女は椅子の端に座っていた
体のすべての筋肉が緊張している
不安
恐怖
そして興奮
そのすべてに体中が洗われている
両手首は太い皮縄で固く拘束され、体の前に押えられていた
両足首も同じように拘束されている
手首も足首も、縛られているだけで、他のものに結び付けられているわけではない
女は、もし望むなら、立ちあがることもできる
だが、男は女に、座ったままでいるようにと告げ、部屋を出て行ったのだった
それが5分前のこと
女は、これが一種のテストのようなものだと知っていた
だが、立ち上がりたいという誘惑が強烈に襲ってくる
立ち上がったらどうなるか?
彼は何をするだろうか?
ただ、それを知るためだけに、立ち上がってみたくなる
男が戻ってきたときも、女は、立ち上がるべきかどうか、心の中で葛藤を続けていた
男はそっと部屋に忍び入り、女を見ていた
男の視線から、女は、自分が何を考えていたか、男が分かっているのを読み取った
女は赤面し、頭をうな垂れ、自分の拘束された両脚を見つめた
立ち上がらずにいてよかったと、女の心に、突然喜びが溢れた