Cycle of Violence (5)


オスマン・トルコが取っていた「勝手にまとめてっくれ〜、税金さえ払ってくれたら宗教に口出ししないぞ〜」という政策、「ミッレト制」。

この政策のため、そして、トルコが信教の拘束に無関心だったおかげでエルサレムには様々な信教をもつ人々が混在していた。素晴らしいことだと思う。

だが、そこにつけこむ勢力が現れる。まず、フランスが聖地エルサレムを訪問するカトリック教徒を保護して欲しいとオスマントルコに圧力をかけた。トルコはそれを認める。
するとロシアがギリシャ正教徒を保護しろと圧力をかけてきた。
3大宗教の聖地が集まるエルサレムゆえの困った状況が生じる。
フランスとロシアは当時、対立関係にあった。
そのそれぞれの訪問客を同等に保護しようとすると、当然、対立問題が生じるではないか。

結局、オスマントルコは当時友好関係にあったフランス(・イギリス)の味方になった。
そしてロシアと対立する。
クリミア戦争が起きた原因だった。クリミア戦争はトルコの勝利に終わる。

だが戦争が終わっても、トルコはうかうかしていられなかった。
クリミア戦争に関わった国々から人々が流れ込んで来たのだった。

***

邪魔者とされ、崖から落とされたミュルティロスは、ペロプスとヒッポダメイアに呪いをかけた。

父タンタロスに一度殺されかけたペロプス。
このペロプスは成人すると、ヒッポダメイアを得るがために彼女の父を不正な方法で死に至らせたのであった。
しかも、協力してくれた者までも事故死に見せかけて殺したのである。

***

ヒッポダメイアの画像は少ない。

検索したけど出てきたので使えるのは次の3つだけだった。
いずれもZdenek Fibich と言う人の現代音楽家のCDジャケット。
ヒッポダメイアの話を主題にした音楽を書いた人らしい。
そのストーリーは、神話本のストーリーと若干異なる。
複雑だがストーリーの展開について触れておく。

このCDは3枚組みである。一枚目のジャケットが次。

父オイノマオスとの馬車競争に敗れ、斬首され、その首を城壁に晒された男たち。そしてヒッポダメイアが描かれている。

このパートのあらすじは次の通り。

ペロプス、オイノマイオス王が統治する町に到着する。王には美しい娘、ヒッポダメイアがいた。ヒッポダメイアに求婚する者たちは王と馬車競争を行わなければならない。それに負けた場合には、殺されることになる。町の外壁には過去の求婚者たちの首が晒されていた。ペロプスはヒッポダメイアに恋をし、ヒッポダメイアもペロプスに惹かれた。ヒッポダメイアは父親が負け重症を負うように馬車競争に細工する。ペロプスと共に国を統治することを望んでいたからだ。二人は競技に勝ち、結婚する。共にペロプスの故郷に戻る途上、ヒッポダメイアはペロプスには妻がいることを知る。まだ子供はいなかったが。ペロプスはヒッポダメイアに、その妻を捨てると約束する。一方、ペロプスとヒッポダメイアには、ミルティロスという従者が付き添っていた。彼はヒッポダメイアに密かに恋しており、オイノマイオス王の殺害についてヒッポダメイアの共犯者でもあった。ペロプスは、ヒッポダメイアに邪恋を抱いたミルティロスと格闘し、崖から海に突き落とす。ペロプスとヒッポダメイアは抱き合って愛を誓う。

二枚目はペロプスとオイノマオスの馬車競争。原題「ペロプスの求愛」

ペロプスとヒッポダメイアはペロプスの故国に戻る。そこにはペロプスの父、タンタロス王がいた。ペロプスは、その地にいた妻を拒絶し、ヒッポダメイアと2人で、公衆の面前で彼女を侮辱する。その後、ペロプスはヒッポダメイアの故国に軍勢を従えて侵略に向かう。自分の犯した大罪に心を痛めていたタンタロスは拒絶されたペロプスの元妻を保護するが、ヒッポダメイアはそれには反対であった。見事勝利を収め帰国したペロプス。自分の不在中に元妻が子を産み、その後、ヒッポダメイアの命令によって彼女が殺されたことを知る。生れた子はタンタロスに保護されていた。ヒッポダメイアの意に反し、ペロプスは元妻の墓前でその子を保護することを誓う。タンタロスは罪をあがなわれ、ペロプスの腕の中で息を引き取る。

三枚目の原題は「ヒッポダメイアの死」

ペロプスの統治の元20年が過ぎ去った。ペロプスとヒッポダメイア夫妻には2人の息子がいた。アトレウスとテュエスティスである。だがペロプスがもっとも可愛がったのは、元妻との子であるクリュシッポスであった。一方、崖から突き落とされ死んだと思われていたミルティロスが戻ってくる。ヒッポダメイアは、自分の2人の息子がクリュシッポスに罠をかけるように仕向けていた。そこにミルティロスがこじきの姿で現れる。ミルティロスはクリュシッポスに近づき、ペロプスとヒッポダメイアによるオイノマイオス王の殺害について告げ口する。クリュシッポスはヒッポダメイアを公の場で罵り、それに怒ったアトレウスがクリュシッポスを突き刺し、とどめをテュエスティスが刺した。クリュシッポスはヒッポダメイアを呪いながら死んでいく。ペロプスは最愛の息子を亡くした悲しみと、ミルティロスが明らかにした暗い過去の暴露に荒れ狂う。ミルティロスを探し出し、本当にヒッポダメイアがそのような計画を立てたのか、その褒美としてヒッポダメイアがミルティロスと肉体交渉をもったのかどうかについて明らかにしようと決心する。ペロプスはアトレウスとテュエスティスの2兄弟をクリシュッポスを殺した罪で追放することにする。ペロプスはヒッポダメイアにすべてを告白するように仕向けるが、ヒッポダメイアは答えない。ミルティロスも、オイノマイオス王の殺害によってどのような褒美を得たのかを最後まで答えなかった。ペロプスはミルティロスを殺す。ヒッポダメイアは故オイノマイオス王の呪いが成就してしまったと悟り、自害する。ペロプスは王国のすべてを「呪いの女神たち」に委ねることにし、城を立ち去る。

***

ペロプスは消え、ヒッポダメイアも自害。だが、オイノマオス王の呪いとミュルティロスの呪いの二重の呪いは、容易には消えない。その災いはペロプスとヒッポダメイアの子であるアトレウスとテュエスティスに降りかかることになる。


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