女は、どきどきしながら、男の後に従って、奥の部屋へと向かっていた
一歩一歩、あゆむたびに、恐怖と興奮が入り混じった感情が高まっていく
部屋に入る
男は女に前に進むように手招きした
他の者たちは、互いに呟きあいながらも、じっと様子を見ていた
あからさまに興味を示さないよう、慎ましくしようと努めている
女が躊躇っているのを察知して、男は優しく尋ねた
「どの場所に行きたいのかな?」
「あそこ」
女は、小さなテーブルを指差して、小声で答えた
背の高いテーブルの四隅にはリングがしっかりと固定されている
男はテーブルに向かって、2歩ほど進み、女の方を振り返った
男は、期待している顔をして見せている
女は、ためらいながらも、観客たちの後ろで、服を脱いでいった
丈の短いテディだけは残し、他はすべて脱いでいく
女は、その後、前に進み出て、テーブルについた
腰をテーブルの端に合わせ、上体を倒して覆いかぶさる
男は女の両手首を拘束具で締め付けた
足は自由にさせたまま
「少し、足を広げなさい
それから、膝のところで足を曲げるようにしなさい」
観衆は、シーッと沈黙に変わった
これから起こる光景に期待し、二人の邪魔をしたくないからだった
女は、自分の背後に視線が集中しているのを感じる
少しだけ、居心地の悪さが募るのを感じた
女は、後にいる男に振り返った
女の目が、男にもっと近づいて欲しいと訴えている
男は、体を傾け、女の口元に耳を寄せた
聞こえるか聞こえないかのか細い声で、女が喘いだ
「お願い・・・目隠しを」
男は頷き、目隠しを取り出した
優しく女の頭に結びつけ、ちゃんと装着されているか確める
「いいかな?」
女の耳に問いかける男
頷く女
男の手が、尻に触れるのを感じた
ゆっくりと太ももを這って降りて行き、そして、また這い上がってくる
男の手に続いて、新しい材質のものが女に触れてきた
同じように、太ももを這い降りては、這い上がってくる
皮製のもの
女は、一瞬、体を強張らせるが、すぐに、意識的にリラックスしようと努めた
男が話してくれていたことをすべて思い出そうとしながら
さらに前に体を倒し、女は両腕の中に顔を埋めた
顔が火照っていた
突然、色彩が変わるように、恥ずかしさの気持ちに欲望が混ざりこむのを感じたからだ