ここはベイ・エリア
外は雨
ユーカリの木が街路じゅうに豆鞘を落としている
ものすごい風の音
今にも窓を吹き飛ばしてしまいそう
部屋の外の木々は風に吹かれて、一晩中、建物の壁に当たっていた
軽くムチを振るような音に聞こえる
木々が鳴る音だと知らなければ、恐怖を感じるような音
私は雨が大好き!
たとえ道路が滑りやすくなるにしても
たとえアカシアの木々が私の車の上一面に黄色い花粉を降らせようとも
たとえ素敵な景色の場所に行くのが難しくなるにしても
それでも私は雨が好き
雨は私におかしなことをさせる
今日の午後は、青いシルクスカートとシャツを着たい気分
これも雨のせい
雨の中、海辺に沿って歩きたい
打ち寄せる波の間を跳ね回りたい
髪の毛と服が濡れて、私の体にまといつくまで
はっきり想像できる
雨の冷たさと、私の体温の違いを
その二つの温度差を仕切る薄い皮膜のように、シルクの服が体にまといつく
いったい、雨と風の何が、私の思考をこんなにもワイルドにするの?
どうして、想像力が高ぶるの?
私には分からない
雨が屋根を叩く音を聞きながら、毛布を6枚掛けてベッドに寝るのが好き
真夜中に目を覚まし、風の唸り声を聞いて震え上がるときがある
高揚した気持ちになる
多分、ここが、あまり雨が降らない土地だからかも知れない
中部や東海岸とは違って、ここでは雨は珍しいし、特別なこと
これが、今の、私の心の形