんど聞こえてなかった。
 「浩ちゃん、どうしよう……」
 ベッドの上で貴子が流れ出るボブの精液を見て情けない顔をしていた。ボブも浩一を見る目が済まなさそうだ。今更あわてても仕方がないが、やっとボブや貴子が状況を理解し、事の重大さに気が付いたようだ。

 貴子に悪いことをしたと浩一は思った。いまさら自分を責めても仕方ないが…そばについていながら愛する貴子を忘れ、一瞬でもジェニィーという白人女性に恋心をだいた。そうだ浩一! お前のような妻を満足に愛せない最低の男には当然の結末なんだ…。

「悪いのは僕だ、気がつくのが遅れたから……」
うち沈んだ声で浩一が言った。
 「ベイビーが欲しかったんだろボブ、養子に貰えよ…」
ジョンがボブに、けしかけるようにそう言った。ボブがうなずく……。
 「お願いだコウイチ、もしタカコにベイビーが生まれたら、すまないが私とジェニィーに育てさせてはもらえないだろうか…それなりのことは必ずさせて貰うよ」

「ボブ…貴子の赤ちゃんなら…僕の子だ……!」
浩一は思った。それでいい、そうしなければいけないと思った。生まれてくる貴子の子の父親になる。そう決めた。肌の色の違いなんて自分は気にしないつもりだし、その方が自分に相応しいんだ。

「ジョン、すまないけどボブも、今日はこのまま帰って欲しい。ジェニィー、今日の事は忘れない。僕と貴子の事は気にしないで……」
 「コウイチ待って…! 私があなたのベイビーを産むわ。ボブいいわね反対はしないでよ……私もママになるわ…なりたいの…ベイビーの父親はコウイチよ」
 「ジェニィーやめてぇ! こんな時にふざけないで…!」
貴子がジェニィーをにらみつけ険悪な雰囲気になった。

 ボブは不思議そうに、じっとジェニィーを見つめていた。




 緩やかな峠道を越え、前方に市街が開けた。助手席のジェニィーが思い出すように薄笑いを浮かべてクククと笑った。ボブがチラリと目を走らす、帰りの車の中だった。
 「あんなバカな女もめずらしいわね……ホント何処が良いのかしら……」
ジェニィーはボブに嫌みっぽく貴子のことをそう言った。ボブは押し黙ったまま何も言わない。
 「わたしも、あなたのベイビーが産みたいわ…」
ボブは、その話題をさけるかのように何気ないふりで、無言のまま車を走らせていた。

「フフフ…あなたも悪い人。後はタカコが確実に妊娠したかどうかね…分かっていてもコウイチがかわいそうだったわ…タカコみたいな最低の女に、なんであんないい子が……」
ボブがまた、チラッとジェニィーを見た。今日、ジェニィーと貴子のSEXパーティに参加したのは、貴子を妊娠させ、ベイビーを手に入れる二人の作戦のためだった。
 『妊娠したら産むしかないのよ、絶対中出ししないでね…』
貴子が、電話で今日のパーティにボブを誘った時の、何気ない一言をジェニィーがそばで聞いていた。
 「フフ…タカコの間抜けな亭主さえ気づかなければ良いのね。ボブ!」
あの時のジェニィーの言葉がボブの心を決めさせた。

 車は快調に走り続ける。短いトンネルを抜け、街並みの向こうに海が見えた。

「ボブ! もしもよ…タカコまで自分の物に出来れば……わたしと別れたい?……」
車が少し左右に揺れた。ハンドルを持つ手に力が入った。ボブの突然の驚いた顔。ジェニィーは、ボブが貴子を自分だけのものにしたがっているのに前から気がついていた。
 「…君と別れるなんて…考えてはいないよジェニィー」
声が震えていた。
 「あら、あのお馬鹿さんに、愛してるなんて言わなかった」
 「ああ、あれは、あの時のあれで…二人の作戦のためさ…」
 「フフ…そうよねボブ、この街で黒人のあなたが、ジェイムス商会の社長だと言っていられるのは誰のおかげか良く分かっているものね…」
 「分かってるさジェニィー、君とモニカねえさんのおかげだ」
 「そうよ、モニカねえさんの店で、わたしに何をさせたのか忘れないでね」
 「忘れやしないさ、他の男に抱かせるなんてとても辛かったんだ! でも、その後はジェニィー、君も男と愉しんでいたんじゃぁ……」
 「シャラップ! 何て事を! あなたは仕事やお金のため、男達にわたしを売ったのよ…抱かせたのよ…!。辛かったって、じゃあコウイチはどうなのよ…! かわいそうに今日の事、自分のせいだと思ってるわ。ホントにあの子がかわいそう、ものすごく傷ついてる。それでも必死に耐えてる…見てても痛々しいくらいよ……。わたしには判るの、あの子なら、あなたのベイビーでも愛情を持って育てるわ。そしてタカコも昔のタカコじゃない……今のタカコはコウイチを愛しているのに気がついている。フン! …今のあなたなら…タカコどころか、ベイビーも自分の物にするのは、まず無理かも知れないわね。タカコを妊娠させてもフフフ…無駄だったかも……」
ジェニィーは皮肉っぽく笑っていた。
 「すまないジェニィー、そう怒らないでくれ、悪気はなかったんだ。だけどこのシナリオは君が考えたんじゃなかったのかい…」
 「あの時、タカコはわたしに売春婦って言ったのよ! 自分も遊びで黒人に抱かれたくせに、わたしのこと淫売って言ったわ。タカコが黒人の子を産むのは当然の報いよ…でもコウイチがあんないい子とは思わなかったのよ…ボブ、子供の産めないわたしが、突然コウイチのベイビーを産むって言ってしまったの分かってもらえた。わたしだって、ベイビーが欲しいのよ! たとえタカコのベイビーだって……。このままだとコウイチが離れて行くと思ったの…あの子はタカコを愛してる。心から……そう、あなたと違って、愛する者を裏切らないわ……!。あの子はタカコのようなビッチにはもったいない子よ!」

 ジェニィーは熱くなったハートを冷ますかのように、窓を少し開け遠く海を見ていた。吹き込む生ぬるい汐風にしばらく髪が乱れた。

「ボブ、コウイチがほしくなったの、タカコから取り上げて、わたしのそばに置いておきたいの…」
 「そばに置いてどうするんだ!」
 「あら、あなたでもまだ、わたしにヤキモチを妬くんだフフフ…あの子…最高に可愛いわよ」
 「タカコからコウイチを引き離す……そんな事、ジェニィー出来るのか?」
 「ボブ! わたしって、そんなに魅力のない女…!」

 車は公園の横、海岸通りを左折した。

「どうしたのボブ、何考えてるの、あなたはまだ、うろたえると顔に出るわよ」
 「ジェニィー、僕はどうすればいい……」
 「あなた、タカコを抱きたいんでしょ…! 顔に書いてあるわよ」
 「ああ、君のお許しがあれば…抱きたいね…」
 「いいわよ、ご自由に…なんならコウイチにタカコのだらしなさ教えてあげて……でも、くれぐれもタカコを自分の物にしようとは思わないでね…」
 「ああ…分かってるよ…」
 「わたしがコウイチとタカコを別れさせても、今まで通りタカコはジョンの情婦よ…」
 「ああ…」
 「あなたとは久しぶりに仲良くやれそうね…。じゃあ決まったわ…ボブ約束よ!」

 前方に四角く輝く海が見えた。ジェニィーにとって、今では懐かしい気がする異国の港町。人工物のジャングルに囲まれた光り輝く海がそこにあった。


おわり