『アンナと王様たち』 (Anna and Her Kings、sissyboyken原作、弱夫様 訳)     original


 

〜1〜

僕は居間で膝を突き、ティーテーブルにレモン香のつや出し剤を吹き付けた。

木目に沿って磨いていると、黒光りするエナメル革のハイヒールがテーブルの上に載せられた。

妻の邪魔をしないよう気を配りながら、僕はハイヒールの回りを磨く。

彼女は恋人の迎えが遅いのでいらだっている。
 
 
 
 

妻のご機嫌を取ろうと思い、僕は愚かにも笑みを浮かべて彼女の足に手をかけた。

しかし彼女はそんな気分ではなく、僕の手を蹴った。
 
 
 
 

「何よ、触らないで!」

そのとき、「ビー、ビー」と妻の恋人の車のクラクションが聞こえた。

彼女は勢いよく立ち上がり、「彼だわ」と微笑む。

彼女はソファーの上の財布を取り上げて中を開く。
 
 

「さっきは怒ってごめんね。はいこれ」と5ドル札を僕に手渡した。
 
 

「遅くなるら夕ご飯は勝手に食べておいて。……じゃあね」

妻は身をかがめて僕の頭を撫でた。
 
 
 

背を向けて出かけようとする彼女に、「愛してるよ」と呼びかけた。
 
 

彼女は身止まりして振り返った。

「そうよね。……よくわかってるわ」とにっこりする。

妻はうきうきした様子で颯爽と出かけた。
 
 
 
 
 
 

〜2〜

妻のアンナとは大学で知り合った。

僕は学生で、彼女は人類学部のカウンセラーをしていた。

アンナは僕よりだいぶ年上だ。

肉感的で、髪は茶色でカールしている。

出会ったころ、彼女はトレーナーを着てテニスシューズを履いていた。

彼女の親しみやすい人柄と美しい目に僕は魅かれた。

ああ、あの目……。

澄みきった青い瞳を、彼女は濃いアイシャドウで一層引き立てていた。
 
 
 
 
 

アンナには離婚歴があり、手のかからなくなった子供が二人いた。

最初はとくに期待したわけでもなく、ちょっと褒め言葉をかけると、意外にも彼女は積極的に反応してきた。

彼女が仕事を終えてからデートをするようになった。

アンナとは気が合い、いっしょにいることに安心感を感じた。

やがて彼女の住むアパートに出入りする仲になった。
 
 
 
 
 

アンナと最初の夜を迎えたとき、僕は緊張していた。

彼女は僕の体を抱き、口に舌を差し入れてきた。

僕の12センチのペニスはびんびんに立ち、触られる前から噴き出しそうだった。

下半身がひくひくし、アンナがペニスをしごき始めるとすぐに果ててしまった。

温かい精液が彼女の手に流れ出た。

絶頂が終わると僕は泣きだしてしまった。

アンナは僕の頭を胸で包み込み、子供のように抱いてくれた。
 
 
 
 

「ごめんね」

彼女はささやいた。

「気づかなかったの……」

僕はアンナの柔肌に腕を回し、涙が流れるに任せた。

しばらくそのまますすり泣いた。
 
 
 
 

「タオルを持ってきて」と彼女が言った。
 
 

僕はアンナを放し、バスルームにからタオルを持ってきた。

彼女は手を拭き取った。
 
 

「後でもう一回やらせてくれる?」

「今夜はだめ。……明日朝早いから」

悲しいことに彼女は僕に帰って欲しいようだった。
 
 
 
 

「はい、おみやげよ」

アンナは僕にタオルを放った。
 
 

タオルに手にし、僕はすごすごと彼女の部屋を後にした。
 
 
 
 
 

〜3〜

妻がデートに出かけたあと、僕はアパートの全室のちり払いを始めた。

炉棚のあたりをはたいていると、結婚式のときの写真が目に入った。

僕の隣には美しい花嫁が立っている。

かつて彼女の心が僕に向いていたときのことを思い出そうとした。

炉棚には、ほかに最近の写真も並べられている。

しかし僕の姿はあまり写っていない。
 
 
 
 
 

アンナが花園の前に立っている写真がある。

彼女はローラアシュレイの黄色いドレスを着て、見知らぬ男の腕を抱いている。

満面に笑みを浮かべ、目が輝いている。

男は無愛想に見える。

僕は銀縁の写真立てを炉棚に戻した。
 
 
 
 
 

僕の両親はアンナとの結婚に反対した。

歳が離れていることを問題にし、結婚するなら勘当だと言われた。

でも僕は彼女を愛していたので、同年代のガールフレンドとも別れた。

車を売ってアンナのために結婚指輪を買った。
 
 
 
 
 

近くの教会でささやかな結婚式を挙げた。

参列者はアンナの職場の友人たちだけだった。

新婚生活を支えるために大学を中退し、雑貨類配達の仕事に就いた。

僕は彼女のアパートに移り住んだ。
 
 
 
 
 

セックスは、アンナから与えられるものはなんでも嬉しかった。

妻の股間に這いつくばり、彼女の秘部を舐めるのが僕の夜のお勤めだった。

彼女は絶頂に達するまで時間がかかり、ときには何時間もかかることがあった。

舌で妻に快感を与えながら僕は勃起した。
 
 
 
 
 

アンナが満足したら、僕は小さなペニスにコンドームをつけて彼女の中に入ろうとした。

しかし、彼女の両脚の間で膝を突くと、緊張のためペニスはなえた。

再度勃起させようと自分の手でしごいたり彼女の股間にこすりつけたりしても、勃起する前に果ててしまうことが多かった。
 
 
 
 
 

「あぁ、またいってしまったよ」

「いいわよ……」

アンナはため息をついた。

「洗ってきてベッドに入りなさい」

僕は、男らしく振る舞えないことで自責の念が強くなっていった。

やがて自分からセックスを求めるのをやめ、それ以外のことで妻を喜ばすことに専念し始めた。

愛する女性の前で毎晩しくじってばかりいるのは、あまりにも恥ずかしかった。

僕は毎晩、妻のために料理を作り、彼女の足をマッサージすることに時間を費やした。

彼女がテレビを見たり本を読んだりする間、彼女のグラスにワインを注いだ。

寝る前には、香料入りの泡風呂を用意し、ベビーオイルを使って彼女の全身をマッサージをした。

妻が寝たら、僕はティッシュペーパーを取り出し、彼女を見ながら自慰をした。

そして彼女に寄り添って寝るのだった。
 
 
 
 
 
 

〜4〜

結婚一周年の日、僕は妻と港の近くのしゃれたレストランへ行った。

テーブルでシャンパンを飲んでおしゃべりをした。
 
 

「君と一緒でとても幸せだ」と僕は言った。

「すばらしい結婚生活をありがとう。

世界中の何よりも君のことが好きだ」

テーブルクロスの上に置かれた妻の手を取ろうとしたら、彼女は腕を引っ込めて時計を気にした。
 
 
 
 

「何時かしら?」

「……知らないよ」

ウエーターが注文を取りに来た。

アンナはそわそわと辺りを見回した。
 
 
 

「どうしたの?」

「何でもないわ」

彼女はそばを通るボーイを呼び止めた。
 
 

「今何時かしら?」

時間を聞き、彼女は不機嫌な様子だ。

ゆっくりシャンパンを飲んでから僕を見た。
 
 
 
 

「君はすごくきれいだ」と僕がほめる。
 
 
 
 

アンナは軽く微笑んだ。
 
 

そのときウエーターが来て、ワインボトルを差し出した。
 
 

「あちらの席の紳士からの贈り物です」

「まあ!」

アンナは微笑んでウエーターが示す方を見た。
 
 

「こんにちは」

アンナは手を振った。
 
 

ダブルのスーツを着た男が、僕たちのテーブルに近づいた。

短い金髪で端正な顔をしている。
 
 

「こんにちは」と男が言った。

「お食事中お邪魔して申し訳ありません。

ただ、貴女がとてもお美しいご婦人だとお伝えしたかったのです」

「あら、ありがとう。

……そんなこと言われたのは何年ぶりかしら」

「いっしょにお食事しませんか」と彼女は誘った。
 
 
 
 

男が僕を見た。
 
 

「椅子を1つ持って来てちょうだい」

妻が僕に言った。
 
 

僕は恥じながら立ち上がり、予備の椅子を探した。

椅子を運んで戻ると、男は僕の席に座っていた。
 
 
 
 
 
 

〜5〜

僕たちの結婚一周年の晩餐に割り込んだ男は、その後1時間にわたって妻としゃべり込んだ。

彼は僕より少し年上だったが、アンナと共通の話題を見つけるのがはるかに上手だった。

男と妻は同じ州の同じ町の出身だった。

どちらもオペラ好きで、二人とも心理学に興味を持っていた。
 
 
 
 
 

僕はトイレに行きたかったが、この男を妻と二人きりにするのが不安だった。

僕はもじもじし始めた。
 
 
 
 

「どうしたの」

妻が不快そうに尋ねた。
 
 
 
 

「ちょっとトイレに行きたいのだけど……」

「だったら、さっさと行きなさいよ」

僕は席を立った。
 
 

「ごめんなさい」

妻が男に謝った。

「何のお話でしたっけ」

僕はトイレに入って放尿した。

チャックを閉めようとしたとき、ズボンの前が濡れて染みが広がっているのに気がついた。

あわてて何か拭くものを探し回ったが、トイレの紙タオルが切れていた。

レストランに戻るのが恐くて、洗面台の前に立ち尽くした。

ズボンが乾くことを祈りながら数分経ったが、妻があの男とどうしているのか気が気でならない。
 
 
 
 
 

深呼吸をし、勇気を奮い起こしてトイレから出て、まっすぐテーブルに戻った。

妻は、男の手から食べ物を口で受け取っていた。

その光景を見て僕は凍りついた。

アンナは男を見つめながらゆっくり咀嚼し、ワインをすすった。

彼女は腕を伸ばし、テーブルの上の男の前腕に手を載せた。
 
 
 
 

「いいズボンだ!」

誰かが声を上げた。
 
 
 
 

レストラン内の数人が振り返って僕を見た。

妻と男も振り返った。

皆が笑いだした。

僕は恥ずかしさにうつむきながら席に座った。
 
 
 
 

アンナと男も笑いこけていた。

ようやく笑いが収まると、彼女は、男の持つヨットでナイトクルーズに誘われていることを告げた。
 
 
 
 

「いっしょに行きましょう。楽しいはずよ!」

アンナは誘った。

「あたしヨットに乗ったことないのよ。あなたもそうでしょう?」

僕は断った。
 
 
 
 
 

男は、また別の機会にしようと提案した。
 
 
 
 

三人ともしばらく沈黙したが、アンナが僕の方を見た。
 
 

「一人で家に帰っていいわよ。

たしか洗濯物がたくさんあったはずだし……」

僕は泣きそうになってアンナを見つめた。
 
 
 
 
 

「あたしのことなら心配いらないわ」

彼女は微笑んだ。

「もう大人なんだから」

どうすればいいのかわからなかった。

僕の人生の中でもっとも屈辱的な晩になってしまった。

心の中では、早く家に帰ってベッドの中に潜り込みたかった。
 
 
 
 
 

「わかったよ」

「お休み、坊や」

アンナは笑った。
 
 
 
 

僕は椅子を引いて立ち上がった。
 
 
 

「これを忘れてるよ」

男は僕に勘定書を手渡した。
 
 
 

勘定を払って僕はレストランを出た。
 
 
 
 
 
 

〜6〜

アンナが戻ったのは午前4時だった。

僕はベッドで彼女を待っていた。

彼女が服を脱ぎ、バスルームに入ってドアを閉めるのが聞こえた。

再びドアが開き、彼女が近づいた。
 
 
 
 

「あ、ごめん。起しちゃった?」とささやいた。
 
 
 

僕は眠たふりをした。

またドアが閉まり、シャワーの音が聞こえた。

彼女が家に戻ったので緊張がほぐれ、本当に眠くなってきた。
 
 
 
 
 

体を洗ってきれいになったアンナがベッドに入ってきた。

彼女は僕の上に覆いかかり、頬にキスをした。
 
 
 
 

「もう寝ていいのよ、弱虫坊や」

彼女はクスクス笑った。
 
 
 
 
 

その晩の出来事について、僕は二度と妻に話をしなかった。

彼女が僕に不満を感じたのは自分のせいだと考えた。

僕が妻を息苦しくしさせているので、彼女をもっと自由にさせる必要があると思った。

アンナは女友達と夜外出するようになり、僕は家で家事にいそしんだ。
 
 
 
 
 

週末の昼間は、妻とよく買い物に出かけた。

アンナはドレスを好んで着るようになり、僕は彼女に好きなドレスを何でも買ってあげた。

彼女は僕を連れてビクトリアズシークレットへ行き、僕がめったに見ることのないセクシーな下着を買った。

また、テニスシューズをやめてハイヒールを履くようになった。

新しい装いで妻は夕刻になると外出した。
 
 
 
 
 

ある土曜の晩、妻が外出の準備をしていたとき、家のドアをノックする音が聞こえた。

僕がドアを開けると、若い黒人が立っていた。

彼は大学の名前の入ったジャケットを着て、オーデコロンの匂いが強かった。
 
 
 
 

「こんにちは」

僕は緊張して挨拶した。
 
 

「アンナはいる?」

「あ、ちょっと待ってね」

寝室に入ると、アンナはほお紅を塗っていた。
 
 
 
 

「背中のファスナー上げてくれない?」

震える指で、僕は黒いカクテルドレスのファスナーを引き上げた。
 
 
 
 
 

「君に会いに来た人がいるんだけど……」

「あ、そう。だったら飲み物でも出してあげて」

鏡写りを確かめながら彼女が言った。
 
 
 
 

「うん」

僕が玄関に戻ると男はまだ立っていた。
 
 
 
 

「お飲み物でもいかがですか?」

「じゃあ、ライトビール」

彼は部屋の中に入った。
 
 

僕は台所へ行ってグラスにビールを注いだ。

男は本棚から本を取り出してぱらぱらめくっている。
 
 
 
 

「君は学生?」

「ああ」

グラスを彼に手渡した。
 
 
 
 

妻が寝室から出てきた。
 
 

「ダーリン!」

彼女は歓声をあげた。
 
 
 

「ヘイ、ベイビー」と男が応じた。
 
 

「用意できたわ」

アンナは微笑んだ。
 
 
 
 

二人は僕の前を通って玄関に向かった。

アンナは陽気に僕の尻をぴしゃっと叩いた。
 
 

「またね〜」
 
 
 
 
 

〜7〜

僕はちり払いを終え、アパート全室の隅々まで掃除機をかけた。

書斎へ行き、書類の整理をした。

銀行口座の取引明細を見ると、残高がほとんどない。

僕と妻は銀行口座を個別に持っているが、彼女は自分の口座の内容を秘密にしている。

彼女の勘定書で見たことがあるのは、質屋の領収書だけだ。

結婚指輪を妻は質に出し、その領収書を僕の机の上に広げたままにした。

ある晩、彼女が出かける準備をしていたとき、なぜ指輪を売ったのか尋ねた。
 
 
 
 
 
 

「あ、言うの忘れてたわね」

アンナは説明した。

「先月デートしていたブライアンを憶えてるでしょう? 

彼ね、トラックについてるステレオを盗まれたの。

それで新しいのが欲しいって言うから買ってあげたのよ。

だからお金が必要になったわけ。

だけど後悔しているわ……彼はつまらない男だったの。

でも新しいステレオは素敵な音だったわ」

僕はほとんど泣きそうになり、妻に背を向けた。
 
 
 
 
 

「あら大丈夫? 気を悪くしたの」

僕は答えなかった。
 
 
 
 
 

妻の手が僕の肩にかかり、僕は身を硬くした。
 

「そんなにすねないでよ。

もうブライアンとは会ってないのよ。

いい子だからこっちを見て……今晩はいっしょに食事に行きましょう。

ね、いいでしょう?」

鼻をすすりながら僕は頷くしかなかった。
 
 
 
 
 
 

〜8〜

午後9時になり、バスルームを掃除していると玄関のドアが開く音がした。

笑い声が聞こえ、アンナの声がした。
 
 
 

「居ないの?」

さらに男の声がした。

僕はモップを置いて居間に入った。

アンナは控えめな濃紺のドレスとパンティストッキングを身に付けていた。

彼女は僕に近づき、唇にキスをした。

彼女の息に精液の臭いを感じ、僕は身をかわそうとした。
 
 
 
 
 

「どうしたの?」

彼女は目をぱちくりさせて無邪気に尋ねる。
 
 
 
 

妻の肩越しに、彼女のデートの相手が玄関に立っているのが見えた。
 
 
 
 

なんと、アンナの前の夫ではないか。
 
 

「アンナ、それが再婚したオカマの坊やかい?」

男が言う。
 
 
 
 

「そう。……でも結婚するまで知らなかったのよ」

「どうやってわかったんだい?」

「疑いは持ってたのよ。

結婚一周年の晩に、昔のボーイフレンドに頼んで彼の目の前であたしを奪い取らせたの。

そしたら、この意気地なしは見てるだけだったわ」

「ふむ、こいつには俺が命令してやろうか」

「きっと言うこと聞くわ。……とても素直だから」

「そこに跪け」

男が命じた。
 
 
 
 
 
 

僕は、この屈辱的な状況から逃れるすべを探し求めた。

しかし何も思いつかず、崩れるように膝を突いた。
 
 
 
 

「いい子だわ!」

アンナが皮肉に笑った。
 
 
 
 
 

男が近づき、彼の股間が僕の目の前に迫った。

強烈な男性臭にくらくらする。

初めて嗅ぐ臭いだ。
 
 
 
 

「彼はあたしとセックスもできないのよ。

おちんちんが小さすぎて役に立たないの」

「本当かい?」

男は見下ろした。

「本当なのか?」

「はい」

「アンナが本物の男とはめっこするのを見たいか?」

僕は答えなかった。
 
 
 
 
 
 

アンナはつま先で僕の脚をつつく。
 
 
 
 

「さあ、答えなさい」

僕はしぶしぶ頷く。
 
 
 
 

「お前にはそれで十分だ」

アンナは前夫の手を取って寝室に導く。

彼女は肩越しに僕を見る。
 
 
 
 

「一緒においで」
 
 
 
 
 

〜9〜

アンナはベッドに横たわり、前夫のペニスを口に含んだ。

完全に起立したペニスは僕の2倍はあるようだ。

彼女は深々とペニスをくわえてから先端まで吸い上げ、ポンと口から出した。
 
 
 
 

「あなたに会いたかったわ」

前夫の目を見ながら言う。
 
 
 

「ああ……俺もお前の目がすごくきれいだってこと忘れてたよ!」

「あなたの持ち物が素晴らしいってことも忘れてたわ!」

彼女は再び口を開き、肉棒をしゃぶった。
 
 
 
 

「こっちへ来て」

妻は僕を見た。

「これを味わってごらん」

僕はベッドに腹ばいになり、アンナの横に並んだ。

彼女は僕の頭を男の下腹部に押しやった。

僕は口を開け、目を閉じる。
 
 
 
 
 

「ほら、やってみなさい」

彼女は優しい声で言う。

「きっとうまくできるわ」

僕はアンナを見た。

彼女は微笑み、鼻にしわを寄せた。

彼女は体をずらせ、僕を男の正面に導く。

僕は彼のペニス全体を口に入れた。

先端が咽を突き、2度むせた。
 
 
 
 

「落ち着いて……」

アンナは僕の背中をさする。
 
 
 
 

咽の詰りが治まり、頭を上下に振ってゆっくりペニスをしゃぶった。
 
 

アンナが僕の頭を撫でた。
 
 

「頭を止めて先っちょを舐めて」

妻が言う。
 
 
 
 
 

僕は先端の敏感な部分に舌を這わせた。

男は両手で僕の頭をつかみ、深くうめく。
 
 
 

「こういうのも好きでしょう?」

アンナは前夫をからかった。
 
 
 
 

僕は、口の中がからからになるまで彼のペニスに奉仕した。

アンナが再びベッドに横たわると、男は彼女の開いた口にキスをした。

アンナはちょっとキスを解いて僕を見る。
 
 

「もういいわ。家事をちゃんと済ませておいて」

僕は立ち上がった。
 
 
 
 

「おーかわいそうな坊や……」とアンナ。
 
 
 
 

男は彼女のクレバスにずぶりと肉棒を差し込む。
 
 

「心配ないよ。……オカマ亭主のことは忘れさせてあげるさ」

彼が腰を振り始めると、ベッドのばねがキーキー音を立てる。
 
 
 
 
 

「ああん、ダーリン!」

アンナはしがみつくように男を抱く。

「もう忘れてるわ……」



おわり