2004/2/18 に 浩一様にご投稿いただいた作品です。ありがとうございます。Ashe

「最高の女 貴子の懺悔」 作:浩一


 夕方5時半を過ぎた頃、仕事帰りの貴子は近所のマーケットで買い物をすませ、いつもより急いで帰ってきた。出張から戻った浩一が家で待っている。
『今日くらいは、ウンとサービスしときゃなきゃ……』
貴子は、浩一の大好きなお肉屋さんのコロッケに、トマトたっぷりのサラダを作るつもりだった。

 勢いよく玄関のチャイムを鳴らすが、浩一がいるはずなのに反応はない。何回か鳴らしてみた。『 おかしいな……』貴子は、ふと不安な気分におそわれた。浩一が貴子に黙って出かけるはずもなかった。

 貴子は鍵を開け、明かりのない室内に入り声をかけた。
「浩ちゃん、…いてるんでしょ」
玄関のドアが閉まる、薄暗い室内にカーテンの隙間から漏れ込む僅かな明かり、外はまだ昼間のように明るいのに、自室のカーテンを閉じ、灯りさえ点いていない部屋。
「浩ちゃん…!」
もう一度声を掛けても、浩一の反応はなかった。

 貴子はリビングのドアを開け、灯りをつけた。部屋のフロアの隅に、うずくまるようにじっとしている浩一がいた。その前にはお酒の瓶とグラスがあった。
「浩ちゃん!お酒飲んだの!……どうしたの……」
返事もしない、というより出来ないみたいだった。浩一の体がふるえ、顔をクシャクシャにしていたのが貴子にも判った。

「浩ちゃん……」
貴子は浩一の異常な状態に不安を覚え、早まる心臓の鼓動をはっきりと意識した。そのまま、買い物袋を手に持ったまま、かぶさる様にうずくまる浩一に抱きついた。
「浩ちゃん大丈夫!何があったの……」
ゆっくりと顔を向けた浩一の目が貴子を見つめた。焦点の定まらない虚ろな目だった。浩一の目が、力なく貴子から離れる。
「浩ちゃん、お願いよ!しっかりして……」
貴子は、遠ざかる浩一の気を呼び戻すかのように激しく肩を揺する。

 浩一の口元が僅かに開く…小さな声だった。

「…貴子……偶然だけど……白石さんと貴子の………出張前…このレコーダー落としたんだ……ベッドの隅っこにあった……二人のが……録音されてた……」

 浩一の震える言葉に、貴子は一瞬で凍り付いた。浩一の肩を抱いた手が、震えた。

「浩ちゃん、ごめん……別れたつもりだった……白ちゃんが逢いたいと……」
唇が震えた。貴子には、その後の続ける言葉が出てこなかった。浩一に悪い事をしてしまった…そう思った。

貴子は、肩を抱いた憔悴しきった浩一から目をそらした。すぐそばのテーブルの上には、あのビデオテープもあった。
「浩ちゃん!あのビデオも……見たの……」
「少しだけ……後は恐くて…とても……」
貴子は、頭の中で何かが空回りする感覚に混乱した。そして現実としての浩一との生活が今、足下から崩れ落ちて行くことを、あらためて意識した。

 どう話して良いか分からない。でも浩一に嘘は言えない、貴子はそう思った。

「浩ちゃんごめん!あのビデオの二人とはずっと以前からなの……」
「二人!…?」
浩一のとまどった顔が貴子を見つめた。考えたらその通りだった。もう一人が撮影しているのだから、そんな事にも気がつかなかった浩一だった。
「浩ちゃんは……ホントに最初の方だけしか見てないのね……ジョンとボブと言うの、普段は三人でするの……」
「三人!…?」
浩一は、頭の中に二人の男と貴子のSEXを描こうとした。二人の男と女の行為、そんな知識もなかった。ショックを通り過ごした混乱の中、何も考えられない浩一。しばらくの空白の時間。

「浩ちゃん…わたし……浩ちゃんと別れるの……」
「…わからないんだ……自分が…どうしていいかさえ……」
「そうよね……ひどい女だよね……」
「情けない男さ……貴子にバカにされるはずだよね……貴子さえよければ…もう僕は……」
飲めない酒と涙、憔悴しきった浩一が、振り返り貴子を見た。
「浩ちゃんごめん!ホントにごめん!……何をしても、今の生活が崩れていく事なんか、考えもしなかった。……浩ちゃんと別れるのずるいようだけどイヤ!……イヤだ!一緒にいたいぃよ…!。……今、気がついたぁ……!」
貴子はうずくまる浩一の背中に手をまわし、肩口に顔を埋め泣き出していた。カサリと音がして、スーパーの買い物袋からトマトが一つこぼれた。

 浩一と別れる……その時、貴子は初めて浩一を意識した気がした。ふり返れば、いつも浩一がそばにいた。やさしかった浩一と平凡かもしれないが、そこそこ愉しかった普通の生活が終わる。その瞬間に気がついた。
『 浩一が好きだ…! 好きだったんだ……』 と……
今まで浩一にとってきた自分の仕打ち、ゆるされるはずなどなかった。

「僕は貴子が好きだ。でも世の中には、愛だけでは埋められない物があるんだね……いくら頑張っても…僕には黒人男や白石さんみたいにはなれない……貴子を喜ばせる、自分の妻を……そんな男として当たり前のことさえ……出来ないんだ……」
「浩ちゃん!違う、私が異常なんだ!」

「…貴子は誰が好きなの……白石さん……それともあの黒人なの」
「ちがう!、ちがう!、ちがうぅ…!」
貴子は叫び、激しく首を横に振っていた。それでも、今さら浩一が好きだなんて、とても言えなかった。

 貴子は思った。いつから…忘れていたんだろ、愛するってこと……。男なんて快楽の道具、そんな風にしか見られなくなっていた。気がつけば愛する男を、浩一を今、失ったところだった。なんてバカな女、ホントにバカな貴子だよ……。

貴子は涙が止まらなくなっていた。

「…浩ちゃんごめんね…白ちゃんから電話があった時、あの固くてでっかいオチンチン、思い出したらたまらなくなって、頭の中は、もうそれしか考えられなくなった。浩ちゃんに悪いなんて、その時は考えもしなかった。……白ちゃんが言ってた。『 お前は色情狂 』なんだって……」

 あんな男達とは代えられない…別れたくない…浩一をなくしたくはない。貴子の涙が、ぽつりぽつりと雨だれの滴のように浩一の肩口を濡らした。

 浩一は部屋の隅をずっと見てた。変わり映えのしない部屋の隅を……
時間だけが二人には関係なく、流れていく……

 浩一は貴子の匂いに気が付いた。しばらく忘れていた自分の好きな匂いだ。初めて貴子を抱いた、仕事帰りの汗のにおいが混じった、女の匂いだ。あの時と匂いは変わらない。
「フフ…貴子は、出会ったあの時と変わらない。知らなかったのは僕だけだね……」
浩一が、ぼくとつと、つぶやくように言った。

「浩ちゃん、ホントにごめん……許してなんかもらえないよね……後で荷物まとめる……しばらくでいいの…このままいさせて……浩ちゃんが好き…最後になって気がついたぁ……!」
貴子は、泣きながら、のしかかるように浩一の顔にほほずりしていた。

「…貴子は病気なんだね……もう直らない病気なんだね……僕では、どうしようもしてやれない病気なんだね……辛いぃ!……。さみしいよね、でも…貴子と…暮らしたいんだ……」
「浩ちゃん!いいの!…私を許してくれるの!………」
「行くところなんか、ないんだろ……貴子は病気なんだ……出て行かせる分けにはいかないよ」
「浩ちゃん!うれしいぃ!……もう白ちゃんや他の男とは絶対しない。ジョンやボブとも我慢する。きっと我慢するよ……約束する」
「いいよ、無理しなくても、自分の男としての能力、思い知らされたよ…」
浩一は振り返るようにそっと貴子を見た。
「きっと嫉妬すると思う、心が押さえきれないかも知れない。でも僕にはあんなに出来ないから、…抱かれてもいいよ…」
「えっ!どういう事、浩ちゃんいいの!ジョンやボブと関係続けて…いいの……」
「貴子が病気なら、僕はきっと変態なんだ。もし貴子が自分の目の前で黒人男に抱かれたらと、そうも考えたんだ。貴子が妊娠や病気さえ気をつければ、もういい。コンドーム着けるの、忘れないようにしてくれれば、もう…それでいい…」
「浩ちゃんうれしい!そうよね、コンドーム越しだものね、直接じゃなければいいよね。コンドーム着ければオチンチンもバイブと同じだよね、浩ちゃんがビンビンになるくらい見せて上げる。浩ちゃんもきっと気に入るよ、だってジョンやボブ、白ちゃんもホントにすごいんだから……」

 貴子は浩一に抱きつき押し倒すように上になり、浩一の顔とはいわず、あちこちを舐めまわすようにキスをしていた。買い物袋から飛び出た物など、その辺にいっぱい転がっていた。

「浩ちゃん、ホントに聞きたい…絶対怒らない…約束して……」
貴子は今までの事を浩一に話し出した。話し始めると夢中になり白石のことから、次から次とジョンやボブの事を話し出した。白石と別れ、ジョンとの出会いから三人でのSEX…。

 浩一に話す事によって、浩一の反応を確認する為なのだろうか、話している間にもだんだんと貴子の顔が上気して行くのが分かった。浩一にとって、こんな貴子を見るのは初めてだった。目の前の貴子は妖しく目を輝かせ、息を弾ませ下唇をなめる。淫乱の牝にと変貌していった。

「浩ちゃんやってよ、私を抱いてよ!…したいのよ…いっぱいしたいの……」
「危ないんだろ……」
「最後はお口でして上げる……上手なんだから……」
貴子が浩一の上にのしかかるように抱きついてきた。浩一の手を取り白いパンティの上から触らせる。
「そう浩ちゃん指でいじって…もっと…もっといっぱいよ…そうよ…そうよ……浩ちゃんおねがい…なめて……」
貴子は脱ぐ間も待ちきれないと、スカートをまくり上げパンティを脱ぎ捨て、浩一の目の前で大きく足を開いて見せた。浩一は貴子の大きく開いた秘肉の中を、マジマジと覗いたのは初めてだった。浩一は貴子の恥毛の茂みの中、秘肉の陰唇を初めて自分の舌でなめた。淫茎のピンクの肉芽が小指の爪の先ほど顔を出し、濃く色を変えた淫部、ラビアの羽根が浩一の唾液に濡れ淫口が妖しく口を開けていた。
「浩ちゃん気持ちいい…なめるの上手よ……やって…浩ちゃんの固いの中に入れて……」

 貴子の激しく色づいたこの秘肉の中に、浩一は自分の15センチを入れた。あの黒人男や白石の大きな男性器も、この貴子の中に入ったんだな、ジョンと言うあのスキンヘッドの黒人男の精液を、あふれるほどこの中に入れられ貴子は狂喜したんだ。浩一は押さえきれない感情をどうにも出来ず、貴子に初めて野獣のように激しく責め、突き動かした。
「ああ……いいわ…いいわよ…浩ちゃんすごくいい……」
貴子も浩一相手に淫らに叫び、激しく燃えた。
「貴子、もうダメ、でそうだ……」
そして最後は貴子の口の中に……。

「浩ちゃん、すごかったよ。浩ちゃんとこんなSEX初めてだよね。こんな事ならもっと早く、浩ちゃんに見つかればよかったよ」
「僕には男としての能力が足りないんだ、さっきまでそう思ってた。でも…」
「ウフフフ…浩ちゃん、オチンチンは大きさだけじゃないのよ……あれだけ出来れば小さくても合格よ。ビデオで何発抜いたの、味薄かったわ。これからは貴子ねえさんがフフフ…教えて上げるわね」
貴子はその後、浩一が許してくれるのなら、浩一の前でジョンやボブ、白石と思う存分してみたいと言った。
「浩ちゃんに見せたいんだ。もっともっとスケベな私を……」
「じゃあ、休みの日に、みんなを呼んでしてもらえばいいさ」
浩一は承知した。そうホントに簡単に言ってしまった。それが次の大変な事態の始まりだとも知らずに……。


おわり 続編の「続・最高の女」もお楽しみください。[Ashe}