二人は見詰め合っていた
男の目は、安心を求める子犬のような目をしていた
何に対しても不安で
安全が保障されない世界を心配し
定まらない生活を悩んでいる
女の目も、男の目と同じくらい多くの意味を伝えていた
大半は、女が男を愛しているということ
自分がたった今、発した言葉は真実だと納得させようとする目
女は、男に手を伸ばした
男は、突然、女を自分に抱き寄せた
今、手を離せば、女は消えてしまいそうだったから
部屋の中は沈黙が満たしていた
だが、二人が語り合っていたことは多い