(image 53からの続き)
男は女に目隠しをつけた
女をひとり部屋の中央に立たせたまま、男は部屋を出て行った
女は、家のどこかで、水が流れる音が聞いた
その後、男の足音が近づいてくるのが聞こえる
男がどしんどしんと床を強く踏みながら部屋に入ってくるのを聞き、女は男の方を振り返った
ピシッ!
乗馬用の鞭が女の尻に振り下ろされた
不意に鞭打たれ、女は前につんのめった
ピシッ!
今度は女の胸に鞭が飛び、女はすぐに体を起こされる
胸に鞭を受け、女は頭を後に倒し、口も半開きになっていた
喉の奥から低い唸り声が女から漏れていた
男はさらに鞭打ちを続けた
尻と胸に交互に鞭打ちが繰り返される
女は必死で一ヶ所に留まっていようと堪えていた
逃げようとすれば、男を怒らせてしまうと分かっていたから
尻と胸を交互に打たれ、そのたびに軽く体の重心を前後に変える女
鞭にあわせてダンスをしているようにも見える
目隠しの中、とめどなく涙が溢れ、女の頬を伝わって降りていた
呼吸は、切羽詰ったように、短い喘ぎに変わっていた
ようやく男は鞭打ちを止めた
女の尻と胸はすでに真っ赤になっていた
体が熱を帯びてるのを感じる
この体熱なら、冷たい部屋でも暖かくなってしまうと思うほど
急に、男は女の髪を鷲づかみにした
髪を握って引きずるようにして部屋の外に出る
依然として両手を背中に拘束されているので何もできない
引っ張られてリビングルームを通り抜けるときも、女はほとんど抵抗することはなかった
男はドアを開けた
家の裏のドアだと女にも分かる
冷たい外気が、濡れた毛布のように女の体を包んだ
今は真冬であることを、女は改めて思い知らされる
女は寒さが嫌いだった
男はそれを知っている
女は、冷気に怖気づき、引き下がろうとした
だが男はまだ女の髪を鷲づかみにしている
男は、裸足のままの女を引き連れ、裏のポーチに出て、進んでいった
ポーチの端まで来たところで、男は立ち止まった
この何日か新たに雪が降って積もっていた
少なくとも1メートル以上積もってる
私にこの中を歩かせようなどとお思いになりませんように
ポーチは雪かきをしていた女だったが、ポーチの先の道は雪かきをしていなかった
「そこに寝るのだ」
女は背を向け立ちつくしたままだった
男は、女の足を前方に蹴り、同時に後ろ向きに女の体を押した
女は仰向けに倒れこんだ
ばふっと柔らかい音を立てて、女は雪の上に倒れ、45センチほど雪の中に沈んだ
女は、倒れた自分の体の上に男がさらに雪を乗せてくるのを感じた
首から上を除き体を雪で覆おうとしている
女は、泣き叫ばないようにと唇を噛み締めていた
熱く腫れた皮膚に、雪は氷の針のようだった
女は男が家に戻っていくのが聞こえた