2005年2月17日に浩一様にご投稿いただいた作品です。ありがとうございます。Ashe
「ザ ラストワルツ 4」 作:浩一

 西空を茜色に染めた夕日が沈み、群青の空に高層ビルの灯りが少しずつ輝きを増していく。遥か向こうに見える大観覧車のイルミネーションが、高層ビルのガラス壁の向こうで過ぎゆく時間に鮮やかに存在感を増して行った。和恵との約束の時間は30分も前にとおに過ぎていた。

 和恵は貴子と浩一がよく行った街。港の見える公園近くのホテルのロビーを待ち合わせ場所に指定した。

『和恵にからかわれたのかな…貴子が心配するほど、やっぱし僕がモテるワケなどないよな…』 浩一には、これで良かったんだと思う安堵感と、少しは残念だったと思う心も少しあった。貴子には営業の同僚がお別れ会をしてくれると、下手なウソをついてまで和恵に会いに来ていた。 『イヤな男だ…!』  自分のことをそう思った。

 貴子は今日、早くからソワソワして、約束があるのと4時には出かけた。忘れ物はないかと見送る浩一の腕を取り、ドアの外まで連れだして、わざとらしく抱きつきキスをした。

「フフッ…見てるわよ。ねえ浩ちゃん、お隣の泥棒ネコちゃんをからかってやったら…」

浩一の耳元で貴子がコソコソと話した。

「えっ…!なに…」

浩一は貴子が言ったのがよく分からなかった。

「じゃ行ってくるね…!ウフフ…浩ちゃん好きよ…」

 浩一が部屋に戻ろうと振り向くと、ドア近くにいた隣の奥さんと目があった。浩一は悪いことをした子供のように胸をドキリッとさせ、伏せ目がちに頭を下げた。隣の奥さんは首をかしげる感じで軽く頭を下げ、浩一を斜に見つめ、にこやかに歩いてきた。腰に手をあて膝を重ねるように脚を交差させて、色気づいたラブキャットがつま先立ちの踵の高いサンダルを履いていた。

「ねえご主人、奥様、お出かけになったんでしょう。フフ…奥様、不倫かも…?」

「………!」

「男の方って、ウフン…女の気持ちに鈍感なんだからぁ…」

 浩一は途惑いながらそのまま動けずにいた。隣の奥さんは、素知らぬ素振りで、いつの間にか浩一の部屋のドアを背にして微笑んでいた。浩一は通せんぼされ、仕方なく隣の奥さんを見た。男物のシャツをボタンを留めずに乳房の下で裾を結んで着ていた。少し垂れ気味だけど、ふくよかな乳房の谷間がシャツの隙間から見えていた。

 隣の奥さんは、浩一の視線でその恰好に気づいたのか、あわてて隙間のあった胸の前を、恥ずかしそうに手で押さえた。

「あっ、やだァ…!ブラも着けないこんな恰好、隣のご主人に見せちゃって…」

浩一には、かえって片方の乳房が胸間からはっきりと見えた。白い乳房に濃いめの乳輪、大きめ乳首が見えて、あわてて目線を下げた。

「家には誰もいないので、フフ…こんな格好、若い子みたいでしょ…まだ子供を保育園に迎えに行くのは、少し早いし…」

 隣の奥さんは、ドアにもたれた腰の後ろに両手をあて、少し両足広げて、露出させた腹部を突き出すようにした。おへその辺りの肉付きや、ピチッとしたローライズの短パンから見える太股の白さ。股間のプクッとした淫唇の膨らみに浮き出た、パンティのラインが艶めかしくて、浩一の心臓がドキドキしてた。

 隣の奥さんは乗り出すように、浩一に身体を寄せてきた。見つめる顔が目の前にあった。浩一は思わず後ずさりした。

「ねえご主人、この棟じゃ結構有名なウワサなの、505号と506号の奥様は不倫妻って…!。そう、ご主人の奥様とわたし…や〜よね、美人だからって流される根も葉もないうわさぁ…!ウフッ…ご主人、少しお部屋の中、見せていただけません」

のけぞる浩一の胸に、隣の奥さんの乳房があたるほど迫られた。

「あ…あの、ごめんなさい奥さん、今散らかしてるもので…」

わずかな隙に室内に入って、あわててドアをロックした。心臓の鼓動が、ドクンドクンと全身に響いてた。

 浩一はあのとき、しばらく足が震えてその場に座り込んでいた。

 貴子はいないし、今日のことがあって、浩一には誰もいないマンションの部屋には急いで帰る気にならなかった。このまま帰ると郵便受けのところで、また隣の奥さんに待ち伏せされそうな気がしてイヤだった。前に貴子に言われてから気にしていた。隣の奥さんは飯島直子みたいで少しポッチャリとした感じ、いつも下着が見えそうなミニスカートだし、赤や紫の派手なブラジャーも透けては見えるけど、浩一には貴子と比べると普通に見えた。ただ話す時に相手の目をじっと見つめるクセがあるのか、浩一は隣の奥さんに見つめられ、迫られるとドギマギしてイヤだと思った。

 過ぎゆく時間に、和恵に約束をスッポカされたんだとホッとする自分に、浩一は自嘲気味に笑みを浮かべて、和恵との約束の場所を立ち去る心を決めた。浩一はホテルの裏通りから回り道をした。久しぶりに歩いたこの街辺り、貴子と歩いて以来だった。

 浩一は、楽しげに通り過ぎる、行き交う人たちの声を聞きながら、しばらくぶりの街を歩いた。貴子と何度も来た事のあるこの街を、和恵は僕と歩いてみたいと言った。和恵は貴子がうらやましくてたまらなかったと告白した。彼女は僕と貴子が仲良くデイトしていたと勘違いしてたんだ。今から思えば、僕はずっと、貴子をあの黒人達の元に送りとどけていただけだったのに…。

 事業を僕と始めたいと誘ってくれるジェニィーのこともそうだけど、決して嫌いではないが、好きにはなれないこの街。走り去る車のヘッドライトの向こうに見えるあの高層ホテル。ガラス越しに上下する、何基かのエレベーターの灯り。あのホテルの部屋の中で、あのころ僕が愛した貴子が、あの二人の黒人達とのSEXに戯れていたんだ。

 浩一は目的もなく誘われるまま、そのホテルの方向に歩いていた。信号を渡り、目の前に見えたガラスに囲まれたエレベーターが、浩一の前をスゥーっと上昇していった。

「ああっ…!」

浩一は思わず声を漏らした。 『貴子……まさか……そんなはずは……』 浩一は今、エレベーターの中に、白人男性に肩を抱かれた貴子が、乗っていた気がした。

『やはりあの黒いワンピースは…、あれは貴子…どうして…』

あの黒いワンピースは、今日、出かける前にポーズをとった姿見鏡の前で、上機嫌の貴子が、とても高かったんだと自慢げに話していた。

 あれはやっぱり貴子だった気がした。貴子だとしても、いまさら後を追いかけて会える訳でもなく、会えばあったで、どうすることも考えられなかったが、いてもたまらず浩一は、そのシティホテルのロビーに入っていた。

 貴子が自分には秘密にして男と会っていた。今頃は、その白人男性とこのホテルの一室で……。浩一の脳裏に浮かぶのは、見知らぬ白人男と重なり蠢く貴子の裸体。官能に悶える貴子のあのときの顔。貴子の肉体を貫き、突き動く顔さえ分からぬその白人の男性器。貴子は今日、コンドームを持って行かなかった。妄想は拡がり座っていても落ち着かず、体は熱く下半身で小さな膨らみが固くなって、荒い呼吸をしていた。

 そのまま時間はどれくらいたったのだろうか、浩一には過ぎゆく時間の感覚がなかった。浩一はロビーの椅子に座ったまま、まだぼんやりしていたんだと思う。何気なく見ていたエレベーターのドアが開き、男と抱き合って貴子が降りてきた。まるで映画のワンシーンの恋人同士のように…。

 周りの視線が貴子に集まるのが浩一にも分かった。貴子が手の届かないところに輝いて見えた。金持ちそうな身なりの白人男性と抱き合い歩く、貴子が…。

 他人に抱かれた自分の妻が、とても綺麗に見えた。超高級ブランドのバッグを持って、出かけとは別人のように高価そうなハイヒールを履き、貴子は貴婦人のように歩いてきた。男にやさしげに微笑みかけ、話しに夢中で周りを気にする様子もなく、椅子に座った浩一の方に歩いてきた。

 浩一は変に貴子を意識してかたくなっていた。あの白人の男となんだな、きっと抱かれたんだな…。締め付けられる思いで見ていた。椅子に座るそんな浩一には気づきもせず、貴子はハイクラスなシティホテルのロビーを、コツコツと細いヒールの音を響かせ、浩一の斜め横を通って行った。いつもより肌の露出の少ない黒のワンピースドレス。そのシックな装いの貴子を、高価なバッグとそのハイヒールは優雅に演出していた。

 浩一は貴子を目で追った。ホテルの玄関横の隅で、男と抱き合い恥ずかしげもなく、別れの長いディープキスをする貴子を、ただ見ていた。心がキリリと痛んだ。そして貴子は、男に送られタクシーに乗った。浩一は成り行きを呆然と見送るしかなかった。貴子にとって気づきもしない自分の存在ってなんなんだろう。そう思った。

 貴子を送った男は、ロビーに戻ると待ちかまえていたもう一人の白人男と、浩一の後ろに座って話をしだした。待ちかまえていた男が、何かを聞き出すように話す中で「タカァコォ」と言ったのが聞き取れた。貴子を送った男は上機嫌で、待ちかまえていた男に浩一にもはっきりと聞こえる声で話した。男が笑いながら 「アィハバファックドタカァコ」 と言ったのが、早口の英語の中で聞き取れた。男達が貴子の話をしてるのが、浩一にも分かった。

「で、あの女はどうなんだ…!」

「フッフッフッ…ボディもミートパイもパーフェクトだ。何よりいいのが日本女にゃ、めずらしいくらいのビッグチッツだ。おまけに手に吸い付くような柔肌だ。すぐにお前にも抱かせてやるさ…。寝れば分かるぜ貴子の良さがよ、プレイボーイのピンナップ級のボディで、貴子はキュートな女だが中身はクレージーなビッチだ…!」

「ジェフ、掘り出し物だな。あの女なら稼げるぜ!」

「フッフッフッ…マリオ、あの女なら少なくとも2〜3年はたっぷり稼げる。ジャパニーズのポルノスターで売り出し、男にも抱かせる。久しぶりに見つけたお宝だ。安い買い物をしたもんだぜ…!」

「買い物って…!あの女をか!」

「そうだマリオ、ボブの野郎の借金の肩代わりによ…!。やつはギャンブルが止められねえ、会社の金を使い込み…ジェニィーに捨てられ、たった1万ドルで貴子を俺に譲ったんだぜ!あれだけの女をよ」

「ジェフ、ボブって…!タカァコは黒人野郎と寝るのは平気なのか」

「そうさ、黒ん坊野郎にも生出しさせる女で、ガンバング好きの淫乱だ…!おまけに今、ボブの子を孕んでるくらいさ…」

「おおぉ…なんて…!」

「大丈夫さ…マリオ!この国の宗教じゃ中絶は許されるのさ。まあ俺に任せな…!それよりお前は、あの淫乱女の痴話ばなしを聞きたいだろ。俺の部屋に来いよ…。ビデオカメラも仕込んであるし、貴子をハメ撮りした写真もあるぜ」

「そりゃ楽しみだがジェフ、今夜は時間がないんだ。少しだけでいいからよ…タカァコの話をここでしてくれよ…」

「いいのか後ろの日本人はよ」

「フッフッフッ…さっきから聞いてりゃ、英語が分かりゃぶっ飛んでるさ…!」

「フフフ…それもそうだ」

 浩一は話の内容など早口の英語でほとんど理解は出来なかった。まともに理解出来れば男の言うように、確かにぶっ飛んでいたかも知れない。所々に分かる言葉があった。その程度だった。それでもすぐ後ろに座るこの男が、その腕で貴子を抱き、したんだろうと思った。身体の震えを押さえ、浩一はじっと耳をすませて聞いていた。心臓の鼓動の音がドクンドクンと響き、早い息遣いが分かった。

 心の中に貴子への疑惑が湧いた。浩一はあの時、他の男に抱かれてもいいよって、貴子に言ったことは大変な間違いだったのかも知れないと思った。

 貴子は今日のことを、近くの駅前で女友達と会うと言って、むしろ男と逢うことを隠した。浩一が恐る恐る和恵と会う口実を言い。この日は遅くなると貴子に告げた時だった。

「浩ちゃんが出かけるなら、わたしも友人とおしゃべりとお食事をしてくる」 そう言っていた上機嫌の貴子。別段、変だとも思わなかった。

「友人って誰さ…?」

浩一は少し不安げに聞いた。

「フフッ…なに考えてるの、バカ…!男友達となら9時や10時なんかに帰らないわ。わたしの方が、浩ちゃんより早く帰ってるよーだ」

 今日、浩一の目の前で、ドキリとするような黒の新しい下着を着け、シルクの黒靴下をガーターで止め、姿見鏡に映してた。

「浩ちゃん、何見てるのよエッチね…!見てるんだったらストッキングのシームのゆがみ直してよ」

「ああ…」

「ねえ浩ちゃん、指先ガサガサしてない。このストッキング、シルクなのよ…!高いんだから…」

「………」

「フフフ…浩ちゃんの髪が、お股に当たってフフッ…くすぐったい…」

屈んでシームを真っ直ぐに直していた浩一の目の前に、ヒモのような黒パンティの白い桃尻があった。

「どお…男なら脱がせてみたくなるでしょ…フフフ…時間があれば浩ちゃんの相手したげるけど、約束までもう時間がないのよ…ウフフ…残念でしょ…」

 貴子がコンドームの小袋をいくつか摘んで、バッグに入れかけて、ためらうようにまた箱に戻した。鏡に映っていた。ハッとして振り向いた浩一と貴子の目があった。

「フフフ…クセのようになってる。女友達と会うのにね…!」

 貴子は、女友達は下着や服装にはうるさいんだと言っていた。貴子には珍しい黒のシックなワンピース。手触りの良い布地が、貴子の豊かな乳房や細腰にフィットしてた。上品そうな、その装いに合う靴がないって言うから、浩一がプレゼントしたパンプスヒールを履いて、いつものビトンのバッグを肩にかけ貴子は出かけて行った。

「いいかマリオ、俺はお前と別れてから、貴子とエレベーターで地下街へ降りて行ったさ。再び俺の部屋があるフロアに戻った時にゃ、見せびらかすように高価なバッグを手に持って、上機嫌に歩き出した女の足には、地下のブランドショップで、買ったばかりのハイヒールを履いていたさ」

「いいじゃねえか…!あれだけの女を落とすためにゃよ…」

「俺がいくら金を使ったと思う。お前が余計な一言を言うから、貴子に4900ドルのエルメスのバッグや880ドルのグッチのハイヒールを買うハメになったんだがな…。まあ、お前の言うとおりだ。あれだけの女だ。なあに…元など直ぐに取れるさ…」

「俺はカギを開け、ほの暗い部屋に入った。灯りを点けカチャリとロックをしたら、貴子の方から盛りの付いたメス猫みたいによ、俺に抱きついて来やがったぜ」

「素敵だったよ今夜の貴子。マリオも君の魅力には参ってたよ」

「貴子を抱きとめた俺は、女の潤んだ目を見つめて、やさしそうな笑顔でお前のことを言ったさ」

「ジェフ、あなたのお友達ってお金持ちばかりなのね…」

「そう、貴子にバッグを買っても生活に困らない程度のね…」

「貴子もウットリと俺を見つめてたぜ。なあマリオ、シューズといいバッグといい、安くはなかったがブランド物は女を有頂天にさせる。貴子の喜びようは可愛いもんだったぜ」

 貴子は男に買って貰ったばかりの、前から欲しかったけど高くて見るだけだった、高級ブランドのバッグを手に持ってる。10センチくらいの高さがある、細いヒールにも金の飾りが付いた、おしゃれな高級ブランドのハイヒールを履いてる。うれしくて、浩一が買ってくれた6センチのパンプスヒールをショップのゴミ箱に捨てた。このハイヒールと比べるとあまりにも安っぽくて、持って帰るのも恥ずかしかった。

 リッチなホテル暮らしの男達の前に、使い古しのビトンのバッグと浩一が買ってくれた安物のハイヒールを履いてきた自分が、貧乏くさくて惨めだと思った。まさかあんな豪華なレストランで食事した後、マリオという映画会社の副社長だという男に紹介され、わたしが、VIP専用のラウンジでお客様と高級なお酒を飲むなんて…。

「ごめんなさい、ジェフに恥ずかしい思いをさせて、あなたに頂いた600ドルじゃ、ドレスしか買えなくて、足元にまで手が回らなかったの」

「イヤそうじゃない…!その方が僕にはうれしいんだ貴子。周りの男達も貴子に注目してたのに、もっと早く気がつけば良かったけど、貴子が魅力的すぎて…」

「ウフフ…ありがと、ジェフ」

「僕はとても幸せな男だ。貴子のような麗しき女性の足元に、この僕好みのハイヒールをプレゼントさせて貰えて、今、このひとときを一緒にいられる」

「ウフフ…うれしいわぁジェフ、ブランド物で値段は高かったけど、やっぱりハイヒールは10センチくらいなければねぇ…」  ジェフの腕がやさしく貴子を抱き寄せ唇を重ねた。

「貴子、君のために、いや世界中の男達のために僕はムービーを撮りたい。君は世界中の男のセクシーアイドルだ」

「ウフフ…ジェフ、わたしってもうアイドルって年じゃないわ。もう27のミセスよ…!おまけに妊娠もしてる」

「オォ…僕は残念で仕方ない。もう少し早く君と出会っていれば、貴子は世界中の男を魅了出来たのに…」

「ウフフ…こんな素敵な夜はないわ、ジェフに見て貰いたいの、私のストリップダンス。観客になってね」

 上機嫌の貴子は鼻歌を歌いながら踊り出した。たった一人の観客の前で、男の前で流し目の貴子が尻をゆらせ、軽やかな足取りであのハイヒールで踊った。ドレスの裾を少しずつ引き上げ、男の前で白い桃尻をゆらせ、今夜のために用意した下着を男にチラリと見せていた。

「どおぉ…ジェフが見たいと言った。黒の下着よ…」

 男は黒い色が好きだと言った。黒い下着姿の貴子を見たいと言った。貴子はレースのガーターベルトにシルクのストッキング。細ヒモと透き通る薄布とレースの飾りのパンティを、男の座る側のイスに片足を乗せ見せていた。ドレスの背ホックを外し肩紐を外せば、乳首さえ透けて見えるお揃いのブラジャーもチラリと見せた。黒いレースから白い乳房の谷間で艶めかしく男にせまった。

 イスに腰掛ける男の膝上にドレスの裾をまくり上げ腰おろし、男の物を刺激するように貴子は桃尻にくい込むTバックの生尻を回すように動かした。男にもたれ掛かるように背筋を伸ばし目の前で妖しげに動く、ツンと立った小さめの乳首も露わな、黒ブラの乳房を見せつけた。男の手がドレスの胸をはだけさせ、黒レースのブラごと乳房をわしづかみに揉み、背ホックを外したブラを、はぎ取るように取り上げた。プルルプル揺れる乳房に顔を埋めるように男はなめた。貴子は男の股間を触り固くなっているのを確かめて、妖しく男に微笑んだ。

「貴子、いやらしい女だ。ビンビン感じるぜ。早くドレスを脱いじまえよ」

「ウフフ…あせらないのジェフ、今夜のあたしは…すべてあなたの物よ…」

 男の目の前で乳房をゆらせながら尻を回すように振り、はだけたドレスをゆっくりと落とすように脱いだ。貴子は男の好きなガーターとシームのある黒ストッキングに、黒いパンティと男のプレゼントのハイヒール姿の自慢の肉体を披露し、尻をグラインドさせ乳房もプルルと振るわせた。

「マリオ、貴子はそんじょそこらのトップレスバーの女より魅力的に踊るんだ。あの魅力的なデカ乳を振るわせてな…男ならたまらねえぜ…!俺は踊る貴子のパンティのG線に、100ドル札のチップを何枚も挿んださ…。もぅ、俺のコックはシェイクしたシャンパンみたいになっちまってた」

「たまらねえ、暴発しそうだ。貴子…!」

「ウフフ…そんなに我慢ができない…」

貴子はジェフのズボンを脱がせた。金髪の股間からカチカチに天を向いて反り返るジェフの薄ピンクの肉棒があった。目の前にある、いびつに笠を開いた毒キノコような先端を、貴子は被せるように、ホグリと口に含みフォグフォグと前後に扱いた。棹の途中から急に反りあがった肉棒に、毒蛇のようにエラの張った肉頭が貴子の唇の中でヒクついてた。

「貴子、我慢できねえ…!」

ホントにたまらなかったのか、ジェフは貴子の髪を両手で押さえるようにして、腰を前後させ貴子の口の中に発射した。

 貴子の口の中をヒクヒクとした肉頭から、勢いよく噴出する多量の白いスペルマが咽奥にニチュニチュと噴き当たった。飲み込もうとしたが、生ぬるい粘りが口内に次々とあふれる。男は気持ちよさに精を噴出しながら咽奥をピストンさせた。むせるように貴子の口からタラリタラリと粘りのある白い液があふれ、咽から首筋を伝い乳房に垂れた。

「オッ、オオゥ、貴子すまない。あまりの高ぶりと気持ちよさに…」

「フフフッ…残念よジェフ、またあなたのスペルマを全部飲めなかったわ。次はベッドの上よ…!さあジェフ」

貴子は男の手を取りもつれるようにベッドへ倒れ込んだ。貴子からキスを求め、男の首に抱きついていた。

 二人はもつれるように抱き合った。男の手は貴子の下着を器用に脱がせながら粘こいキスを続けた。

「貴子はなんて素敵なんだ。僕に貴子の写真を撮らせて貰えるだろうか」

「もうジェフったらフフ…しているところを写すのねぇ…!」

ジェフに抱かれた腕の中で、貴子は妖しげな微笑みを浮かべていた。

 男は最初、貴子を椅子に座らせ写真を撮っていた。カシャ、カシャッっとシャッター音が切られ、ストロボが次々と発光する。男が手に持つカメラ。アングルに据え付けたカメラ。洪水のようなフラッシュの煌めき、妖しくポーズを取る貴子の目が、ストロボの光に、いやらしく輝いた。

「貴子そうだ…!次はベッドでだ。手は真ん中だ。腰をひねるように、そういいぞ。それじゃ見せすぎだ。今度は片足を上げて、ダメだ…!脚は開くんじゃない」

「ああん…もう…!」

「貴子、俺を見るんじゃねぇ、カメラだ。そうだ…!その顔だ。いやらしい女だ」

「あぁん…わたしはいやらしい女よぉ…ジェフ、写してぇ…もっと…もっとぉ…」

「そうだ貴子の目は、男が欲しいと瞳が開いてるぜ」

「ああん…もっといやらしい写真をいっぱい撮って欲しいの…ジェフお願いよ、お股を開いたの撮ってぇ…ヌルヌルに濡れたあたしのマンマン撮ってほしいの、夫に見せたいの…浩ちゃんに見せたいのぉ…」

「フッフッフッ…いやらしい女だ。お前は夫に見せたいんだな…!夫以外の男のコックをハメて、ズルズルのスペルマを垂らしたプッシーを見せたいんだな。この変態女!」

「マリオ、女をその気にさすにゃ、シャッターの音やストロボの光りも効果があるが、あの淫乱女は異常に反応するんだ。俺はその時、思いついたんだ。貴子の夫に写真やムービーを送りつけてやろうってな…!。まずは写真だ…!貴子のプッシ−から垂れ流れる俺の濃いスペルマを男に見せつけてやる。俺のスペルマでジュルジュルの貴子のクリームパイの写真を送りつけて愉しませてやろってな…。黒ん坊野郎に、女房を他人に売られても気もつかねえジャップの間抜けなウインプ野郎にな…。俺が貴子とファックする写真やムービーで、貴子の夫のイエローモンキーはマスターベーションを続けるぜ。きっとな!」

 カメラは男が持つリモコンでストロボを発光させシャッターを次々と切った。ベッドで男とたわむれ、女のすべてを写させ、貴子はカメラに向かって妖しく微笑んでいた。薬物中毒者のように瞳孔を開かせ、プルプルと震わせた唇を舌なめずりし、淫唇の奥までストロボの光りに晒していた。

「見せたいんだろ貴子…!そらクリの肉芽をこすって、指で肉襞を開いてもっと奥まで開いて見せな…!この変態女!」

「ああぁ感じるわぁ…ジェフ、わたしは淫乱の変態女よ…!もっと撮して、シャッターの音がたまらない。ストロボの光りが狂わせるわ。見て、もっと見てぇ…したいわ、もっとしたいわぁ…」

「そうだ…!俺のコックをなめろ、カメラに向かって、もっとやりてえって顔で微笑みな…いいぞ…!さあ、ぶち込んでやるぜ…!お前のプッシーに俺のスペルマをな…!」

「ジェフ…ジェフ…ああぁ大好きよ…!ああぁ…いっぱい撮してぇ…ああぁ…突いて…突いてぇ…ああぁ動いてるぅ…ジェフのチンポがわたしのオマンコに入ってるぅ…」

「マリオ、俺はムービーカメラに持ち替えた。貴子の淫肉の中を抜き差しする、俺の自慢のコックを撮してた。エラのように張ったコックヘッドを貴子の淫唇のビラビラの襞にからめて突き挿し、ゆっくりとじらすように引き抜いてな」

「ああん…ああぅ…ジェフお願い…!突いてぇ…もっときつく突いてぇ…」

「フフフ…俺が貴子の欲求を無視して、動きを止めたら貴子が案の定に尻を振ってよ、自分から前後に淫肉を動かしやがる。ブチュブチュって音を立て、女の肉襞と俺の玉袋が、ひしゃげるくらい奥まで深く迎えに来やがる。俺のコックを喰わえ込んだ肉唇を、前後に動かしながら回しやがる。その貴子の動きによ、コックヘッドがヌルヌルの粘膜襞で包むように擦られ、ビンビンに痺れてよ、その気持ちよさによカメラを持つ俺の手が震えたぜ。カメラのモニターにゆれて映る俺のコックが貴子の汁でズルズルに光ってた」

「ああ、いいぃ…ジェフきて…きて…きてぇ…」

「俺のスペルマを求める貴子の絶叫に、俺はムービーカメラを放り出し、貴子の腰を持って打ち込みにかかったさ」

「さあ…ぶち込むぜ…!俺のスペルマを貴子の中にな…」

「ああぁ…きてぇ…ジェフきてぇ…早くぅ…いく…いくぅ…ああぁ…ああぅ…」

「オオァ…!ッシット…!」

「俺は貴子のプッシーにきつい2発目を打ち込んだ。エクスタシーに声を震わせ、あの女は幸せそうに抱きついたまま俺のコックにプッシ−を押しつけ締め付けるんだ。ホントに良くッてよ…!俺はズンズンとピストンを突いてた。なあマリオよ、ヤリまくり女のプッシーは、ゆるゆるでミートホールの肉の締まりが悪くなる女がほとんどだ。だが貴子のヴァギナはコックを締め付ける。女の汁と射精したスペルマの潤滑がなきゃ、初めての素人の小娘を相手にしてるみたいに窮屈だったぜ」

「マリオよ、貴子って女は男にとって最高の玩具かも知れねえ。あの女のプッシーにスペルマを打ち込む時の良さは、俺の知ってる女では一番だったな。あの女は金になる。黒ん坊のガキは堕させ、夫という日本人にゃ、あきらめさせるさ。それで俺はあの女に言ったんだ。」

「貴子、お前は僕にとって最高の女だよ、でも君は御主人を愛してる。僕の心は張り裂けそうなくらい辛いよ。これは500ドルだ。君を抱いた報酬として少ないかも知れないが御主人のために受け取って欲しい」

「ジェフどういうこと」

「貴子が御主人を愛するなら、僕のことは仕事で抱かれたと思って欲しい。真剣じゃなかったと…」

「いや!わたしはジェフ、あなたが好き…」

「ゴメン…!僕も貴子を愛してる。でもそんな貴子が黒人の子を産むなんて、僕には耐えられない。つらいだろうが僕にまかせて貰えないだろうか、そして僕のために働いてくれないか、貴子を世界中に売り出してみせるよ」

「ジェフ、ボブの子を堕ろすの、でもお医者様が…」

「そうだ。僕のために考えてみてくれないか、最初は抵抗があるかも知れないが、これは売春じゃない。マリオのような金持ちとデートをする時給5万円のエスコート嬢の仕事だ。1日たった2時間働けば10万円になる。貴子には贅沢な暮らしが似合うと思うし、スターになれるかも知れない」

「フフフ…そうよね…!えっ…!わたしがスターに……」

「そうだ、僕とマリオで貴子のムービーを撮る。そして世界中の何千万の男が貴子のムービーを見てハッピィーな気分になれるんだ」

「マリオ、俺の落としに貴子は首を縦に振ったぜ!最初の客は、ヤッパ世話になってるお前んとこのボス。ルチアーノだろうな。2番目はお前だマリオ!せいぜい可愛がってやんな…!それからムービーに取り掛かろうぜ。貴子の相手はお前んとこのアルとダグラスの黒人二人だ。あいつらのでっかいコックなら面白いのが撮れるぜ。それに俺の知ってる龍仁会の辰って野郎だ。全身の竜の刺青が向こうじゃ受ける。フッフッフッフ…」

「ジェフ、噂をすればなんとかで、ジェニィーが戻ってきたぜ…。オイ、こっちへ歩いてくるぜ」

「なんだ、逃げるのかマリオ…!」

「ジェフ、俺はあの女が苦手なんだ」

「実は俺もだ…フフフ…じゃぁな…!」

 ジェニィーの目に早足で、その場を離れていく男達が見えた。浩一とは会えなかったのに、ついてない時はあんな男どもと顔を合わす。女たらしのジェフと、あれは確かマフィア気取りの、ルチアーノのところで働いていたポルノ屋のマリオだ。この街の白人社会の面汚しの男達だ。

 ジェニィーはジェフには一言も二言も文句を言ってやりたいと思った。ここしばらくジェニィーが金の苦労で振り回されたのは、あの男のせいだった。ボブをギャンブルに引き込み、50万ドル近く会社の金に穴を開けさせた。ジャパニーズヤクザの強引な取り立てに、ボブは行方をくらませた。手に入れた屋敷も、家財道具を売り払っても、主のいない小さな商社には耐えられない負債だった。

 おかげでジェニィーは浩一との新規事業の緊急融資を頼みに、仕方なしに藤田の狸親父に久しぶりに抱かれた。おまけに融資の条件に和恵という娘を一緒に働かせることのなってしまった。

 和恵だ。あの女がまだ部屋にいる。浩一にも会えなかったし、今日は最悪の日だ。ジェニィーは気が重くなった。歩きながら何気なく男達が立ち去った辺りに目をやった。 

『浩一…!』 そこに浩一がいた。声をかけるのがためらうほどに、うなだれて肩を落とした、いるはずがない浩一がそこに座っていた。

『まさか!和恵が…違う…そうじゃない。じゃぁ…あの男達が、ボブと貴子のことで浩一を脅して…』 あのジェフならやりそうに思えた。 『ボブとあのバカ女!あの二人は許さない!』 押さえられない怒りでジェニィーの頬が朱に染まった。

「コウイチ!大丈夫だった…あの男達ね!ジェフにタカコの事で脅されたのね…!」

ジェニィーはフロアに屈み込んで浩一の両肩を持ち揺すった。浩一が驚いたようにジェニィーを見た。ジェニィーは浩一の口元が微笑んだ気がした。うれしくて座ったままの浩一に抱きついた。浩一の温もりと淡い男の匂いに涙が出そうになった。

「ジェニィー…!」

ホッとするようにジェニィーを見つめてた浩一の瞳が疑惑に変わって行った。

「ジェニィーは、あの男を知ってるの!貴子とあの男のこと、知ってたの…!」

浩一の目がジェニィーを見つめた。

「えっ…あぁ…じゃぁ…カズエなの…?」

浩一の目の光りに、ジェニィーにはめずらしく、うろたえてしまった。浩一の目がまともに見られなかった。

「ジェニィー、和恵って…!どういうことなの。まさか今日のこと…!」

「違うわコウイチ…!今日の事って…?」

 潤んで揺らめき光る鳶色の浩一の瞳。その目がジェニィーを冷たく睨んでいた。ジェニィーは涙があふれ出てきて、もうなにも言えなかった。立ち上がった浩一が背を向け歩き出していた。肩が震えていた。今、何か言えば余計に拙くなる。それだけはジェニィーにも分かっていた。

 周りの視線がジェニィーを見ていた。超美人の白人女性が日本人の男に振られた。信じられないような現場を、周りからはそうとしか見えなかった。

「なにを見てるのよ!」

シィッツ…!このわたしが、なんで浩一によ…!ジェフのクソ野郎!やっぱり今日は最低の日だ。クソッ…!面白くもない。ジェニィーは押さえられない苛立ちに、体が震えていた。

『そうだ…!和恵だ!悪いのはあの女だ。あの女のおかげで浩一を怒らせてしまった。あの女を鎖で縛りつけ、わたしのムチで打たれる気持ちよさを教えてやろう。白いプリッとしたあの女の尻肉に、みみず腫れをつけてやろう。膨らませた白い乳房や無毛の丘に、紅いロウソクの滴の花を咲かせてやろう』

「ククククッ…」 邪悪な笑みが漏れ、口元がゆるんだ。コツコツとヒールを鳴らしながら、ジェニィーは、エレベーターに向かって歩いていた。


おわり
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