女は赤いもやを振り払おうと頭を振った
もやが晴れ、そして痛みが戻ってくる
鞭打ちを受け、体が痛みに反り返る
2人はプレーをしていた
女は体を縛られ、部屋の中央に吊り下げられている
手錠をした両手は、ばんざいをするように頭の上
足先は床に着くか着かないかのギリギリ
男は女に鞭を振るっていた
初めはゆっくりと
だが次第に熱がこもってくる
ピリッとした軽い痛みが、いまや、鋭く燃えるような痛みに変わっていく
女は痛みに顔を歪ませ、苦痛に閉じた目には涙が溢れていた
叫び声を立てまいと唇を噛み締めている
吼えるような声が女の耳に響く
男の罵声はますます大きく轟く
だが、それも次第に他の音にかき消されていく
そして、次の瞬間、女の目に赤いもやがぱっと広がる
体重を失い、ふわりと舞い上がるような感覚が女を包む
そして、赤いもやは赤黒い闇に変わっていく